カテゴリ:雑貨( 5 )

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すっかりご無沙汰してしまいました。
…が、このところの曇天続きで鉱物の撮影が一向にできません。
ご紹介したい鉱物などがあるのですが、無理やり曇天のもったりした光のなかで撮影したところで、うまく透明感のある写真が取れるわけもなく、後悔することは目に見えているので、敢えて本日はこのもったりした光で理化硝子などを撮影してみました。





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本日撮影したのは、先日の「鉱物bar vol7 結晶実験室」(当日の紹介記事はこちら)にてHARRYSさん(公式サイトはこちら)とLe trotさん(公式サイトはこちら)より購入した理化硝子たち。


まずはHARRYSさんより購入した品。

上の画像は秤量瓶(ひょうりょうびん)、試料を正確に測るためのものです。
かつては操作に時間のかかる化学天秤によって試料が測られていたのでこのように蓋付きの硝子瓶を用い、蒸発などを防いでいたわけすが、現在は電子計量器が発達しているためこの秤量瓶を使わない場合も多いようです。

当日在廊していらしたHARRYSさんはこの秤量瓶を実際に吹いて作っていらした方だそうで、この秤量瓶を作る際の貴重なお話を伺えました。やはり、この取手の部分を作るのが大変なのだそう。
よくご覧になるとお分かりになると思いますが、胴のサイズの硝子筒を整形して蓋を作ってあるわけで、この取手は中が空洞です。
この佇まいの美しさは、職人技の繊細さから出ているのかもしれませんね。

ちなみにこの秤量瓶たちはきっちりと蓋がしまるように、一つ一つ蓋と本体に番号が振ってあり、本来ならばその組み合わせが違うものは精密な軽量には向かないため、廃棄処分になるはずです。
が、今回はその、廃棄処分になるはずのB品を大量に持ち込んでいるとかで、この大きなサイズでも比較的高額ではない価格で購入することが出来ました。
このあたりは製作者ご本人から購入する特典ですね。

…たとえ多少機能的に問題があろうと雰囲気だけでもよい、などと思ってしまうのは本来の理化ガラスとしての機能を求めていないから…、要はジオラマ瓶に作り変える予定で5つほど購入してきたのでした。(ジオラマ便に使用し販売する旨は了解をとってあります)

いずれ、作品に仕立てましたらまた、ご紹介いたします。
(既に半数は制作過程に入っています)



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さてこちらは、フラン瓶。(こちらもHARRYSさんより購入しました)
水質検査などに用いられる理化器具で、中に気泡を残さず密栓できるように、口が擦り硝子状になっています。

…などと知ったようなことを書きますが、私はもともとが文系も文系、日本語日本文学科文芸専修のド文系なので、フラン瓶を使ったことなど一度もありません。
が、「密封できる瓶」に弱いのです。
それはただ単になんとなく格好がいいから作ったもの、ではいけなくて、実用美を備えたものでなくてはなりません。
「ガラスの中に密封された世界」に魅入られ続ける私としては、このフラン瓶はその存在自体がたまらないものではあるのですが、なかでもこうした、比較的古い昭和のデザインのものが好きです。
(こちらも秤量瓶と同様、デッドストック(新古品)だそうで、調理用具としても使えますよ、とご案内いただきました)

勿論これもジオラマを作ってみようと試しに購入したのですが、口が細いので…なかなか難しそうです。
口が狭いと中に入れられる鉱物やジオラマ材料も限られますし、ピンセットの操作性も悪いので非常に繊細な作業となり、また、乾燥にも時間がかかるので、制作期間は長く掛かりそうです。
折を見てこちらも制作をし、出来上がったらまたご紹介しようと思います。


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そして、今回購入した中で一番のお気に入り。
ドイツの古い共栓三角フラスコです。(Le trotさんより購入しました)
共栓三角フラスコは蒸発しやすい液体などを入れて反応させるときに、液体の蒸発を防ぐために栓をして使うフラスコですが、これ自体で液体を保存することはありません。

…が、この噛ませてある薄紙(すりガラス状の部分に水分が付着すると栓が抜けなくなるのでそれを防いだり、ガラス同士が触れ合って割れるのを防止するために、こうした紙を噛ませます)の古びた感じがなんとも雰囲気があって、何かを入れて保存したくなりますね。

こうした理化器具に想像をふくらませたり、ストーリーを付加させていく過程が個人的にとても好きで、だからこんな制作活動などをしているわけですが・・・この三角フラスコの中に景色を密封させる、というのはなんとも甘美な空想です。

無骨な理化器具に、甘やかな夢を見るというのは、理科趣味・博物趣味をお持ちの方でないとなかなか共有が難しいものかもしれませんが、昨今そうした趣向に人気が集まって、こうしたものを手に出来る機会が増えてきたというのは非常に喜ばしいことですね。

飾り立てたガラス細工や贅を尽くしたガラス工芸ではなくて、実用品の理化硝子の、そっけない、けれども一面静謐で甘やかな夢を連想させる佇まい。
そうしたものに、とても惹かれます。


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今回の「鉱物bar 結晶実験室」、私は初めて夜に訪れたのですが、そのせいでしょうか。
まるで夏の夜、密やかに繁茂した誰かの夢の中の、架空の実験室に迷い込んだような気持ちになりました。

いったいそこで誰が、なんの実験をしているのか、皆目わからない。
透き通った理化硝子、白熱灯の明かりにひっそりと光を反射するきらめく石たち、淡い色合いの色水の中で音もなく成長していく結晶。

そんなものたちをひっそりと眺めた夜は既に遠い記憶になりつつありますが、誰かの夢の中から持ち帰った硝子瓶たちは今日もまた静かに我が家で、今度は私の夢に入り込む時を待っています。



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by zabiena | 2014-09-08 22:41 | 雑貨 | Trackback | Comments(0)

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告知です。

まだイベントサイトができあがっていないそうなので、公式サイトへリンク等を貼れないのですが、主催側から告知OKの通知が来たのでようやくお知らせすることができます。

来る10月14日(火)~19日(日)、東急ハンズ池袋店(公式サイトはこちら)にて30周年記念の催事として「創造素材の森」をコンセプトテーマにしたイベントが催されるのですが、そちらへ時計荘が出展させていただくこととなりました。

私自身は都合により会場には立てないのですが、鉱物ガラスドーム、ジオラマ瓶、ジオラマ電球、鉱物ガラス管オーナメントを各種、取り揃えて展示販売致します。
なお、鉱物スノーグローブに関しましては劣化するものであり、また展示販売時に破損が多いので、しばらくは直販のみとなりますので、今回はお取り扱いはありません。
時計荘の他にも、たくさんの魅力的な展示があるようです(まだ詳細は未定です)。


デザフェス、博物ふぇすとはまた違った催事に参加させていただくのは少し緊張しますが、精魂込めて今、作品を鋭意製作中です。
こちらもまた、お披露目の準備が整い次第、全て当ブログにてご紹介した上でお持ちいたします。



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今回、反響の大きかった吊り下げ型鉱物ジオラマ電球も数種類新しく作り、新作のあれこれ…(これからご紹介予定です)もお持ちする予定です。
勿論、鉱物ジオラマ瓶・鉱物ガラスドーム・鉱物ガラス管オーナメントも新しいものを作る予定です。

時計荘の作品は全て一点ものですが、毎回かなりの数の作品を仕上げてイベントに持って行ってますので、まだ在庫のある作品もあります。
お買い逃がしのもの等ありましたら、Twitter(@yuri1117)かメールにてお問い合わせいただければ、在庫を確認いたします。
なお、完全に売り場へ委託します関係上、お取り置き等はできませんので、予めご了承くださいませ。



詳細についてはまた東急ハンズ池袋店の特設ページ等ができ次第、改めてアナウンスさせていただきます。

お近くの方はぜひ、お立ち寄りくださいませ。
お客様に直接お会いできないのは大変申し訳なく、残念ではありますが、催事は正面を入ってすぐのブースで、気楽にご覧いただけるかと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。




・・・・・・・・・・・・


さて、博物ふぇすてぃばる!から早20日以上が経過したわけですが、本日はいまさら当日購入した品をご紹介させていただきたいと思います。

当日はおかげさまで時計荘のブースにはたくさんのお客様にお運びいただき、トイレ休憩を除く全ての時間、ブースから離れることはできず…たくさんの魅力的なブースを目の前にしながら、全く見て回る余裕はありませんでした。
が、どうしてもこれは!と思っていたものだけ、トイレ休憩に行く際に購入しました。

それが、「イワシ金属化」さんの「スベスベマンジュウガニ」です。
何を言っているのかよくわからない説明をする前に、実物の画像をどうぞ…。




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何やらインパクトの有る屋号ですが、その屋号のままに、魚類や甲殻類を金属化して販売していらっしゃいます。
ブログ(こちら)を読むとその活動内容はお分かりになると思うのですが、ともかく精巧な標本をそのまま金属化した、というようなイワシや魚類頭骨、甲殻類の数々…。
通販も行っていらっしゃいます(こちら)が、実物を見て購入したい!と思っていたので、とにかくこちらへ伺えただけでも本当に嬉しかったです。

並ぶ「金属化」された標本はどれも素敵で、本当に目移りしたのですが、中でもブログで拝見してずっと気になっていた「スベスベマンジュウガニ」を購入しました。
画像は真夏日の炎天下の日光がさんさんと降り注いでしまって少しギラギラしていますが、作業場の窓辺の博物コーナーなどの隅にそっと置くと、なんとも言えない不思議で魅力的な陰影があってとても素敵です。

こうしたものはシンプルであるがゆえに美しいのだと思うのですが、どうしても書棚や博物棚に飾りたくなりますね。




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AOM・NEVEの松倉さんに頂いた、ウニ展のおみやげ(!)とともに…。
自然の造型というのは、なんて美しいのでしょうね…。

残念ながら遠方で伺えないので当ブログでも今まで触れていなかったのですが、「ウサギノネドコ」(公式サイトはこちら)さんにて行われている「ウニ展」(ウニ展の記事はこちら、会期延長の記事はこちら)、どうやら延長が決まった(9月29日まで)ようですね。

ウニの骨格標本…好きでもともと集めていましたが、レアな標本等も置いてあったようで、お近くの方が羨ましいです。
Twitter(@yuri1117)の方では何度かご紹介していますが、こちらのウサギノネドコさん、博物趣味の方にはたまらないお店だと思います…雑誌等で掲載記事を拝読したり、知人友人からの伝聞だけですが、いつかは必ず訪れたい!と思っています。



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by zabiena | 2014-09-02 23:28 | 雑貨 | Trackback | Comments(2)

鉱物トランプ

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先日、海外の鉱物店からあれやこれやを取り寄せる際に、こんなモノを一緒に買ってみました。



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Dan R.Lynch Rock&Minerals play card 

価格にしておよそ600円程度の鉱物柄トランプです。
作者のDan R.Lynchは同じ題名の本の著者で、これはそのトランバージョンですね。
余談ですが、英語圏ではトランプという名称は使われません。探す場合は「playing card」もしくは単に「card」で検索してみると結構面白いものが見つかります。

実はこれ、後から知ったのですがAmazonでも買えるようです(海外サイトより少しだけ割高ですがrock & minerals Playing CardでAmazon内で検索すると出ると思います。Amazonは本当に何でも買えますね…)。
が、どうせ海外からの高い送料で石を送ってもらうならついでに色々同梱してもらおう、というわけで件の鉱物店で買ってみました。



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一枚一枚、違う鉱物の写真が載っています。
が、思うにこういうところに、外国人ならではのセンスというか、お国柄って出ると思うのですね。




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海外で人気のアゲート(メノウ)はこんな風に模様の美しいものを採用。
ちなみになんと、このアゲートのみさまざまものを集めた「Agete」なるトランプ(同じくDan R.Lynch作で、同名の著書も有)もあります。
海外でのアゲート人気、模様のあるものが人気なのが伺えますね。



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こちらは水晶。ちょっとひねって煙水晶でしょうか。




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「愚者の金」の異名のあるパイライト(黄鉄鉱)。実際の色味はもう少し銀色が強いものが多いと思いますが、いかにも愚者の金の名にふさわしいような少し黄色みのある写真を採用しています。



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こちらはロードクロサイト、別名インカローズ。
こういったはっきりした色の石が人気があるようです。

かと思えば…



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それこそ色とりどりのものがあるはずのフローライト(蛍石)はなぜか、巨大だけれど地味な色合いの標本。
このセレクトはこのDan R.Lynch氏のセンスなのか、その辺りは著書を読まなければわかりませんが。
それこそアマゾンで手に入るようなので、そのうち読んでみようかと思います。
(私は英語は苦手ですので辞書を片手にではありますが…)
ちなみにジョーカーはどんな石かというと…



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トーライト(トール石)と閃ウラン鉱(ウランの原料)という、共に強い放射性を持つ鉱物となっていて、少しニヤリとしますね。





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たまにはこんな他愛のない買い物もよいものです。


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by zabiena | 2014-05-22 20:12 | 雑貨 | Trackback | Comments(0)

鉱物キャンドル



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昨日、親しくさせていただいているlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)から注文した鉱物と一緒に、素敵な贈り物が届きました。
お手製の鉱物キャンドルです。

鉱物キャンドル、というものは他にも色々見たことがあるのですがどちらかというと「鉱物をイメージした」とか、「実際の鉱物を埋め込んである」とか、そういったものが多いように思います。
luciolitemineralsさんの鉱物キャンドルは、実際の鉱物から型取りをしたもので、鉱物を扱っていらっしゃる方ならではの「鉱物の美しさ、面白さ」が表現されている気がします。



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大きさはほんの掌に収まる小さなサイズ。
いつか火をつけてみたい…と思いつつ使うのが勿体なく、抽斗にそっとしまっておきたいキャンドルですね。



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こちらは本物のコンゴ産カテドラル水晶から型を取って作られている水晶キャンドル。
パパゴ石入り水晶をイメージし、360°どこからみても美しいこんな青い水晶があったら、という夢をキャンドルで実現したそうです。
美しい石を沢山見てきた方だからこその表現ですね。
ろうそくなので高温には弱いでしょうし、窓辺に放置は厳禁でしょうが…陽に透かすとその淡い青がとても美しいです。



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こちらはモロッコ産のアラゴナイトを型にしたキャンドル。

アラゴナイトは色々な種類がありますが、こちらのような柱状結晶が集合してボール状になったものはその形状から別名「スプートニク」の愛称を持ちます。スプートニクとはロシアの人類初の無人人工衛星の名前ですね。
その愛称はとても夢がありますが、スノードーム制作の過去記事(こちらこちら)を見ていただくとわかる通り、元来こちらのタイプの現実のアラゴナイトは茶褐色であまり色合いは美しいものではありません。
こんな青いアラゴナイトがあったらさぞかし可愛らしいだろうな・・と思います。

形自体は正確な結晶のコピーで非常に夢がある、青い星のようなキャンドルですね。


ちなみにluciolitemineralsさんはヤフオクにて活動をされている(ブースはこちら )のですが、本日10時現在、このキャンドルの在庫はまだ1セット残りがあるようです(こちら )。気になる方は是非ご覧になってください。



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日々いろいろなことがあり、心痛めたり疲れ果てて座り込んだりしてしまうこともあるのですが、そういった時にそっと、心に寄り添ってくださる方々がいて、私はとても幸せな人間だなあと思います。

我が家の家族たちはかなりユニークな人々で、私のような平凡でありきたりな人生を歩む人間とはモノの見方が違います。
それはともすると惰性で低いところへ流れて行こうとする私にとてもたくさんの発見と気づきをもたらしてくれる、素敵な「違い」だと思っているのですが、時々くじけそうになったりもします。

そういった時に、luciolitemineralsさんのような、日々素敵な発見と創意工夫に満ち、愛情をもって家族と暮らしている女性の姿は眩しく、明るい目標になります。
疲れ果てて相手に当たるのではなく、疲れ果てたら大事な人を抱きしめて今日もありがとう、と言えるような女性になりたいです。


素敵な女性と出会えたことに感謝しつつ…もうすこしゆっくり、大事な人たちを素直な気持ちで大事にできるよう、のんびり日々暮らしていこうと考える今日この頃です。


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by zabiena | 2014-03-18 10:28 | 雑貨 | Trackback | Comments(0)


本来、今日の更新は鉱物ジオラマ瓶のはずだったのですが…早朝に撮った画像が思いがけず破損してしまい…しかも本日は昼から夜まで家族で外出していたので撮り直すこともできず…。

そんなわけで急遽、穴埋め記事ではあるのですが、今までなんとなくご紹介しそびれ、多分これからもこういった機会でもなければご披露することもないだろうものを、ひっそりと更新してみることにしました。
微妙な更新になるやもしれませんが…時間もないのでどうかご容赦を。


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昨今あまり見かけなくなった、昭和の折り目正しい乙女のハンカチ。
この時代の工場製品はなかなか品もあり、また縫製など見てもきちんと作られているものが多いようです。
綺麗にアイロンをかけ、大事にタンスにしまい込まれてきたのであろう、持ち主の几帳面さがうかがえる、そんなハンカチ。

私もかつて大昔には夢見る少女ではありましたが、ここまでの几帳面さは持ち合わせていません。

実はこれ、作家長野まゆみ氏その人が、小学生時代にデパートに行く度に買い求めて保存していたというもの。
昨年の冬に国立の某ギャラリーで催された「耳猫冬市」にて買い求めたものです。

この日は長野氏所蔵の鉱物コレクションや蔵書の放出があると聞き、ドキドキしながら駆け付けたのですが、どこにいくにも子供を預けてから行かねばならない身の悲しさで一番乗りはならず、長野氏作成の資料スクラップブックなどは取り逃がし、それでも「鉱石倶楽部」に登場した鉱物を2点、それにデルヴォーやデザイン関係の本を何冊かと、こういった雑貨を数点、それにデザイン資料としてスクラップしていたというノートを何ページか購入したのでした。



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こちらはその、長野氏が収集していた紙物スクラップ。
これを眺めているといつも思うのですが、雑多にただ集めるのではなく、きちんと整理しよう!!と意欲がわいてきます。
が、もともとがガサツで雑なので、戒めてもすぐに雑然、混沌としてきてしまうのですが…。
あの世界観、透明感はやはりこうした丁寧な性格の上に成り立っているのだな、と思ったりもします。


こうしたものはもちろん、私の宝物の一つではあるのですが…。
眺めているとなんだか微妙に居心地の悪い気持にもなってくるのです。

そもそも長野まゆみ氏の著作に関して「『初期の』長野まゆみが好きだ」という前置きが必要なあたりも微妙に居心地が悪く(男児を二人出産し育てていると特に…なんというか、最近の著作に関しては微妙な感想になります)、けれど「少年アリス」「天体議会」「三日月少年漂流記」などは私の最も愛する小説の一つでもあり…。なんとも歯切れの悪い説明になりがちです。

その上で、あの素敵な世界のかけらを所有したい、というちょっとしたファン心理と、作家の感性に近づきたい、という一種偏執的な感情が入り混じり、なんともむず痒い気持になります。
私は長野まゆみファンなのか長野まゆみマニアなのか、それこそ突き抜けていっそストーカーのような心理(知りたい、把握したい、付け回して所有したい)なのか。すごく不安定な気持ちになるのです。

多分、ただ古道具屋で購入したハンカチにはこういった気持ちは抱かないでしょうし、かといって「長野まゆみのハンカチだから!!」と購入したわけでもなし、というなんだかよくわからない位置づけにあるこのコレクションたち。

そのうち額装するか、きちんと美しい箱にまとめてしまって「長野まゆみコレクション」にしたいと思いつつ…なんだかずっと扱いに困って、引き出しにしまい込んであります。

そんなものが結構埋もれている、そんな家であれやこれやと日々、工作をしている、というちょっとした寄り道記事でした。

明日は、通常通りの更新となります。


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by zabiena | 2014-02-01 23:31 | 雑貨 | Trackback | Comments(0)