ラガード研究所、古いレントゲン写真
2013年 06月 15日先日の東京蚤の市、ラガード研究所のブースで購入した五十年前のレントゲン写真。
硝子の板二枚にレントゲンフィルムが挟まれています。
ラガード研究所の方に聞いたところでは詳細は不明とのことでしたが、題名に患者の女性らしき名前とともに「polyp of ileum」とありますので回腸のポリープ写真とわかります。
帰宅してから医師に聞いてみたところやはり患者は腰骨の形から女性(おそらくRozetta maujo Brnijn というのが名前でしょう。ちなみにBrnijn=ブランはオランダ人の名字なので、オランダ系の女性と思われます)、現代のものならくねくねと白い紐に見えるのはイレウス菅で腸閉塞の写真かと思われるが、もし写真が古いものならイレウス管に見えるものがポリープを撮影するための器具(古いものならこれくらい太いというのも考えられるかも、とのこと)で、こうして加工してあるということは多分学会などの際の症例報告のためにスライドとして作られたものではないか?とのこと。なるほど、それでガラス板で加工してあるわけですね。
こういったものは病院ではある一定の期間後廃棄処分されるそうで、これを撮影させた医師個人が研究に使用するために保存していたものが、医師の死後遺品整理などでマーケットに出たのではないのでしょうか。
詳しい年代などは不明ですが、時を経て知らない誰かの内臓写真を見るなんて、何やら不思議な気持ちになりますね。
このほか、廊下の窓辺にはNASAのスライドフィルムや古い写真ネガなどが雑多に並べてあるのですが、脈絡がないようでもこういったものが1つ加わるだけでなにやら驚異の部屋チックな独特の雰囲気が漂う気がして、好きです。
ラガード研究所は昨年の第二回東京蚤の市にも出展されており、この記事の吹き抜けの窓に飾ってある、ウミウチワの標本を購入しました。
ウミウチワはこのところ輸入できなくなっているそうで、ほとんど流通しておらず、ラガード研究所でも今年扱っているのが最後の一つだとか。
以前、CafeSAYAでも店主のSAYAさんに聞いてみたことがあるのですが、やはりほとんど国内では手に入らないとのことで、半ばあきらめかけていたところでの出会いでしたので、当日は思わぬところでウミウチワの標本を購入でき、ほくほくして帰ったのを覚えています。
(第三回東京蚤の市でのラガード研究所のブースの様子はこちら)
今回も前回も、独特の朽ちた風合いの理系アンティークな雰囲気がたまらないブースでしたので、まだお店の方は未訪問ですが、すごく気になっています。
なお、京都のお店の方では星空教室や手作り望遠鏡、手作り三球儀など理科系のワークショップなどをされており、興味深いです。blogも楽しみに見ています。
いつかもう少し生活が落ち着いたら絶対に、お店にも顔を出したいと憧れています。