カテゴリ:古物( 3 )


このところ作品の紹介記事が続いておりましたが、本日は取りためた写真が底をついた上に雨天。
あまりガラスものを撮影するには向きませんでしたので、久しぶりに最近購入したものなど紹介してみようと思います。



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なんとも雰囲気のある、エメラルドグリーンの箱と趣味のいいラベルが素敵な古い箱入り鉱物標本たち。
こちらは先日、Twitterで見かけて思わず衝動買いしてしまったアンティークで、3種とも私の憧れのアンティークショップ「antique salon 」さんより購入した品です。
1900年代初頭に鉱物コレクターが採取したものだそうで、標本本体に小さな番号のシールがつつましく貼られ、箱にも同じ番号が振ってあります。
それぞれラベルの記載にはTalc blanc(滑石)、Asfalt(アスファルト)、Titan Rutile(ルチルチタン)とあります。



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青い番号シールがアクセントとなっている滑石。
時を経て、どことなくくすみ、くぐもった魅力を放っています。





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アスファルト。
見た目に反してとても軽いのですが、こちらもどことなく、物憂げな印象。
削り出したばかりのアスファルトはもう少し光沢があるような気がします。100年以上、コレクターの抽斗の中で静かに眠りを貪り続けた怠惰を身にまとっているかのよう。


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チタンルチル。
なんてことない見た目なのですが、この箱の中に納まっていると特別の魔法をかけられて眠っているように見えますね。




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ひとつひとつ、コレクターが自分の持ち帰った戦利品に番号を振り分類し、とっておきの箱にとっておきのラベルを貼って抽斗にそっとしまう…その過程を考えただけでうっとりします。


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ラベルもとても素敵。
このラベル、真似したいなあと思っているのです。
…デザフェスまでには間に合わないかもしれませんが…。
優雅でなんとも素敵ですね。


antique salonさんのことは天文古玩 さんの記事(当該記事はこちら )にて知りました。
記事を拝読してからずっと、憧れてはいるのですが子持ちの身に名古屋は遠く…。
未だ訪れたことはありませんが、ネットショップは毎回チェックしています。
Twitterでこの鉱物標本の画像を見た時からずっと、これは是非…と狙っていたのでした。

antique salonさんは京都ふるどうぐ市 に出展予定で、この標本たちと同じシリーズのものも持って行かれるとか…。
理系アンティークに強い骨董店がそろい踏みとなる京都ふるどうぐ市…(本当に、本当に悔しいことではありますが…)私は行けませんが、理系アンティークにご興味のある方は是非(以前の紹介記事はこちら )。


明日はまた、作品の紹介記事となる予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。




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by zabiena | 2014-04-21 20:29 | 古物 | Trackback | Comments(0)

アンティーク携帯顕微鏡

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先日「西洋骨董道楽」を上梓されたメルキュール骨董店 さん。

「トロワ・ブロカント」(実店舗を構えられる以前のネットショップの名称でした)時代から素敵な品ぞろえで注目していたものの、なかなか購入する機会に恵まれず、指をくわえてみていたのですが、この度素敵なアンティークを数点購入する機会に恵まれ、昨日その荷が届きました。


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そのうちの一点、こちらは20世紀初頭の携帯顕微鏡。
主にフィールドワークなどで使われる簡易的な顕微鏡で、メーカー等は不明です。
簡単な仕組みのものではありますが、この佇まい、何とも言えず雰囲気がありますね。
流石に本格的な顕微鏡で現在も使えるようなものとなると私の手の届く金額ではないので無理ですが、このくらいのものであれば…春物ワンピース一着新調するのを我慢する程度の金額で買えます。…と言っても私には相当の贅沢品なのですが。



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専用の小さな木箱が付属しています。
フィールドワークなどで屋外などにも持ち運んで使っていたのでしょうね。
本体のギザギザした部分が当たる部分の木が削れて摩耗していたりするのも、なかなか趣深いです。
一体どんな研究者が使ったのだろう、など空想するのも楽しいですね。



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100年ほど前のものではありますが、レンズや鏡に損傷はなく、案外はっきりと対象物を拡大して観察することができます。
レンズ部分は対象物の大きさに合わせて可動なので、サムネイル標本くらいのサイズのものであれば鉱物本体も(岩石プレパラートにしないでも)観察することが可能です。

我が家にはこのほかに、谷川俊太郎の「ポエミクロ」附属の赤い玩具の顕微鏡と、旧い学習用の黒い顕微鏡(こちらもアンティークショップで購入したもので、水色の革ケースが付属、現役で使えます)があります。

…はっきり白状すれば、これらは私が鉱物や植物等を興味本位で観察するためだけのものなので、特に学究目的なわけではありません。

ただ、そういった「自然の美しさ」「天然のデザインの驚異」を鑑賞するためのツールとしては、その物自体が美的観賞価値をもっている、というのは私にとっては重要なことです。
趣味のものであれば、そういった突き詰め方もまた、楽しいものです。




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主に実用目的で購入を決めた顕微鏡ではありますが、やはりその姿自体が美しく、非常に絵になりますね。
私の蒐集物自体はそれほど高価なものはないですし、珍しいものもそうありません。大抵、店頭で買えるものが多く、また、学生時代から乏しいお小遣いでコツコツと買い集めたものなので、おもちゃ程度のものも多いです。

…が、こういった「本物」が一つ二つ混じることによって、その場の格というか、完成度・満足度がぐんと上がる気がします。
勿論すべてを本物で揃えられればそれはその方がいいのでしょうが、庶民の一主婦には難しい話です。
自分なりに「これだけは」というラインを引き、一点豪華主義で底上げを図りたい、などと考え購入に至ったわけですが、なかなかいい物で適正な値段のものに出会うのは素人には難しい話です。

その点、メルキュール骨董店さんのようにその分野に強い、しかも親切で丁寧な信頼のおける専門店さんの手を借りることができるというのは非常に心強いお話ですね。
理系アンティークに関するものでお探しのものがある方は、一度ご相談してみては如何かと思います。
とても丁寧に対応してくださること、請け合いです。
(私など…あの大雪で雪害に合われ大変な時期に問い合わせてしまったにもかかわらず、大変丁寧に対応してくださいました…己の配慮のなさに反省しきりです)

ちなみにメルキュール骨董店さんの店舗は長野にあるので私は残念ながら店舗には伺ったことはありません。
直近では4月の京都ふるどうぐ市 にも出展される様子ですが、こちらも私には遠すぎて…。
しばらくは主にTwitter(メルキュール骨董店) やブログの方でお世話にならざるを得ませんが、どうにか都合をつけていつか、旅行がてら小諸へ行くことが最近の私の夢なのでした。



ちなみに…京都ふるどうぐ市はメルキュール骨董店さん以外にも、京都のラガード研究所 さん、神戸のランスハップブック さん、名古屋のanteique salon さんと日本中の理系アンティークに強い名店が勢揃いする模様…。
これだけ理系アンティークを扱うお店が一堂に会するのは初めての催しではないでしょうか。
きっと壮観でしょうね。関西の方がうらやましい限りです。

お近くの方は是非。


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by zabiena | 2014-03-09 13:34 | 古物 | Trackback | Comments(0)

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年始、きらら舎さんのお正月恒例ラッキーバッグセールにて、「時計部品箱」を購入しました。
本日はオリジナルの素敵な小箱に入って届けられた、その中身をご紹介します。

公式サイトのブログには事前にこんな記事が紹介されていましたが、福袋(というより福箱?)売りですからどれが届くのはお楽しみ。
ワクワクしながら待つのも楽しいものです。

学生時代(あの頃はとても痩せていた…)までは福袋や初売りが楽しみで、ラフォーレやパルコの行列に並んだりしたものですが、その後神社に奉職したもので年末年始は休みなしの超繁忙期。
以来すっかり初売りから遠ざかり、結婚後は夫の相次ぐ転勤で地方をあちこち巡り、その後出産育児で買い物どころではなく、このところ漸く落ち着いた年末年始を送れるようになりましたが、夫の実家・私の実家に帰省するためやはり、都心には買い物には出られません。

そんな時、ネットでささやかな(お財布にも優しい)、けれど心躍るラッキーバッグを購入できるのは、私にとってはとても嬉しく幸福なことです。



  
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箱の中身。
ブログの紹介記事でこれだったらいいな…と思っていたムーヴメントが入ってました!!
とっても嬉しい。


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機械式の時計って、なんでこんなに心揺さぶられるのでしょうね。
じっと眺めていると心のうちに物語があふれてきます。
この時計は過去、一体どんな持ち主の腕で、時を刻んだのでしょう。
どんな時を過ごしてきたのか、けれど今はもうひっそりと動かず、その美しい姿で私の眼を楽しませてくれるのみです。



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部品はデッドストックのものなので、比較的きれいです。
いうのも、私も作品の材料にとあちこちから時計部品を仕入れてみてはいるのですが、なかなか綺麗なものって手に入らないのですよね…。
これはいい買い物をしました。…といってもこれは、私のコレクションにするので作品には使用しません。



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時計荘の名の通り、時計が好きです。
偏愛しているともいえるのですが、これまでコレクションはしていませんでした。
作品に使用するため、昨年の夏くらいから部品を集めるようにはなりましたが…見ていて飽きないです。
昨今、時計部品、特に微小歯車等はレジンブームやスチームパンクブームの影響で高騰していますが、この美しさに魅了される人々がそれだけたくさんいるということですよね。
時計は…蒐集しだすとそれこそ、ひと財産なくすような気がしますので、今以上に踏み込むつもりはありませんが、やはり、私にとっては機械式時計は道具というより観賞用の「芸術品」です。



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時計、と言われると思い出す童話があります。
谷山浩子作の大人向け童話「悲しみの時計少女」。
私が読んだのはたぶん、中学生の頃だったと思います。
顔が時計でできている時計少女とめぐる、グロテスクな旅。

この童話によって時計はノスタルジックな小道具ではなく、生々しく、どこか毒を隠し持った怪しい道具だという、そんな強烈な印象を思春期に与えられたせいか、時計部品のただ美しいだけではない、どことなく秘密を抱えているような怪しい風情が、いくつになってもたまらなく好きです。



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by zabiena | 2014-01-17 22:15 | 古物 | Trackback | Comments(4)