鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「きらめく昼下がり」
鉱物:テネシー州エルムウッド産蛍石
瓶サイズ:直径約3.5cm 高さ約6.5cm(蓋部分含む)
※蓋部分に挟んである紙は、蓋が開かなくなるのを防ぐためにつけてあるものです。挟んであるだけですので、簡単にはがすことができます。
(お詫びと訂正)本日、先ほど更新時に作品名の取り違えがございました。こちらの作品名は「きらめく昼下がり」です。大変失礼いたしました。
キラキラとした白いドロマイト(苦灰石)の母岩つきの、美しい照りとしっかりした結晶面の紫の蛍石はテネシー州、エルムウッドのもの。
実はこの標本は今回の納品の中で一番の掘り出し物で、私の昔のコレクションからの放出品です。紫の蛍石に白いドロマイトの組み合わせはエルムウッドならではのもので、多分、今買うと結構な値段すると思います。...が、放出品なので当時の値段で原価計算しています(といっても安くはありませんが…)。
蛍石のお好きな方には説明するまでもなく、エルムウッド産の蛍石はコレクターの間ではとても有名です。
日本ではイリノイのほうが人気があるようですが、アメリカではこのエルムウッドが何と言っても一番人気、といっても過言ではないようです。
このエルムウッド地区はテネシー州の中でも亜鉛やゲルマニウムを算出する大規模な高山がいくつもあった地区です。
とりわけ、この鉱山地帯から産出される犬牙状方解石や蛍石、ドロマイトなどはとても美しいものが多く、コレクターを魅了してきました。
が、この地区の鉱山は2003年を最後にすべての鉱山が閉山しており、現在は水没していて採掘はできません。
つまり、これから先に手に入るのは、奇跡的に在庫で眠っていたものか、もしくはコレクターの放出品のみ、というわけです。
実物を見なければわかりにくいとは思うのですが、透明度は低くてもこの、不思議に光を宿す美しい蛍石は、絶産となった今もやはり人の心を惹きつけてやみません。
なお、貴重な標本ですので、接着に関しましては鉱物にほとんど影響のない、水溶性の接着剤にて行っております。
ジオラマに飽きた場合は、瓶の中にぬるま湯を満たしていただいて、そのまま2日ほど放置するとはがすことができます。
フィギュアはNゲージサイズの少年たち。
ドロマイトの裏側の人工の蓄光粒は蛍光・蓄光します。
ブラックライトを照射した様子。ドロマイトがキラキラとブラックライトを青く反射して、それもまた美しいです。
記録のため、またご購入下さったお客様に対する詳しい解説サービスのため、更新させていただきましたが、こちらの作品はplateauxへ納品した当日にご購入いただきました。どうぞご了承ください。
Cafe Plateauxでの展示販売は継続して行っていく予定ですが、こちらのブログでご紹介したお品が店頭にあるとは限りません。店頭在庫につきましては、プラトーまでお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。なお、納品予定につきましては個のブログでのアナウンスのほか、緊急の場合などはTwitter(@yuri1117)にてつぶやいております。どうぞよろしくお願いいたします。
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