少しばかり作品の紹介が続きましたので、本日は先日行った「輪唱~小川洋子へのオマージュ」展(当日の記事はこちら )にて購入した涙ガラス制作所 さんのアクセサリーをご紹介しようと思います。
涙ガラス制作所さんのお名前は一昨年の鉱物bar「玻璃」の展示で初めて知りました。
理化硝子などに使われる強化ガラスで繊細な作品を作っていらっしゃる作家さんです。
…が、私は現在年子男児2人との生活…なので、心惹かれつつもガラスのアクセサリーということで購入は見送っていました。
実際、一昨年の段階ではまだ、次男が授乳中で移動は常に抱っこの生活だったのでガラスのものどころか普通のアクセサリーも着けることはままならない生活でした。
その次男も今春から幼稚園児。大きくなったものです。
すっかり抱っこの回数も減ってきて、ようやくアクセサリーなどもつけることができるようになりました。
そんなわけで今回、ようやく、購入することができました。
今回私が購入したのはこちらの、白い鳥の羽根が閉じ込められたペンダントの、チェーンタイプのもの。
繊細なガラスとの対比、密閉された空間、鳥の羽根という蒐集癖のある人間のツボをつくこの、美しいペンダント…着用するのが勿体なくなるような、ずっと眺めていたい作品です。
本当ならば着用している様子を撮影すればよいのだと思いますが…私自身は肥満体で見苦しいので…
古い糸巻に吊るしてみました。
よく見ると、二枚の羽根が向かい合わせに翼のように配置されています。
触れればその美しさが損なわれてしまいそうなこの繊細さを、硝子によって守られている閉じられた世界。
幻想的です。
蒐集家気質というものがありまして、私もそのカテゴリーに属しているらしく、幼少時より切手、鉱物、貝殻、鳥の羽根や卵の模型、押し花などを蒐集してきました。
その中にはとっくに消失してしまったものも多数あるわけですが、その遠い記憶のなかにある、美しい拾いもの…、この作品はそんなものを想起させます。