カテゴリ:博物館・科学館・美術館( 8 )


予定通り、先週金曜日に池袋東口のジュンク堂裏にある素敵なカフェ、Cafe plateaux(プラトー)さんへ、鉱物ジオラマ瓶を数点納品してまいりました。
明日は定休日となりますので、朝って12月2日より展示販売が開始となります。
こちらは常設での展示販売ですので、どうぞごゆっくりご覧いただければと思います。
詳しくは明日、また記事にて更新させていただきますね。


さて、先日の記事の続きを。
国立科学博物館にて開催中の特別展「ヒカリ展」企画展「美しき機能材料 人工結晶」について、簡単なご紹介をさせていただきます。




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今回の特別展「ヒカリ展」は「ヒカリの不思議、道の輝きに迫る!」との副題の通り、光に関する幅広い展示です。




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天文・気象などの導入から、蛍光性蛋白を持つサンゴや、昨今開発され脚光を浴びている蛍光する繭や植物についてなども詳しく展示解説されていますが、言わずもがな…私の今回のお目当ては「蛍光鉱物」コーナーです…。



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鉱物主体の展示ではないので、さらっとした解説ではありますが、蛍光鉱物コーナーは蛍光灯とブラックライトが交互に切り替わる仕組みになっており、なかなか見ごたえがありました。




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こういう展示ならではの、ものすごく大きな方解石の蛍光や…


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彩も形も様々な蛍光鉱物を一度に見られる、なかなかない機会ですね。
特に、この規模の展示なのでなかなか迫力のある大きな石や、あまり見る機会のない石なども一度に見られる、というのは貴重な体験です。
(展示物については接写でなければ撮影可能、とのことでしたので、各標本についての詳しい解説は致しません。
 なお、会場では図録の販売もされています。詳細な写真と解説をご覧になりたい方はそちらをお買い求めください)


蛍光に魅かれる人も多いのでは、と思うのですが、そんな方にはぜひ、おすすめしたい面白い展示でした。
…ただ、惜しむらくはこの日私は、他の2つの企画展も見て、さらにCafe SAYAとシャララ舎さんへも赴いたため、本当に興味のある部分だけをじっくり見る、という見学の仕方しかできず…会期は2月22日まで、とまだ余裕があるので、もう一度詳細に見学したい、と思っています。




さて、続いては最後になりましたが、企画展「人工結晶」の簡単なご紹介です。


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こちらの展示は現在改装中の地球館の廊下…のようなごく小範囲の区画で行われており、あっさりした感じの印象ですが何の何の、見ごたえは十分でした。
特に、私は化学についてはまったくだめな人間なので…結晶精製の方法などを解説したパネルは…じっくり読んでも理解できたとはいいがたいですが、大変面白かったです。


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よく耳にする、目にするような宝飾品・実用品に使われる結晶ももちろん、展示されていますが、今回の内容は工業用の材料などの結晶にも及んでいるので、普段目にすることのない結晶も見ることができ、鉱物好きにはたまりません。
蛍石が好き!などといいつつ、きちんと本物の蛍石レンズを見たこともなかったという…そんな私には大変貴重な経験となりました。

個人的には、人工ルビーなどは時計の爪石にも使われているのでよく目にする機会があるのですが、精製されたままのキノコのような形の結晶はなかなか面白かったですし、巨大な合成サファイアや人工水晶なども見ごたえがありました。

企画展は特別展のように特別料金が必要ない、常設展への入場料のみで観覧できますので、ぜひおすすめしたい展示です。
こちらは会期が1月12日まで、と特別展より短いですので、ご注意ください。




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当ブログの読者諸氏には常識!なことかもしれませんが…国立科学博物館は友の会 、というものとリピーターズパス 、というものがありまして、共に入会すると常設展への入場料が無料となり、特別展は友の会が各特別展一回無料、リピーターズパスは割引料金となります。
何度も訪れる予定のある方にはぜひ、おすすめです。

ちなみに私は…千葉県在住で上野までは一時間程度かかり、現在子供がまだ小さくて予定が立てづらいので友の会ではなく、リピーターズパスを利用しています。

ちなみにリピーターズパスの料金は1年間で1050円。
常設展と企画展(常設展域に含まれるため、企画展にも入れます)に二回行くだけで元が取れる!!という博物館ファンの味方なこのパスは、「時間があったらまた来よう…」なんて気軽な予定を立てやすく、大変重宝しています。


また、遠方でなかなか来れないから必要ない、という方も、特別展をご覧の方は常設展が無料となり、逆に常設展から入場した方も差額を払えば特別展へ入場することができます。
が、特別展は途中一度退場してしまうと、再入場ができません。

このような豪華な展示が目白押しですと、一日かけて観覧、途中で外へお昼を…なんて予定も立てたいところですが、そういう方は常設展へは再入場ができますので、まず常設展へ入場し、歳入上の手続きをしてから外へお昼を食べに行き、戻って再入場してから差額を払って特別展へ、というのがおすすめコースです。

博物館の中にはレストランと軽食コーナーもあるのですが…土日・祝日ともなるとお昼時は大混雑で、なかなか食事がとれず、待ち時間だけでロスが…などということもあります(勿論あらかじめお弁当を用意し、休憩所で食べる、ということも可能ですが…席が空いていないことも多いです。ので、ご参考までに。

ちなみに、レストラン「ムーセイオン」は博物館ならではの面白いメニュー(味は…普通です…)もありますし、展示室が見える眺望の関もありますので、平日の空いている時間帯でしたら、こちらはぜひ!お勧めです。
…といいながら、最近はあまり利用していませんが…。



・・・・・


さて、駆け足でのご紹介でしたが…。
この11月下旬はいろいろと、個人的に盛りだくさんな半月でした。

明日はプラトーさんへ納品した新作等をご紹介し、その後、ぼちぼちとあれこれ記事を書かせていただきたいと思います。
この後、シャララ舎さんへの納品、その後はまた、楽しいお知らせができそうな…できるように頑張りたいと思います。
制作や作業をしつつですので、更新頻度は2,3日に一度程度となってしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2014-11-30 22:00 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(0)

三連休で行かれた方も多いのではと思いますが、この秋から冬にかけて、上野の国立科学博物館ではこのブログの読者諸氏にはぜひともおすすめしたい展示が目白押しです。

実はこの後、また新作のご紹介が控えておりますので、一挙にご紹介したいところなのですが、記事を書き始めたところ長くなってしまったので…当ブログではこの3つの展示を今日と明日の二日に分けてご紹介したいと思います。


本日ご紹介するのは日本館のほうで行われている「ヨシモトコレクションの世界」展
(常設展への入館料だけで観覧できます)


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おなじみの科学博物館中央エントランスに、威容を誇る剥製の櫓。
画像ではうまく伝わらないと思うのですが…ものすごい迫力です。到底撮影画面に収まり切りません。


ヨシモトコレクションについては、上のリンクの公式サイトに詳しく解説が載っています。

ヨシモト氏は日系ハワイ人2世の実業家なのですが、狩猟としてのハンティングから始まり、掘り下げて学術的にも大変貴重な一大コレクションを築き上げた人物です。
国立科学博物館地球館(現在改装中)の3階展示室のずらりと並んだ迫力の剥製展示「大地駆ける生命」の剥製の大半も、このヨシモト氏からの寄贈なのですが…詳しくは公式サイトをご覧ください。並々ならぬ情熱と社会貢献、蒐集家の鑑ともいえる人物なのではないでしょうか。



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そんな彼のオフィスまで再現されています。ヨシモトコレクションの最大の特徴は、そのハンティングの記録が詳細に残されていること。
はじめはレジャーとしてのハンティングを楽しんでいた氏が、徐々にその目的を動物の生態や多様性の研究、そして自然教化に移していったことがわかります。


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それにしても、剥製の素晴らしい出来…ほれぼれしますね。
なお、この剥製たちは今現在も企画展示だけにとどまらず、国立科学博物館内で展示・研究されています。
(その内容についてはこちらに書かれています)


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私事ですが、幼い息子たちを連れて行ったとき、下の息子は「大地駆ける生命」の展示で号泣しました。
あの迫力のある展示が相当怖かったようなのです。
けれど一つ一つの剥製の、この躍動感ある佇まいをあれだけ一度に展示してあるわけですから…子供には怖いかもしれませんね。

今回の子の企画展は展示室が大変明るく、またエントランスホールの展示法もユニークなものなので、怖がりの子供にもおすすめかもしれません。
動物園とはまた違った、感動があります。


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アザラシやサイのトロフィーなど初めてみました…。
生物の多様性、いのちの造形のすばらしさに痺れます。



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ヨシモトコレクション展は日本館にて、1月18日まで。
ディスカバートークは12月23日、要申込みです。



さて、私は前回・前々回に記事にしたCafe SAYAとシャララ舎へ行った当日、合間合間に科学博物館で3つの展示を見てきました。

というのも…私の実家のある府中から東十条に向かう途中に上野を通過するので、まず午前中に寄って、その後Cafe SAYAへ行き、さらにその後に見逃した場所を見て、上野駅からは京成線が始発ですのでシャララ舎のある京成本八幡まで、というコースですべて回りきれるのです。

とはいえ、あまり都内へ出かけられないが故の詰め込みすぎ道程ではあるので、皆様にはごゆっくり、一か所ずつ廻られることをお勧めします。

今季の科学博物館はまさに、一日あっても足りないくらいのボリュームです。
地球館は現在改装中ですが、日本館のヨシモトコレクションの世界展のお向かいの部屋は…魅惑の「望遠鏡・顕微鏡・天球儀・時計」のアンティークが目白押しの常設展示室…。
冬休みもまたぐ会期ですので、ぜひのんびりとご覧になってください。



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by zabiena | 2014-11-25 23:33 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(0)

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さて、昨日の予告通り、本日は国立科学博物館にて開催中の企画展「石の世界と宮沢賢治」(公式サイトはこちら)のご紹介をしたいと思います。

…と申しましても実は、鉱物好きではあるのですが私は宮沢賢治に関しては小学生時代に著作を一通り読んだことがある、程度でありまして、特に思い入れが強いとか、一家言あるとかいうわけではまったくありません。
仏教系大学の文学部出身ですので、15年以上前に「宗教人としての宮沢賢治とその宗教観」などの講座などを児童文学カテゴリで履修したことはありますが、所詮その程度です。
なので、賢治と石、という非常に大変なテーマの解説はここではできません。

ただ、賢治の生きた時代の、教育課程の中での鉱物の扱われ方には非常に興味があります。


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これは尋常小学校で使用されていた当時の教科書ですが、この時代にはまだ、カラー図版の図鑑というものが一般的ではなく、学校教育においてはまだ、実物標本を用いた教育が主流でした。
(画像に黄色い帯が写ってしまっていますが、これは展示ケース越しに撮影をしているためです。ご容赦ください)

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こちらなどは千葉大学薬学部で使用されていた鉱物標本ですが、こういった「古い標本」に風情を感じるのは、個人的に実物を用いた教育自体にノスタルジーと淡い憧れがあるからです。
私が小学生だった頃(昭和52年生まれです)などはまだ、小学校に「岩石園」というものがありまして、岩石の実物標本が普通に展示されていた気がしますが、それが教育に使われていたかというと、「なんとなくそこにある」だけであまり活用はされていなかった気がします。


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こちらは実際に尋常小学校で使われていた鉱物標本セット。
無骨で素っ気なく、整然としていて、何処となく近寄りがたくまた、一方で親しみやすい(高価すぎない)標本がきっちりと箱に収まっている様子は、蒐集癖のある人間にとってはたまらない風情です。


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こういった古いラベルもまた、じっと見ていると当時の教室の風景などが思い浮かんでくるようですね。


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こちらは島津製作所による双晶模型。
多面体好きにはたまらないオブジェですが、こういったものを使って教育をする、ということそのものに、なぜか強く惹かれます。
「モノ」に拘る性癖の人間ならではだと思いますが、やはり、学校の資料室や準備室には垂涎の教材が詰まっていてほしいものだなあ…などと考えたりしますね。


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こちらは賢治が制作した岩石プレパラート。

実はこの、岩石プレパラートには個人的に思い入れがありまして、私も高校時代、地学でこれを制作したことがあるのです。
地学の教諭が変わった先生で、一年間、まったく教科書を開かず、ひたすら鉱物についてしか教えない方でした。
多摩川や秩父長瀞へフィールドワークへ出て、石を採集し、一年間かけて岩石プレパラートやレポートを作成する、という授業を受けたのですが、その当時は「きれいな石を集める」ことや稲垣足穂、長野まゆみの小説などには興味があったものの、実際の採集や作業が嫌で嫌で…勿体ないことに作成した後のものはどこかへやってしまいました。

不思議なもので、「どこかへやってしまった」ものほど、なぜか記憶に残り、印象が強かったりするものなのですね。
賢治も顕微鏡で岩石プレパラートをのぞいた時の、あの石のささやきに耳を傾けていたのだな、と思うとなんだか、少し面映ゆいような、照れくさいようなせつない気持ちになりました。


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ほか、当時の道具や…


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金石舎の紹介などが続き、


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賢治の著作に登場する石や化石などの展示を抜けると、



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書棚を模した展示スペースに、鉱物標本に賢治の著作の中の石の表現が添えられた展示が並んでいました。



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一つ一つの標本も見ごたえのあるものではありますが、私の石に対する興味というのは「自分が所有できるもの」に大きく振れるものなので、実はこういった立派な標本を観ていると、逆に興奮はあまりしなかったりします。
家にこんな立派な標本があったとしたら…と考えると「扱いに困る…」と思って物欲には針が振れないものなのかもしれません。
常に所有について考えてしまうあたり、なんとも浅ましい限りなのですが。



展示自体はこじんまりとして、特別展ほどの混雑もなく、ゆっくりと見て回れました。
常設展のみの入館料で見ることができますし、鉱物のマニアックな知識などは不要で、ともかくさらっと見て回れる、という展示です。
マニアなコレクターの方々には少々物足りないかもしれませんが、宮沢賢治の世界に浸るにはいい企画だと思います。


「石の世界と宮沢賢治」展は今週末日曜日、6月15日までの開催です。



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などとご紹介して参りましたが、実は個人的には…企画展示室の向かいの常設展示室のほうが…実は好きです…。

国立科学博物館のガチャガチャにもなっている名物「トロートン望遠鏡」のある部屋ですが、



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永久プレパラートや、


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ずらりと並んだアンティーク顕微鏡、
(実は、ここで見た「コンパウンドドラム型顕微鏡」が好きで好きで…メルキュール骨董店さんにお願いして同じ型のものを購入した経緯があります。時折このブログにも登場しております…もちろんこんなに状態の良いものではありませんけれど)


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木製渾天儀や天球儀、


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ずらりと並んだ和時計など、本当にこの部屋に棲みつきたい…と思える部屋です。
私は国立科学博物館に行くときはここと剥製の並んだ部屋に必ず寄るのですが、このブログの読者の皆様にもたまらない世界だと思います。当然皆様ご存知だとは思いますが、今まで掲載したことがなかったので敢えてご紹介いたしました。

この日はこの後、Cafe SAYAでのんびりと水晶のエアリースパイラルを観察するための偏光フィルム箱を作りながらお茶をしてきたのですが…全く持って無念なことに、前日カメラのバッテリーを充電するのを忘れたまま科学博物館へ行ったため、電池切れ…で、写真は一枚も取れなかったという…。
また次回訪れるときには、しっかり準備を怠らずにいきたいと思います。



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さて、梅雨の天気であまり写真が取れずにおりますが、明日は晴れ間が出れば鉱物のご紹介、でなければまた、別のもののご紹介になると思います。
作品の制作もボチボチ進んではいるのですが、こちらはご紹介にはまだ遠く、しばらくのんびりした更新が続きます。

どうぞよろしくお願いいたします。


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by zabiena | 2014-06-11 23:08 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(0)


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長らくお休みをいただきまして、久しぶりの更新です。
お休み中は新宿ショーに顔を出したり、実家へ帰省して国立科学博物館やCafe SAYAへ行ったりなどしていました。
ミネラルショーで買い付けた石や海外から新着の石なども来ているのですが、生憎の空模様ですので、本日は国立科学博物館で催されている「医は仁術展」(公式サイトはこちら)をご紹介してみようと思います。


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今回の展示のお目当ても医学的な興味ではなく、博物趣味の人間ですからむしろ本草学への興味と江戸期の医療器具や医療模型を見学する目的で、私一人で行って参りました。
以下、会場内の展示物の画像を乗せますが、少々グロテスクなものもございますので、苦手な方はここで引き返されることをお勧め致します。


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さて、今回私が一番見たかったのがこちらの奥田木骨。
文政3年、大阪の奥田万里医師が制作させたものですが、木でできています。
現代ではまず、作られないものですね。
骨の造型自体が好きで、昔から骨格標本などに強い憧れがあるのですが、流石に狭小住宅住まいで幼い子供のいる身なので人体の骨格標本は持っておりません。

また、私の趣味は理科室趣味とも少し違う気がしています。
理科室よりも、博物館や図書室に棲みたい子供だったからでしょうか。
この辺りは似て非なるもの…というのはこういった分野がお好きであろう、このブログの読者諸兄にはわかっていただけるところなのではないか…と勝手に思っています。

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会期終わりが近い日曜日に行ったので、会場内はかなりの混雑…写真撮影は許可をとってしておりますが、あまりベストショットでとるほどの余裕はありませんでした。
が、こちらの画像では、木の質感は少し、わかっていただけるでしょうか。
学術的・歴史的価値はもちろん高いものですが、これ自体が芸術品ですね。
美しい、と素直に感じます。


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こちらは解体人形。
文政5年、農民が解体新書などを参考に制作した男女交換可能な人体・内臓模型です。
当時の制作日誌と「解体図譜」の写本も残されており、蘭学が解体新書以後大きく広がっていったことが伺えるものですが、ご覧のとおり、和紙でできています。

少し愛嬌があるような、どこかで見たような…と思ったら、ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」の中でアリスが閉じ込められた紙の等身大人形のイメージに似ているのですね。あくまでイメージですが。

こういった「面白い」模型も、日本の文化特有のもので、見ごたえがあります。
そして何故か…創作意欲というか、「自分もとことん何かを作ってみたい」という欲に火が付きました。
好奇心に突き動かされて、こういったものを作り上げる執念、というものが私は好きなのだと思います。

この他にも、和紙や木でできた「生き人形」や「産科人形」、「経絡人形」なども非常に興味深く拝見したのですが、こちらは少し、ブログに乗せるにはグロテスクですので割愛します。ご興味のある方は、是非展示を実際にご覧になってみてください。


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その他、江戸期から明治にかけての古い手術道具や…



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薬箱や…、



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顕微鏡なども大変見ごたえのある展示でした。

アンティークの医療器具、というとどうしても西洋のものを思い浮かべますが、例えば江戸期の御典醫(所謂「御匙」と呼ばれる、将軍や大名などに仕えた医師のことですね)の所持していた医療器具などには蒔絵の装飾があったり、また、和漢の薬箱などは大変興味深いものです。
そういったものが一堂に会する機会というのはなかなかないものですし、大変面白い展示だったと思います。

ちなみに、混雑していたため時間に制限がある私はすべての展示を一日がかりで見ることはできませんで、終わりの方の「現代医学」のブース、最新の医療に使われているものの展示は素通りせざるを得ず、こちらは少し残念でした…が、iPS細胞のコロニーだけはしっかり見て帰ってきました(笑)
この辺り、鉱物にしろ理科器具にしろ医療器具にしろ骨格標本にしろ…そこにある学問よりも「モノ」に執着しそこに物語を見る性質が露呈している気もしますね。
この展示において「医は仁術」の精神を学ぼう、という方にはご不快極まりないと思うのですが、もうこれは性分ですね。



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こちらは今回の図録と、そのオマケ。
この図録、画像ではわからないですが、和綴じの冊子で、なかなか見ごたえもあり、おすすめです。
会場特典として、オマケはこちら、メモパッドのように見えますが…


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薬袋でした。なかなか可愛らしいです。

国立科学博物館特別展「医は仁術」、会期は今週末、6月15日までです。


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国立科学博物館には今回、この特別展のほか「石の世界と宮沢賢治」展という企画展が催されており、こちらも見てまいりましたので、明日はそのご紹介の予定です。

どうぞよろしくお願い致します。



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by zabiena | 2014-06-10 22:30 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(2)

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以前、ロシア産の星葉石については天啓的な放射状、星のスパークのようなコレクションを紹介したことがある(当該記事はこちら )のですが、今回ご紹介するのはまさに「葉」のような標本です。



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星葉石(astropylite)
Khibny、Kola,Murumansk,Russia
珪酸塩鉱物 三斜晶系
(K,Na)3(Fe,Mn)7Ti2(Si4O12)2O2(OH)5


以前ご紹介したような、放射状に結晶が集合しているのが大半の星葉石の特徴なのですが、こちらの標本は木の葉石のように葉っぱ一枚一枚が張り付いたような標本です。
空から舞い落ちてきた星の葉がそのまま石に閉じ込められて化石になった…ような想像をしますが、実は星葉石というのはもともと、放射状のスパークがカエデやヤツデのような葉に見えることからギリシャ語の「星(astro)」と「葉(phullon)」から由来した名です。いわばこの標本は葉がちぎれてバラバラになった、腐葉土状態なのですが、これはこれで美しいです。



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一見地味な色合いなのですが、銅色の星葉石の結晶は金属光沢を帯びており、傾けて光にかざすとギラリ、と怪しく鈍く光ります。
この佇まいが宇宙を連想させたのでしょうね。
そう言えば、背景にある切手などもそうですが、ロケットや宇宙モチーフの切手も、色合い的には地味な取り合わせで魅力的な図案、というのが多い気がします。


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綺羅星のようなハーキマーを周りにちらしてみると、なかなか素敵な風情です。

これも、そのうち作品に仕立てようと思っています。
ただ、スノードームに入れるには少し結晶部分がはがれる心配があり、またガラスドームに入れるには少し大きさがありますので、新作に使うつもりでいます。…間に合わなければ、小さく何分割かに割ってガラスドームに入れるかもしれませんが。



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(ルーペ片手に、石の中へ入り込んで宇宙旅行を。)


さて、本日はお昼から青葉の森・および千葉県立中央博物館へ行ってきました。
実は近所なので、いちいち記事にしませんが2週に一度は行ってます。



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長男が好きな、クジラの骨格標本。



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そして私の好きな鳥の骨格標本。フクロウが特に好きです。


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剥製もなかなか素敵ですが、やはり骨が好きです。美しい…。


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ちなみに前回の記事で「鉱物が異様に充実している」とご紹介したミュージアムショップですが、鉱物展の終了とともに一旦鉱物標本は引き揚げとなり、今は大分数が少なくなっています。が、3月31日までは鉱物標本は全品2割引きだそうです。
4月1日からは元値に戻りますが、その代りまた、鉱物標本が多数入ってくるようです。

なお、当ブログ内の画像はすべて、学芸員さんの許可を得て撮影をしていますが、博物館内には撮影が不可のエリアもありますのでご注意ください。撮影をされる場合にはまず、受付の方に尋ねてみてくださいね。


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満開の雪柳でお花見…


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渓流園(現在は水は流れていません)で菫探し。
桜はまだそれほど咲いていませんが、野を見渡せば小さな花が花盛りです。


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オオイヌノフグリや…


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仏の座や…



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カラスノエンドウ。


実は私は桜ももちろん嫌いではないですが、こう言った小さな野の花の方が好きです。
昭和天皇は「雑草という名の草はない」と仰ったそうですが、まさにその通り。
ゆっくり歩けば足元にも、小さな花が咲き誇っています。



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by zabiena | 2014-03-29 20:27 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(0)

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ようやく子供たちが幼稚園に復帰したので、午前中に家中の大掃除をした後、幼稚園バスが帰ってくるまでの2時間で早春の川村記念美術館へ行ってきました。

我が家(千葉市中央区)からだと車で30分弱。
広大な庭園を持つこの美術館は私の日本で一番好きな美術館で、友の会の会員にもなっているのでこのブログでも何度かご紹介しています。
主に近現代美術に強い美術館なのですが、日本で一番たくさんのジョセフ・コーネル作品を所蔵しているのも魅力の一つ。



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今回はこの川村美術館が1年ほど前から企画している「コレクション・リコレクション」の第三弾「コレクションは語る」だけを見に行ってきました。
(1時間では常設展・企画展の両方を見るには短すぎますので、選り抜き。常設展はふらっと1か月に1,2度ほどの頻度で見に行っています)



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友の会に入ると、フライヤーや季節のイベントのお知らせが届きます。
年末にオリジナルカレンダーとともに届いたこの派手派手しいフライヤーをまず一目見た時にはそれほどひかれなかったのですが・・・


企画展内のひとつ「美術館の国のアリス」、これには期待していました。

美術館の国のアリス!
何とも素敵な響き。
ジョセフ・コーネルの箱やキスリングの「姉妹」などの作品をアリスのストーリーになぞらえて展示するという企画です。

コレクション・リコレクション展は所蔵作品を新しい視点で展示しなおす、という企画シリーズなのですが…正直今までのvol.1 vol.2は今一つ…といったところでした。

今回はこの「美術館の国のアリス」に加えて私の大好きなレオナール・フジタ「アンナ・ド・ノアイユの肖像」も展示されるとのこと。
とても楽しみにしていました。


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(画像は美術館側から見た、庭園内の池の向こうの大日本インキの研究所。いつもこの高い塔が気になります)


さて、「美術館の国のアリス」ですが・・・・

とてもよかったです!!

アリス自体は非常にベタですが私も幼少時からずっと好きな世界で、というより既に身に沁みついて離れないモチーフの一つなのですが、それだけに安易なパロディはかえって興ざめしてしまいがちです。

が、今回は何しろ、本物の美術品を使ってのアリスの世界の再現です。
こんなに豪華なパロディは初めて見ました。

展示室内には壁面に沿って美術品(オブジェ・コラージュ・絵画など)が並べられ、それぞれ壁面に美術館の国のアリスなる物語が添えられています。
このフォントにもこだわったそうで、なかなかの雰囲気。


(作品のある空間に実際立ってみなければその感動は伝わらないと思いますが、ご案内程度に以下「美術館の国のアリス」のストーリーと展示内容を書きますので知りたくない方は読まないでください)



・・・・・




「ある晴れた日、アリスは一人で散歩に出かけました。『このかごいっぱいに花を摘んで、お姉さんに見せるんだ」

この一文の横に添えられているのはジョセフ・コーネルの「哀れな胸よ、ふるさとを」。
こんな調子でまったくアリスに関係のない所蔵品を、アリスの世界のモチーフに見立てていきます。
まったくつながりのない、作風もバラバラな作品が、アリスの物語でつながっていく様子はなかなか面白かったです。(時折、それはちょっと無理があるのでは…という部分が無きにしも非ずですが、それはまあ、御愛嬌)

ジャン・ティングリー「真夜中です、シュヴァイツァー博士」の時計がウサギの時計、マン・レイ「筒の中の柄、または主なき槌」の瓶に『DRINK ME』の文字、飲んだアリスが小さくなった様子にコーネルの「ラ・シャット・マイヨール」、浜口陽三「32のさくらんぼ」が『EAT ME』、大きなキノコは山口勝弘「マッシュルーム」。

そんな調子で進んでいく異様な物語は、不思議の国のアリスではなくて確かに「美術館の国のアリス」というオリジナルの世界観を立ち上げていました。

やがてエルンストの「入る、出る」のドアを抜けるとアン・アーノルドの「ラム・タム」が『笑わないチェシャ猫』として現れ、ゾンネンシュタインのグロテスクな帽子屋やハートの女王が現れ、美術館の国の決まりを知っているかとアリスに問います。

美術館の国の決まり。
それは走らないことや大声で話さないことなどのありきたりなマナーではなく、

1、ゾウは耳をたたんでポケットに入れる
2、気になる作品があったらじろじろ見る
3、好きな作品があったらにやにや笑う

ことであると宣言します。(ここにはパウル・ヴンダーリヒの奇妙な彫刻(無題)が)

やがてアリスは「不思議の国」同様に現実に戻ってきて、締めくくりはもいーず・キスリングの「姉妹」。



何とも奇妙な空間に仕上がっていました。

それも、「不思議の国のアリス」が誰でも知っているフォークロアとしての側面を持っているからでしょう。
誰しもが滞りなく物語を想像することができる、それでいて奇妙にゆがんだ不思議な魅力のある物語、それがアリスの世界。
そこに常設展示で今まで身近に感じていた絵画を絡めてみると、また違った印象、違った視点から鑑賞が可能になるという面白い企画でした。


昨今美術館は経営が難しくなってきています。
川村記念美術館も先日「アンナの光」を売却し、ミュージアムショップを訪れるたびに「規模を縮小しているんだな…」と寂しくなることがあります(オリジナルのポスターやポストカードの種類がだいぶ減ったように思います…)が、まだまだその企画力や新しい試みへの意欲はあるようで、なんだかうれしくなったのでした。




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ミュージアムショップではアリスにちなんで、HIGHTIDEのキノコの缶バッヂをお土産に売っていたので、バッグにつけようと購入。
あるだろうな…と予想した通り、シュヴァンクマイエル版「不思議の国のアリス」も売られていましたが、DVDは扱っていませんでした。
私はシュヴァンクマイエルノ『アリス』がアリス映画では一番好きなのですが…。


今回、アリスの展示も楽しかったですが、コーネルの箱の横に瀧口修造「時の間とジョセフ・コーネル」の一節を壁にプリントしてあったり、「アンナ・ド・ノアイユの肖像」の展示壁面にフジタとアンナの逸話をユキ・デスノス「ユキの打ち明け話」から引用してあったりとなかなかほかの展示も今までの常設展とは打って変わった印象で扱っており、豪華でした。

これからもこういった、おしげのない企画に奮闘していただきたいと思った一日でした。



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なお、川村記念美術館へは東京駅から毎日一便、直通の高速バスが出ています。
東京方面からお越しになるにはこれに乗って一時間ほど。
広大な庭園を巡ってアリスになりきるのも楽しいのではないかと思います。
ご興味のある方は、ぜひ。


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by zabiena | 2014-01-29 20:54 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(0)


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千葉県立中央博物館にて開催中の「北川隆司 鉱物コレクション展」に行ってきました。
この展示は昨年夏に上野の国立科学博物館にて開催された同名の展示の巡回展で、私も上野には9月、家族で訪れた(当日の記事はこちら)のですがあまりの混雑に見学を断念したのでした。

その後、コメント欄にてpatati patataのくつ箱さんより、我が家から自転車で10分の距離にあるこの千葉県立中央博物館に巡回予定であることを教えていただき、年末年始の混乱を乗り越えようやく、本日幼稚園のお迎えがてら、一人で1時間ほど見学してきました。


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(画像はすべて、係員の許可を得て撮影したものです)


比較対象物がないのでわかりにくいと思うのですが…物凄く巨大な標本がずらりと並んでいる様は圧巻です。
しかもさすが、完璧な状態を保持した標本の多いこと…。
これだけのものを個人が蒐集したというのはまさに驚異です。



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わかりにくいと思いますが、こちらの画像もすべて、子供の頭の大きさくらいは優にあります。
あまりの凄味に見ていると感覚がマヒしてきますね。

この展示はトピックス展ということで、なんと年パスがあれば期間中何度でも、無料で見学できます。
しかも、こんなに写真を撮っているところからお分かりになるかもしれませんが…平日の午前は本当にひと気がありません。
本日は1時間ほどいましたがほとんど展示室内には私一人、ご年配の方が時折、ふらっと来るくらい。
上野の混雑ぶりを考えるとウソのようです。

我が家から自転車で10分…。
しかも、幼稚園までの途中にあるので期間中は幼稚園のお迎え前に何度も足を運んで目を肥やして、などとワクワクしどおしです。



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グッときた標本。
他にも目移りはしますが、ここまで立派だと逆に物欲は刺激されないという…ただただため息が出るばかりでした。眼福。

ちなみに、この千葉県立中央博物館のミュージアムショップ、何度か記事中でご紹介していると思うのですが、妙に鉱物標本の品ぞろえが豊富で値段もお得なのです。
コレクターズアイテムというか、高価すぎるものは置いていませんが、小学生でも手の届く数百円から2000円くらいまでのもののラインナップが異様に豊富です。その点では上野の科学博物館をはるかにしのいでいると思います。

さらに、この鉱物コレクション展の開催中は一部の鉱物標本が20パーセントオフセール。
私も工作用に藍銅鉱やクリソコラの可愛いものを購入しました…今回だけでは済まないかも(笑)
友の会、というのもあるのですが、これに入会している方はなんと、書籍も10パーセントオフです。素晴らしい。



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この博物館、近所だからというのもありますが、常設展示もこじんまりとしていつつも雰囲気が昭和の空気でなかなか好きです。
子供らを連れてよく来るのですが…どちらかというと、子供より私の方が楽しんでいます。

昨今の博物館は時代の変化と共に展示方法も進化して、私が子供のころから慣れ親しんだ上野の国立科学博物館も、府中の郷土の森博物館も改装・リニューアルしてしまいました。
それはそれで、教育的観点で考えればとても良いことだとは思うのですが…子供の頃に訪れたあの、少し薄暗く黴臭い不思議の殿堂、からは少し遠い気がして寂しい気がします。

その点、この千葉県立中央博物館は往時の空気そのままで、なんだか郷愁を感じてついつい長居してしまいます。
雨の日の午前などに訪れると本当にひとけがなく、詩的な気分すら感じます。



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(画像はすべて、係員の許可を得て撮影をしております。館内には撮影負荷のマークが所々にありますが、撮影可の展示室もあり、係の方に尋ねれば教えていただけます)

この他「体験の森」という子供向けの展示室では、実際に骨格標本や剥製に触れられる展示もあり、また博物館の外は青葉の森という広大な公園となっていて博物館付属の生態園などもあり、我が家の子供たちもこの公園が大好きです。
私と子供の両方が楽しめる場所です。
遠方からわざわざこれ目当てに、という場所ではありませんが、家から10分の距離にこんな場所がある、というのは本当に幸福なことです。



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少女の頃。
大人になったらお金を貯めて、いつか博物館と図書館を一緒にしたような家を建てるんだ、と夢見ていました。
あの頃の静かな、不思議な、少し薄暗い博物館がここにある気がします。勿論、これはすべて私にとっては最上級の賛辞です。

…博物館からしたら、もっと賑わってほしいと考えているのでしょうが…上野ほど混雑してほしくないなあ、などと勝手なことを考えていたりします。


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by zabiena | 2014-01-15 22:41 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(2)

川村記念美術館へ

このところなんとなく心身ともに不調続きだったので、心にたまった澱を洗い流そうと、久しぶりにDIC河村記念美術館(公式サイトはこちら)へ行ってきました。

川村記念美術館は学生時代から私が日本で一番好きな美術館で、私の愛するジョセフ・コーネルの作品を多く所蔵しており、他にもレオ―ナル・フジタやマグリットなど私の好きな画家の作品がたくさん常設展示されているので、千葉に越してきてからは友の会に入会し、子供が幼稚園に行っている間(我が家からは車で30分の距離です)などを利用して2か月に3回ほどのペースで訪れています。

最近ではイベントも多く開かれるようになり、広大な庭園も美しく、こちらは無料で入園できるので、散策に訪れる人も多いようです。
また、美術館内には茶席が用意され、点て出しではあるのですが美しい庭園を眺めながら、絵画鑑賞の休憩をとることができます。
東京駅から美術館直通のバスも出ていますので、ご興味のある方は是非。

現在開催中の企画展は「コレクション♪リコレクション VOL. 2色彩のラプソディー」。
コレクションの中から企画に沿った作品を展示しています。
また、コーネルの箱は所蔵作品から数点を常設展示していますので、こちらのリストをご確認の上、お出かけ下さい。


作品を堪能した後は、ゆっくり庭園を散策。

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満天の星のように茂るヤマモミジの葉を見上げてみたり、

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実る小さな秋を見つけたり。

薄曇りの空の下、秋の景色に染まりつつある庭園ですが…

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本日のメインはこちら。
十月桜が咲いていました。

十月桜は別名を冬桜、4月と10月の一年に二回花をつける桜の樹です。
実りの秋に桜が咲いていると、ハッとしますね。


そしてもう一つ、毎回訪れるたびに気になるのは…

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池の向こう側(大日本インキの研究所がある場所で、一般公開はしていません)にある、この塔。
何のために建てられて、誰が中にいるんだろう…と毎回気になります。

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園内にあるレストランヴェルベデーレはその名の通り、美しい眺めを見ながらお料理を楽しめます。
私は友の会に入会しているので、レストラン・ミュージアムショップでの会計が10パーセントオフになります。
昨日は早起きして家事を終わらせてから出かけましたので、庭園散策の後にゆっくりお茶をしてきました。

日々、生活感あふれる子持ち主婦として暮らしていると、余裕も何もなくなってしまいがちなのですが、こういう時間をたまにはゆっくり過ごすことで、毎日「お母さん」としてやっていける元気が回復できる気がします。

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丁度、スタンプカードがたまっていたので500円引き、友の会カードで10パーセント引きにて、新しく入荷していたコーネルの図録(洋書)を買いました。

コーネルの図録や解説書は国内で手に入るものはほとんど持っていたのですが、これは持っていなかったのでホクホクしています。
見たことのなかった作品も紹介されていました。


のんびり、自分を取り戻した一日でした。

本日もスノードームの紹介の予定でしたがこんな記事になりましたので、明日は予定していたスノードームの紹介をしたいと思います。
よろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2013-10-23 12:42 | 博物館・科学館・美術館 | Trackback | Comments(2)