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鉱物ガラスドーム(大)「歯車修道院」

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鉱物ガラスドーム「歯車修道院」


鉱物:アーカンソー州産水晶ポイント
ドームサイズ:大 35×24mm(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)


本日のガラスドームはアーカンソー州産の水晶ポイントに、定番のプライザーのNゲージサイズの修道女、そこへ古いヨーロッパの腕時計の歯車を配した「歯車修道院」です。


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ピンセットでつまむような大きさの修道女は聖書を読んでいるところ。
いつも思うのですが、アーカンソー州の水晶のポイントは形がとても美しく、なんとなく教会の窓、ステンドグラスなどを思い浮かべます。
静謐なその佇まいがそういった連想をさせるのかもしれません。


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形自体がとても美しく、小さいながら風景の面白い水晶です。
このように柱面と錘面の間にみられるひし形を、パワーストーン界隈では「ウィンドウ」、小さいものは「カイト」などと呼ぶそうですが、この辺りは私はあまり詳しくありません。
とはいえ、そういった形自体に神秘を見る向きは、わからなくもないですね。
自然の造型がこれほどまでに美しい形の組み合わせで鉱物を形作っていく不思議と驚異。
それには本当に感動します。

博物館などで大きな結晶を見学するのもまた楽しいですが、抽斗の奥にそっとしまった小さな小さな結晶の、そういった不思議な形をルーペでじっくりと見るのも楽しいものです。



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じっくりと観察すると、このように柱面に刻まれた横線に気づくと思います。
これは水晶の成長の跡。樹木でいう年輪のようなものです。
こういった水晶の形をとらえて思いを馳せるのもまた、楽しいですね。


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今回はヨーロッパ製腕時計から取った、本物のヴィンテージ微小歯車をつけてみました。
使いすぎると食傷気味になるので(作っている私自身が、なのですが)、このところ少し離れていました。
そろそろ頃合いかな、と思うのでまた、歯車シリーズも作っていきたいと思います。

こう言った、微小な部品は見ていて夢中になってしまいます。
職人技というか、その小さな形を作り上げる技術に感服、というか。
プライザーのフィギュアが好きなのと同じ感覚なのですが、小さいものが好き、というより小さいものを精巧に作ろうとしたその執念が好き、なのかもしれません。

こちらはこのあと金具をつけてオーナメント仕様にするつもりです。




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それにしても本日は厄日でした。

新しいシリーズで使おうと思っていた資材が破損して届いたり、子供らをピアノ教室へ連れていく途中に交通事故が目の前で起こったり(巻き込まれなくて幸いでした)、そういう日は何かしら連鎖して嫌なことが起こるもので…。

完成品で暗所にて経過観察中のガラス製の鉱物スノーグローブたちを取り出して定期点検(2週間に一度、経過を観察しています)をしたところ…

なんと半数以上が破損していました。

残ったものも手を入れて持ちこたえられるかどうか、というところ…。

実はこのところの気温の変化(急激に寒暖を繰り返したこの気候)で、オイルが収縮・膨張を繰り返したらしく、ゴムキャップの接着面に負荷がかかり、その部分が引き込まれる形で引っ張られたために、接着剤で固められた部分が裂けてしまいました…。
気泡をなるべく入れない方が美しい、と思う私の好みから、気泡抜きを何度もしたのも影響したのかもしれません。

ともかく鉱物やガラス自体には損傷はないものの、ゴムキャップはすでに裂けてしまっていますから、また一から作り直しです。
かかる労力はともかく、高価なオイルもロス分が相当量でてしまい、何とも情けない気分でした。

日本有数のスノードームコレクターの方に伺ったところ、こうしたケースは稀に存在するとのこと。
…となれば、それ相応の対策も必要なのですが、今のところ「できるだけ気泡を作らないように満タンにオイルを入れる」「気温が高すぎない場所で充填する」くらいの対策しか思いつかないという…。

もう少しあれこれ試しては見ようと思いますが、5月までに解決できなければスノーグローブは展示のみ、販売は鉱物ガラスドームと鉱物ジオラマのみ、ということになってしまう可能性が出てきてしまいました…。
何とか頑張って解決を試みようと思っていますが、今後の進捗によっては方向転換をする可能性がありますので、どうぞご理解いただきたいと思います。


が…!!

絶対にあきらめません。
どんなにロスが出ようと、回り道をしようと、実現が難しかろうと。
鉱物スノードームを作る、ということは「時計荘」として活動することの屋台骨だと思っています。
そこからスタートしたのですから、それは絶対にあきらめないで行こうと思っています。
時間はかかるかもしれませんが、焦らずじっくり、頑張っていきたいと思っています。
…なんて言えるのはこれを仕事にしていない強み、あるいは甘えなのかもしれません…(仕事だったら大赤字出した時点で諦めなくちゃいけませんよね)
それでも、好きなものを作り上げたいと思っています。
意味はないですが、それでも作ります。


こんな情けない私ではありますが、暖かい目で見守ってくださると、大変嬉しく存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2014-03-27 22:07 | ガラスドーム