鉱物スノードーム「赤い塔の下に埋めたもの」
2013年 09月 01日鉱物スノードーム「赤い塔の下に埋めたもの」
鉱物:オレンジリバー産赤水晶 (Orange river, Witbank, Northen Cape, South Africa)
イリノイ州産八面体劈開蛍石 (Hardin County,Illinois,USA)
蛍石劈開割直し時の欠片 ナミビア産、ビンガム産、イリノイ州産他
雪の降る中、赤い水晶の塔の下で、中年女が何かを掘り起こしています。
この寒い中、腕や足もあらわに必死になっている様子。防寒具もつけずに急いで駆けつけてきたのでしょうか。
確か、雪が降る前にこの辺りに埋めた・・・と探していた彼女、少しほくそえんでどうやら埋めたものを見つけたようです。
あたりには掘り起こされたものなのか、雑多なあれこれが散乱しています。
などと、考えて作っていたはずなのですが・・・ちょうど疲労がピークだった時に作っていたせいか、なんだかとりとめのない作品になってしまいました。
雪のほかに、透明の花型フレーク(スイーツデコ用のもので、試してみたかったもの)が入っていて、女性の喜ぶさまを漫画的に表現しようと思ったのですが、よけいなことをしてしまった、と少し後悔。
疲れているとよくないですね。
花型フレークは水を入れるための穴より大きいので、一度封入してしまったら取り除けないのです・・・。
今回のスノードームに入れた鉱物はすべてlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから購入したものです。
オレンジリバー産の赤水晶は、赤鉄鉱の膜が水晶を覆うことにより赤く染まって見えるというもの。
この標本は赤い色の層に色むらがあるためB品とのことで、お安く譲っていただいたのですが、却ってその色のかすれた感じが、古い塔を連想させました。
赤レンガの塔…赤いペンキでペイントされた納屋…それとも燃えている館なのか。
この女性のいでたちからすると、サイロなのかもしれませんね。
こちらはイリノイ州産の八面体劈開蛍石。これは接着してあります。
こちらもB品とのことでお安く譲っていただいたのですが、とてもB品とは思えません。きれいな八面体であるのは、店主様がきれいに割りなおしていらっしゃるからです。
他に、接着していないナミビアやビンガムの蛍石の欠片は例によって、店主さまが八面体をきれいに割りなおす際に出た欠片のため、三角形をしています。
振って動かすことができるので、位置を変えて女性が掘り起こしているように見せることもできます。
振ってみたところ。猛吹雪ですね。
こんな吹雪でも必死に掘っているのですから、よほどのものを掘り起こしているのでしょう。
過去の秘密に関するものなのか、金目のものか。
今回の雪は、大理石の細粒を使いました。
産地までは不明のものですが、プラスチックと違って光に透ける様子が、より雪らしいです。舞い方も、ふんわりと細かく舞うので私好みです。
オマケ:試作品の鉱物ミニスノードーム
疲れていた、と言えばこれ。
イリノイ州産の蛍石の無色のもの(ただしクラックがあるためB品として購入したもの)を使ったら、水入れ(グリセリンの分量がかなり多かったのも原因の一つ)後、全くの不可視になってしまい、なし崩し的に液体に薄く色を付けてみたものです。
液体の薄紫色・・・わかりますでしょうか?
この通り、液体に薄紫色を付けてやっと形が判別できるという・・・
ただ、これ以上濃い色を付けてしまうと、紫色の方の蛍石の微妙な色合いがわからなくなるという、なんでこんな石の組み合わせに??という失敗でした。
それにもまして何が失敗って・・・
フレーク・チップ・ホログラム等、スノードーム用として売られているものだけではなくいろいろ試してみたくて、ポップになりすぎました・・・・ちなみにこれはポリクレイ製のスイーツデコ用模造カラーチョコスプレーと、ネイル用の星のホログラムです。
実験するのは楽しいのですが、私の好きなテイストと違いすぎるので、これはNGとしてお蔵入り・・・・(とはいえ、こんなところでお披露目してますが)
まあ、これも勉強です・・・成功例の陰には、こんな失敗例が山ほどあります。
デザイン的なことはともかく、色付けの方法は割と確立してきたのでよしとします。
失敗しても、何かしら発見はあり、学習はできます。
疲れていて失敗してもとにかく、手を動かして毎日作る、そうしているうちに少しづつ、よいものが作れるようになっていくんだと信じています。
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今日でいよいよ夏休みが終わります。
ああ、長かった・・・・。
愛する夫と可愛い子供たちに恵まれてこんなにも幸福なのにあれこれ愚痴を言うなんて罰が当たる、と思ってはいますが、来る日も来る日も24時間子供と過ごしているうちにだんだん疲弊して、自分の手際の悪さと狭量さにつくづく嫌気がさす頃、やっと夏休みも終わるという・・・。
心から愉しんで育児ができる人を、本当に本当に尊敬します。
私は愛はあるけど体力気力の限界もある・・・というタイプです・・・。
子供と過ごした夏休み、なんて懐かしく思い出せるのは、もう少し先のような気がします。
とにかく乗り切るのに必死でいっぱいいっぱいな夏でした。
そんな中、このブログの存在は心のよすがになりました。
疲れていても、子供が寝付いた後に好きなものに目を向け、熱中できる趣味を持ち、英気を養うって、やっぱり大切だな、と。
人の目がないと好きなことですらサボったまま手つかずになるたちなので、このブログをご覧いただいている方々には、本当に感謝しております。
ご覧いただき、本当にありがとうございます。
さて、明日から長男は幼稚園(次男は2歳児プレ幼稚園教室で、この秋から火~金の週4日、九時から二時の通園になります)ですが、明日は始業式で午前保育の上、避難訓練・災害時引き渡し訓練があるため、まだ一息つけません。
予定では通常通りの更新に戻るはずだったのですが・・・、明日もスノードーム(おまけつき)の記事の更新になります。
どうぞご容赦ください。
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