人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内

鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20305849.jpg


本日もまた、一気に駆け足で4点、ガラスドームを紹介させていただきます。
少し説明などは簡素になりますが、デザインフェスタまでになるべく多くの作品をご紹介したいと思っておりますので、どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20302767.jpg



鉱物ガラスドーム(大)「調査隊」
鉱物:ビスマス人工結晶(石華工匠)
ドームサイズ:大 35×24mm(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20302890.jpg


匣ノ匣 さんにて購入した、石華工匠 さん作のビスマス人工結晶のさざれを使ったガラスドームです。
ビスマス人工結晶については何度か記事にしておりますので、こちら の記事を参照してください。
今回使用した結晶は少し青みがかったタイプです。




鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20302850.jpg



フィギュアはプライザー社製Nゲージサイズの「鉱夫」。
商品名は鉱夫なのですが、どちらかというと懐かしいスタイルの探検隊のような格好にも見えますね。
こういった古き良き時代のハリウッド映画に出てきそうなステレオタイプな「探検家」が好きです。


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20302600.jpg


植えてある不思議な水色の樹はソフトカスミソウのドライフラワーです。
何か、冒険心をくすぐるような、それでいて懐古趣味な感じに仕上がりました。



鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20302957.jpg


鉱物ガラスドーム(大)「急ぎの仕事」
鉱物:イリノイ州産は一面体劈開蛍石(Cave in Rock, Hardin Country,Illinois,USA)
ドームサイズ:大 35×24mm(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)




鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20461874.jpg


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20463647.jpg



現在はすでに閉山しており、昨今高騰しているイリノイ州産の蛍石の八面体劈開標本、こちらはずっと以前にミネラルショーでまとまった数を購入しておいたストック分からの放出、イリノイらしい澄んだ薄紫色です。

最近はあまり手に入らないのですが、どうやら今年はイリノイの蛍石の当たり年のようで、あちこちの鉱物屋さんやミネラルショーの店舗などで、割と大きな八面体やこのところずっと姿を消していた彩りある八面体を見かけますね。
ただし今現在は採掘されていないわけですから、こうしてまとまった数が出てくるというのはどこかの鉱物商や蒐集家から大量放出された、という理由でしょう。
こういう機会を逃してしまうともう絶産したものは手に入らないので、ついつい本能の赴くままに際限なく手を出してしまう危険なものではあります(笑)
そんなわけで最近またまとまった数が手に入ったので、しばらく色付きの螢石は放出品として作品に使っていきたいと思っています。



鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291030.jpg



フィギュアはプライザー社製Nゲージサイズのビジネスマン。


ネットで調べてみればお分かりになることではありますが、プライザー社をはじめとする外国製鉄道模型部品もじりじりと最近高騰してきています。このビジネスマンなどはまだ、国内で手に入るところもあるようですが、一時期に比べると大分値上がりしてしまいました。

勿論輸入品なので円安の影響は大きいですが、これには外国鉄道模型というジャンル自体がじりじりと衰退していることにも理由があるとの話を模型屋さんで耳にしました。
海外のホビーショーなどでもその傾向は現れ始めているそうで…ファンとしては悲しいことです。職人さんたちに大きな影響がないことを切に祈ります。
ちなみに私は「ジオラマに使用するミニチュアのフィギュアやストラクチャーのみ」の蒐集をしているだけであって、鉄道模型には全く疎いです。

…高校時代、吹奏楽部を退部(小学校からやってたトランペットをじゃんけんで負けて諦めねばならず、ホルンに回されたため…一応秋までやってはみたもののしっくりこなくて退部)した後、文芸同好会と美術部を兼部してまして、この文芸同好会は演劇同好会と鉄道研究会との共同部室だったため、そののち廃部になって処分することになった鉄道研究会の模型をごっそり貰って帰ることができた、というところからの蒐集です。大したものは持っていませんが、その後パラダイス山元氏の「マン盆栽」でプライザーにハマって一時期買い集めていた、という経緯です。

ちなみに、レアなフィギュアは私の古いコレクション(未使用品ではあります)からの放出品が多いですが、ビジネスマンなど現行で手に入りやすいものは新規で模型店にて購入しています。卸価格ではなく定価で購入してますので…なんというか、使わなけりゃもっと安くできるというのは確かにそうなんですが、私の作りたいもの(「明け方の夢で見たような気のする光景」)とは違ってきてしまうので、そういったアクセサリー目的のものは作るつもりはありません。

最近これについてはたまにお問い合わせがあるのですが…石のみで!という方はぜひとも、ミネラルショーや鉱物店さんで直接お買い求めになることをお勧めいたします。
ミネラルショーについては当ブログでもそのうち記事にしようかとも思っていますが、国内の日程などをアナウンスしているサイトも多々ありますので、検索してみてください。


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291522.jpg


鉱物ガラスドーム(大)「月夜の祈り」
鉱物:ブラジル産紫水晶ポイント
ドームサイズ:大 35×24mm(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)




鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291646.jpg



いつもお世話になっているlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんに仕入れていただいた、いつも使用しているアメジストより少しハイクラスなポイントを使用しています。
非常に高い透明感があり、また錐の形も観察できます。



鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291634.jpg



円盤状の時計部品に歯車を接着し、銀の月のように修道女の背後に配置しました。
修道女はプライザー社製Nゲージサイズ。片手に聖書を持っています。
なんとなく不穏な景色にも、静かで穏やかな景色にも、どちらにも取れますね。
見るものの精神状態によって受け取り方が異なりそうです。



鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291408.jpg


鉱物ガラスドーム(大)「道案内」
鉱物:アフガニスタン産青金石(ラピスラズリ)
ドームサイズ:大 35×24mm(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291333.jpg



こちらもluciolitemineralsさんに仕入れていただいたラピスラズリです。
ラピスラズリは本来高価な石なのですが、人気のある石なので模造品も多いです。
雑貨屋などで大量に並んでいる真っ青なビーズ製品などはほぼ確実に模造品。
全く違う鉱物で似ているソーダライトをラピスラズリです、と銘打って売っていたりします。(まあでも、ソーダライトはラピスラズリの成分なので見た目的には間違いやすいものではあります)
また、全く別物のハウライト(本来は白)という別の石を青く染色したり、粉状の石を練り上げて作ったものや、本物のラピスラズリを薄く削ったものをまったく別の石の表面に貼ってあるものなどもあるようです。

見分け方として簡単なのは共生鉱物の有無。本物のラピスラズリには金色のパイライトが入っていることが多いです。これがあり、また色がのっぺりしておらず濃淡があること。このあたりは見慣れてくるとだいぶわかるようになります。
そしてまた、あまりできることではありませんが、割ってみると偽物で練ってあるもの、はってあるものは中が白かったりして、これは偽ものですね。

こちらのラピスラズリは、折り紙付きの本物ですが、ランクは宝石質ではないので少し白っぽいです。
これはスノードーム用にと仕入れたものを割ったせいで、オイルにつけると真っ青になります。が、私の信条として、石の加工は良しとしないので、オイルは塗らずに素のままで使用しています。


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20291353.jpg


フィギュアはNゲージサイズの子供二人。物凄く!!小さいです。ピンセットでようやくつまめる大きさ。
にもかかわらず、服の皺、表情まで精巧につくられています。職人技ですね。
そこへ、ヨーロッパのデッドストックの古い時計部品を添えました。不思議な樹木は染色したドライフラワーです。

幼い親友が少女を導くのは秘密の場所への案内か、それとも?
想像が膨らみますね。


鉱物ガラスドーム4点と「スミレと鉱物」のご案内_f0280238_20305839.jpg


駆け足でしたが、4点ご紹介いたしました。



・・・・

本来行ってから記事を描こう、と思っていたのですが、考えてみたら私が行く予定なのは最終日なので、それでは終わってしまったイベントのご紹介になってしまう、と今、気づきました…。

気になるイベントのご紹介です。


utopiano FABRIC FLOWERS Exhibition 「スミレと鉱物 -Violet et Mineral- 」

於パトローネ 2014年4月25日(金)~29日(火・祝) 11:00~17:00 ※25日のみ13:00〜(公式サイトはこちら



以前少し個人的なやり取りの際に「鉱物アソビ」のフジイキョウコさんに教えていただいたイベントなのですが、フライヤーからして非常に素敵!(写真も撮ろうと思ったのですが、既に帰宅後は陽が落ちていて、うまく撮れませんでした…上記のリンク先に動画像があります)

私は布花というものはあまり詳しくないのですが、スミレというところに惹かれます…
スミレ、いいですよね。
過去華道の仕事をしていたくせにこういうのは何ですが、いけばなに使われない野の花、私は大好きです。
石の美しさに惹かれるのと同種の、そこには自然への驚嘆と素朴な愛を感じます。
人は本来、暮らしの中に見るさりげない美しいものや優しいものに、惹かれるのではないかと思います。
華美な装飾や技巧はハレの日であればこそ楽しめるものであり、日々の生活の慰めには、こうした身近に寄り添うような静謐な美しいものがしっくりきますね。

私は最終日に行われる、フジイキョウコさんのトークイベントに出席する予定です。
非常に楽しみです。


にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
↑ランキングに参加しています。押してくださると、更新の励みになります。
いつも応援してくださる方々、本当にありがとうございます。



by zabiena | 2014-04-26 21:56 | ガラスドーム