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Araki Mizuhoさんの個展に出品する鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)2点

本日2回目の更新です。
今回は人気の秤量瓶タイプの鉱物ジオラマ瓶点をご紹介いたします。

秤量瓶タイプは計4点納品しましたが、記事が長くなりますので残り2点に関しては明日ご紹介いたします。


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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「蟠る闇」

鉱物:オーストラリア産モララクォーツ(煙水晶)
スマトラ産ブルーアンバー(螢光)

瓶サイズ:直径約3.5cm 高さ約6.5cm(蓋部分含む)



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人気の秤量瓶タイプの鉱物ジオラマです。

スーツの紳士が眺めているのは、瓶に閉じ込めた砂漠の中に不穏な気配の夕闇の雲の色のような琥珀…(琥珀の薬用性についてはこちらの記事をご覧下さい)。
こちらもスマトラ産のブルーアンバーです。何がブルー、なのかというと、



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ブラックライト照射で青白く光るので、「ブルー」アンバーというわけです。
蛍光はかなり顕著なので市販の長波ブラックライトで十分観察できます。



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そしてこちらは以前もご紹介したことのあるモララクォーツ。
オーストラリアのモララで取れる特徴ある煙水晶なのですが、ハーキマーダイアモンドのように母岩の中に包まれるようにして成長するそうで、中を覗くとモヤモヤと煙が渦を巻いているような文様が浮かんでいます。


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ビンの蓋を開けてルーペで見てみても面白いです。
まるで夜の闇が蟠っているよう…。


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砂漠には人工の蓄光粒をまいてあるので、ブラックライトで蛍光するほか、お部屋の明かりを消した後などにふんわり光ります。



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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「夕陽の結晶」

鉱物:マダガスカル産赤鉄鉱入り水晶


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大きく手を振るスーツの紳士が乗っているのは、暮れなずむ夕日の光がそのまま結晶したような、赤鉄鉱入りの水晶です。
タンジェリン水晶とよく似ていますが、タンジェリン水晶は表面に酸化鉄が付着したものですが、こちらは水晶の中に赤鉄鉱がインクルージョン(内包)されているもの。
違いは根元を見るとよくわかる(折れていると、中まで赤いのがよくわかります)のですが、あまり折れ目は美しくないので今回は根元は埋まっています…。

赤鉄鉱もArakiさんの作品中に登場する鉱物です。

薬用鉱物としてはこのようにインクルージョンしているものではなく、漢方で代赭石として補血・止血に用いられる土状の軟化した赤鉄鉱を用います。

…が、この代赭石、画像検索などしていただければお分かりになると思うのですが、実物はあまり美しくない…というかモノによってはかなりグロテスクです。また硬度も低く加工には向かず、顔料としても用いられるように水に溶けやすい性質もありますので、今回はこの赤鉄鉱のグラデーションが美しくインクルージョンした水晶を使用することにしました。


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ふたを開けて上からのぞいたところ。
グラデーションが美しいので、じっくりご覧いただきたいです。
砂に撒いた粒は蓄光粒ですので、夕陽が暮れた後はうすぼんやり、星が光りだします。



ちなみにすべてのジオラマに言えることですが、時計荘のジオラマでは鉱物を接着する際には水溶性の接着剤、もしくは簡単にはがすことのできる性質の接着剤を用いてフィギュア固定などをしています。
多少振ったくらいでは崩れないようになっていますが、水に漬けておくと傷つけることなく石を取り出せます。
ご参考までに。


この後、今回の展示の目玉、UVライト式鉱物ジオラマ電球2点をご紹介します。
多分、日付をまたいでしまうと思いますが…よろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-02 23:51 | 鉱物ジオラマ