すっかり寒さも緩み、春の足音が聞こえてきたこの頃。
それでも薄曇りの日が多くて撮影ができないでいたのですが、本日は朝からよいお天気。
久しぶりにスノーグローブの撮影をしましたので、ご紹介させていただきます。
鉱物スノーグローブ「煙と灰を友として」
鉱物:ブラジル産水晶
インド産雲母薄片(加熱処理加工品)
ブラジル産ネオンブルーアパタイト(Ipira,Bahia,Brazil)
サイズ:
以前にも扱ったことのある煙突掃除人を、今回は大きなブラジル産水晶のポイントの上に立たせてみました。
今回は一番大きなサイズのスノードームなのですが、それでもギリギリ入る大きさ。
敢えて、そのてっぺんに配したのは、上から見下ろした時に、ぐるぐると舞うマイカの様子や、下に転がるアパタイトの色合いが相まってとてもきれいだから…なのですが、実は置き方によってはかなり歪んで見えます…。
これは球体の中に配しているためにレンズ効果で歪んで見えるためなのですが、上から見下ろした風景はまさに、煙突掃除人が街を見下ろして見えるアングルではないかと想像して作りました。
明け方の夢の中、煙突掃除人の記憶が歪んで合成され美しく意味不明に煌めく、そんな景色のスノーグローブです。
是非、実物は上から見下ろしてみてほしい作品です。
煙突掃除人については、以前鉱物スノードームに使用した際(紹介記事は
こちら)に少し書きましたが、ドイツでは煙突掃除人というのはラッキーモチーフなのですね。
現在でもこの伝統的な衣装は現役で、マイスターと呼ばれ尊敬されており、彼らと握手すると幸運になれるというジンクスがあるようです。
そんなわけで、このプライザー社もドイツのメーカーらしく、掃除のブラシまでディティールまで非常に凝った作りになっています。