本日は駆け足で鉱物ジオラマ瓶を1点、ご紹介致します。残りのものは明日以降、ご紹介いたしますね。
鉱物ジオラマ瓶(薬瓶・小)「海底通学路」
鉱物:アーカンソー州産水晶ポイントニューメキシコ州ビンガム産八面体蛍石
瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)
今まで庭や森や砂漠の風景ばかり作っていた鉱物ジオラマ瓶ですが、夏真っ盛りの夏休み期間に開催の博物ふぇすでは、海のものも少し出したくて、海底シリーズを作ってみました。
桃色の珊瑚は上野の科学博物館のミュージアムショップの貝殻標本ブースにて扱っていた(定期的な補充があるかどうかは謎ですが、先日訪れたらすでに品切れしていました)もので、ワシントン条約以前のストックだとのこと。…なのですが、詳しい種類まではわかりません(以前の紹介記事は
こちら)。セミサンゴとの表記があるのですが、図鑑で調べてもネットで検索をしてもわからず…けれど爪で弾いてみると硬質な音がして、確かに珊瑚だということはわかります。
赤いウミウチワに見立てた茂みは実は乾燥苔を染色したものです。プリザーブド加工なので、腐ったりする心配はありません。
フィギュアはドイツ・プライザー社の1900年代シリーズから、道を急ぐ男の子。
アンティークな装いが素敵ですが、国内で見かけたことはありません。珍しいものというより、ほとんど流通していないものなので、今回は馴染みのお店に頼んでプライザー社から直接取り寄せてもらいました。
アーカンソー州産の水晶はダメージも少なく姿の美しい、透明度の非常に高いもので、成長線も観察できます。
ニューメキシコ州産の蛍石は職人さんが割ったもので、色の濃い物を選んで入れてあります。海の色を凝縮したような、美しい青です。
蓋は接着していないので、上から覗けます。海の中を覗いているような、不思議な夢に入り込むような…。
海。
千葉に住んでから海が近いので、身近なものになりましたが、東京郊外に生まれ育った私にはあまり馴染み深いものではなく、物語や空想の海のほうが親しさを感じます。
明け方の夢で、海の底を歩く夢もよく見ます。
不思議な海に、光る石。
なんだか想像が膨らむ光景を創るのは楽しい作業です。
全部で5つ、海底シリーズは作ったので、博物ふぇすに持っていくつもりでいます。
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