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諸事情により大分長らくご無沙汰してしまいました。

本来でしたらもっと丁寧にご案内したかったのですが…私的な事情に加えて、海外からの資材の到着が大幅に遅れた影響で制作のスケジュールに遅れが出まして、その遅れを取り戻すために必死になっていたため、先週は更新が全くできませんでした。
お待たせして申し訳ありません。

おかげさまでなんとか制作状況は落ち着きまして、個展初日にお持ちする作品(会期が長く、展示即売となりますので、途中追加納品する予定です)は完成しており、あとは磨いてラベルを作り梱包する作業を残すだけとなりました。
あすからはまた、通常通りの更新で個展に関するご案内をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。



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さて、本日はCafe Plateauxへ先週半ばに納品したジオラマ瓶5点を駆け足でご紹介し、その後シャララ舎への常設販売分の追加納品のお知らせをさせていただきます。

駆け足でのご紹介になってしまいますが、よろしくお付き合いの程、お願いいたします。
なお、作品は店頭に既に出ておりますので、在庫に関しましては各店舗へお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。




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鉱物ジオラマ瓶(小)「死期」


鉱物:カナダ産方ソーダ石・ハックマン石の変種
中国産黄鉄鉱

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)



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久しぶりに死神フィギュアを使って禍々しいジオラマを作ってみました。
イメージが強すぎるのであまり造らないのですが、死神の造形がなかなかこっていて、個人的には使いどころを考えて抑え気味に使えば結構雰囲気があるなあと思っています。やりすぎるとなんだか陳腐になるので難しいですが…。



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死神が乗っている、どこか墓石を彷彿とさせるこの石は、カナダはケベック州で採れる方ソーダ石とハックマナイトの変種で、ブラックライトで激しく凶々しい色に蛍光します。
カフェには貸出用のブラックライトもありますので、お試しになってみてくださいね。


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転がっている金属は、天然の黄鉄鉱の自結晶。
この産地の黄鉄鉱はこのように几帳面な12面体に結晶するのが特徴です。
自然にこの形ができるのかと思うと、なぜかゾクゾクします。



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死神のフィギュアは、ドイツ製。
一点ずつ職人さんが手彩色しているもので、かなり表情豊かですね。



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鉱物ジオラマ瓶(小)「静謐の森」

鉱物:コンゴ産孔雀石
アーカンソー州産水晶

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)



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孔雀石は顔料としても使われる深い緑色が印象的な鉱物ですが、こちらは角が風化して少し妖怪じみたような造形になっているところが面白い個体です。
天鵞絨のような美しい緑、の孔雀医師も美しいですが、こうした摩訶不思議な造形の石もまた、魅力的ですね。
不透明な緑に、澄み切った美しい水晶がまた、よく映えます。


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修道女はドイツ製のHOゲージサイズ。初老の女性であることが分かります。
聖書を片手に森の奥、いったい彼女は何を祈っているのでしょうか。
草むらの花に見立てた粒は蓄光粒で、暗闇でぼんやり光ります。



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鉱物ジオラマ瓶(小)「東の空白む頃」


鉱物:ウルグアイ産紫水晶

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)




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夜の闇と朝の光の間にある濃紺の濃い空気、空に紫の薄い膜がかかったような明け方をイメージして、色の濃いウルグアイ産の美しい紫水晶の風景を瓶に閉じ込めました。
草むらに散らされた花々は地上の星のように蓄光します。


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紳士が手を伸ばす先に見えるのは、まだ朝に消えていこうとしている星の名残の光なのでしょうか。
フィギュアはHOゲージサイズのドイツ製です。



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鉱物ジオラマ瓶(小)「空の十字架」


鉱物:マダガスカル産天青石

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)


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空の青を切り取って森の中に。
そんな夢の景色です。
天青石はその名の通り空色の美しい鉱物ですが、硬度が低く劈開が強くもろいため、あまり宝飾品には向きません。
が、やはりこの青は魅力的ですね。
ちなみに紫外線で褪色しますので、あまり日当たりの良い場所に放置すると悲しい鼠色に変色してしまうことがあり、注意が必要です。
保存は直接日光の当たりにくい場所が最適です。


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十字架を掲げる聖職者。
どことなく、寂しいような清々しいような景色になりました。



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鉱物ジオラマ瓶(小)「南の海へ」


鉱物:ペルー産クリソコラ(珪孔雀石)
アーカンソー州産水晶ポイント

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)



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目の覚めるような青の美しいクリソコラ。どことなく明るい南の海を想起しますね。
色合いのはっきりした石には水晶がとてもよく合います。

何度もご紹介しておりますが、時計荘で使用している水晶のほとんどはアーカンソー州産の、透明度が高く姿の美しいものです。
これは大量にキロ単位で仕入れまして、その中からダメージのない、透明度の高い、姿の美しいものを選びぬいて使用しています。
ジオラマに適当な水晶のポイントは実は探すとなかなか見つからなかったり、あっても高価すぎたりするのですが…長年の鉱物蒐集からこの産地のものを選んで仕入れています。



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HOゲージサイズの鞄を持つ修道女。ドイツ・プライザー社製のものです。
まだ年若い女性ですね。

後ろに見える二種類の海うちわは本物の標本です。
淡水パールは穴の開いたビーズですが、こちらも本物(模造パールではない)です。


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先週末よりCafe Plateauxにて販売しております。
詳しい在庫はお店のほうへお願いいたします。


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さて、こちらは…シャララ舎へ先週末に納品した30点の鉱物ガラスドームから抜粋した画像です。
実は、有難いことに個展を前にして常設分の鉱物ガラスドームが売り切れ寸前…とのお知らせを受けまして、急きょ30点の鉱物ガラスドームを納品しております。
内容としましては、蛍光するタイプの水晶のものがほとんどで、デザフェス時にご紹介済みの在庫品も多少混ざっています。
このため、個々のご紹介はせず、直接納品とさせていただきました。

どうぞよろしくお願いいたします。


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29日からの個展 ももう目前と迫ってきております。

当日は新作の鉱物ジオラマ瓶、鉱物ジオラマ電球、鉱物ガラスドームに加え、スペシャルなコラボ品、私の個人的なコレクションからの放出品などもご用意する予定です。

明日からはそのご案内等、させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

また、たびたび申し上げておりますが、1日限りのイベントとは違い、日にちに余裕のある店舗納品分や、1カ月という長い会期の個展ではゆっくりご覧になっていただける環境をご用意していますので、あらかじめすべての作品をご紹介するスタイルではなく、おおまかな概要や一部作品のご紹介とさせていただき、個展が開始されてからも納品した作品についてご紹介します。

また、時間も限られておりますので、ブログではなくinstagram(@tokeisou_zabiena)でのご案内も多数させていただきたいと思っています。こちらはTwitterのアカウント(@yuri1117)と連動させておりますので、ブログと合わせてご覧いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

なお、個展開催中、私のシャララ舎在廊日は4月29日、5月2日、5月3日、5月31日の4日間です。
こちらからお声はおかけしませんので、ご安心ください。(私自身が鑑賞中に声をかけられたくないタイプなので…なるべく静かにしていようと思っています)
勿論、作品についてや、鉱物に関するご質問等はどうぞお気軽にお尋ねください。

残り10日、力の限り頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-19 23:57 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

今晩三回目の更新です。
今回でAraki Mizuhoさんの個展にゲスト出品する作品のご紹介は終わりです。

すべて、展示即売となりますので、お目当ての作品がおありの方はどうぞお早目に。お取り置き等は対応しておりません。
また、時計荘側では在庫は把握できませんので、お問い合わせは旅屋さんまでお願いいたします。


さて、最後は吊り下げ型の鉱物ジオラマ電球2点です。
こちらの2点は今まで通り、発光等のギミックなしのものです。
差額1000円、送料お客様ご負担にて、チェーン(こちらでご紹介のもの)に交換も承ります。
ご希望の方はお買い上げ後、ご住所・お電話番号・ご芳名をお書き添えの上、zabiena☆excite.co.jp(☆を@に変えて送信)まで交換ご希望の旨ご連絡ください。




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鉱物ジオラマ電球(吊り下げ型)「渇きの護符」

鉱物:ロシア産十字石
イリノイ州産八面体劈開蛍石

電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm
使用ソケット:真鍮製 ロータリースイッチ式
コード:黒 ダブルコード


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こちらは薬用鉱物ではありませんが、Arakiさんの新作に登場する「十字石」です。
この十字は人の手によるものではなく、自然の造形です。神秘的ですね。
これは双晶といって二つの結晶が組み合わさったものなのですが、その名の通り十字形に結晶するため、古くからキリスト教圏ではお守りとして珍重されてきました。

この十字石には直交といって90度、直角に結晶が交わったものと,斜交といって、60°で斜めに交わるものがあり、言うまでもなく直交のものは人気が高く高価です。

この標本は直交で形もよく、十字石独特のキラキラ感もよく出ています。
私の昔のコレクションからの放出品です。



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イリノイ州産の八面体蛍石は、知り合いの業者を頼りにアメリカから輸入した塊から、私自身が八面体を劈開に沿って割り出したものです。その中から、特別きれいに割れているものを選んで使用しています。


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こちらもロシアのもの。
本物の古いビンテージ品の時計のムーブメント部分。
文字盤には針がまだ残っています。
錆び具合もなんとも素敵です。



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助手A氏???
の夢なのでしょうか。
乾いた砂漠に、壊れた時計の針の音がこだましている気がしますね。



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鉱物ジオラマ電球(吊り下げ型)「名もなき森にて」

鉱物:アーカンソー州産水晶ポイント
ニューメキシコ州産八面体劈開蛍石

電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm
使用ソケット:真鍮製 ロータリースイッチ式
コード:黒 ダブルコード



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人気の高いニューメキシコ州産の真っ青な八面体蛍石は、ニューメキシコの職人さんが割ったもので、正確な八面体になっています。
水晶はアーカンソー州のものからえりすぐりの、姿美しく透明度の高いもの。

おじさんが腰かけているのも水晶です。


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このおじさんフィギュアも、Arakiさんに選んでいただいたもの。
1900年代シリーズのHOサイズ。
1900年代といえばまさにArakiさんの作品世界の設定と合致します。


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画像をとり忘れましたが、青い蛍石は白熱灯下にて紫っぽくカラーチェンジします。
草むらに撒いてある花は蓄光粒で、お部屋の電気を消した後にふんわり光ります。



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さて、これで納品済みのすべての作品のご紹介が終わりました。
個展準備・多店舗への納品準備と並行してで、少し乱暴なご紹介となってしまいましたが…

Arakiさんの個展は一か月間近く開催されておりますので、ご興味のある方はぜひお運びくださいね。
なお、明日初日は私も2時くらいまでですがお手伝いに参ります。
もし、作品のことなど気になることがございましたらご遠慮なくお声おかけください。

それでは、皆様のお越しを心より、お待ち申し上げております。


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by zabiena | 2015-04-03 23:44 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

本日二回目の更新です。
今回は人気の秤量瓶型の鉱物ジオラマ、残り2点をご紹介します。



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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「光と闇のはざまにて」

鉱物:スマトラ産ブルーアンバー(螢光)
アーカンソー州産水晶ポイント

瓶サイズ:直径約3.5cm 高さ約6.5cm(蓋部分含む)


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今回のゲスト出展にて大放出しているスマトラのブルーアンバー。
(琥珀の薬用性についてはこちらに書きましたのでご参照ください)
この個体は色が濃いのですが日にすかすととても美しく色が燃えるようです。

ブラックライトを当てると一転、夜を凝固させたような、神秘的な青い光を放ちます。



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ブラックライトを照射すると添えた水晶にもその蛍光が反射して非常に美しいです。



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水晶はアーカンソー州産のポイント。
ポイントの価格としてはブラジル産やコロンビア産などのほうが高価だったりもするのですが、個人的にジオラマに使うような大きさのもので姿が美しく傷がなく透明度の高いものはアーカンソー州産に勝るものはない、と思っていたりします。
あくまで個人的な感想ですが…この一年、色々とあちこちから取り寄せてみては研究した成果ではあります。



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Nゲージサイズのドイツのフランチェスコ修道院の修道僧。
年若い青年ですね。
闇のような琥珀と、透き通った陽光のような水晶の前で、いったい何を祈っているのでしょうか。

ちなみに、この修道僧のフィギュアはArakiさん御本人に選んでいただいたものです。
今回はそんな、彼女の世界観にあったものをご本人にチョイスしていただきました。
遠く千葉までお越しいただいて、拙宅のフィギュア棚から選んでいただいただけのことはあり、彼女の世界観にそぐうものができたのではないかと思っています。
Arakiさんの創作に対する並々ならぬ熱意と真摯な姿勢は、非常に美しく頼もしく、大変勉強になりました。有難いことです。
今後の活動にも、ぜひ生かしていきたいと思います。



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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「時の結晶」

鉱物:スマトラ産ブルーアンバー(螢光)

瓶サイズ:直径約3.5cm 高さ約6.5cm(蓋部分含む)



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スーツの紳士が佇んでいる不思議な森。
私の勝手なイメージですが、「薬用原料採集の旅」に出かけた彼の見た夢の光景としてはこういった光景がしっくりきます。
あてどもなく、知的好奇心と冒険心の赴くまま、世界中を旅する。そんな知性と野性が入り混じりつつ、不思議に調和している世界。
そんな光景を秤量瓶に閉じ込めてみました。


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何度も繰り返してしまいますが、琥珀は樹液の化石です。
時の結晶、という題名はそこからつけました。

ブルーアンバー自体はとても好きな鉱物で、個人的なコレクションにもいくつかあるのですが、やはり昼の姿が地味なのでジオラマとしては扱いづらい部分がありました。
また、価格の問題もありまして、やはり普通の琥珀よりも高価で手に入りづらい部分がネックとなって今まで使用したことはありませんでした。

が、こうして「薬用原料採集旅行」というなんともそそられるテーマをお借りして、ジオラマにしてみると思ってもみなかったほどしっくりきます。
こういう発見もあり、今回のゲスト参加は本当に楽しいものとなりました。


明日の個展初日は私もお手伝いに伺うことになりました(おおよそ2時前くらいまで)が、こうした自作品と、Arakiさんの美麗なる作品群、同じく今回のゲスト・sleep epidemical laboratoryさんの夢見る作品群が並んだ光景は、いったいどんなものなのか、今からわくわくしています。


次の更新で、ゲスト作品すべてのご紹介が終わります。
どうぞよろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-03 23:06 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

さて、Araki Mizuhoさんの個展もいよいよ明日にからとなりました。
大急ぎで残りの出展作品についてご紹介したいと思います。
今晩も怒涛の更新・・・複数回これから更新します。

まずは鉱物ジオラマ電球(置き型)四点を駆け足でのご紹介をいたしますが…ここで一番のアピールポイントを。


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鉱物ジオラマ電球の置き型は今まで、中の接着剤の影響で梅雨時期に湿気が発生して中のガラスが曇る可能性があり、それを防ぐために呼吸ができるよう、ふた部分を紙粘土で自作し、塗装していました。
そのためハンドメイドっぽさがどうもぬぐえなくて、その点が私にとっては不満なところでした。

今回、新しい資材機材を投入し、また新しい手法を考案・練習しましてようやくお披露目になったのが、この鉱物ジオラマ電球です。
画像を見てお分かりのとおり、本物の電球そのままの形を保ったまま、中にジオラマを封じ込めることに成功したわけです。
これにより一層、現実と非現実の混ざり合った感じがお楽しみいただけるようになったかと自負しております。

ただこのことによりより一層時間と手間と資材費がかかるようになりましたので…多少の値上げをさせていただくことにいたしました。
今後も長くこのシリーズは続けて制作していく所存で、これ以上の赤字を抱えることができません。
どうぞご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
(なお、この作品は台座付ですが自立しませんのでミネラルタックや練消しゴムなどで止めてディスプレイすると安心です)

さて、それではいよいよ4点を一挙ご紹介いたします。
(なるべく駆け足でご紹介しますが記事が長くなります…すみません)


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鉱物ジオラマ電球(置き型)「見果てぬ地へ」

鉱物:磁鉄鉱八面体結晶(自形結晶)
アーカンソー州産水晶ポイント

使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm



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磁鉄鉱も漢方では漢方では肝腎を補い、精神を安定させ、咳を止める効能があるとされる薬用鉱物の一つで、Arakiさんの作品中に登場する鉱物です。
この磁鉄鉱自体は地味な外見の鉱物ですが、単結晶で八面体を形成することがあります。
八面体というと色とりどりの蛍石を想像しますが、この渋い八面体もなかなかです。
勿論、蛍石の八面体は劈開に沿って割ったものですが、この磁鉄鉱の八面体は自然の結晶の形です。

磁鉄鉱だけでは寂しいので、アーカンソー州産の美しい水晶を添え、ブラックライトで蛍光する仕掛けのある街灯を配置しました。


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大きなカバンを抱えた紳士。
カバンの中身はやはり、薬用原料でしょうか。



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ブラックライト照射をしたところ。
草むらには人工の蛍光粒を撒いてあるほか、街灯に蓄光の仕掛けがあります。
お部屋の電気を消した後などにぼんやり光ります。




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鉱物ジオラマ電球(置き型)「知の庭園」

鉱物:赤鉄鉱(磁鉄鉱仮晶)
カナダ産石膏(蛍光)


使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm



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薬用鉱物である磁鉄鉱と赤鉄鉱ですが、実は置き換わることがあります。
この赤鉄鉱は仮晶といって、もともとは磁鉄鉱だったものが赤鉄鉱に置き換わったもので、外観は磁鉄鉱独特の八面体を随所で観察できます。が、成分としては赤鉄鉱なのですね。鉱物の面白いところです。
また、ギラリとしたこの輝きもなかなか美しく、インダストリアルなイメージで面白いです。


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こちらはカナダのマニトバ産の石膏。
石膏も以前書いたように薬用鉱物なのですが、この産地の石膏は球状で算出し、白く蛍光する性質があります。
球状、つまり中心から放射状に成長するので、割ってみると花弁のようなかたちになります。

この完全な球体は結構なお値段で、また電球の中に入るような大きさのものはまず見かけないのですが、こちらはその、割られた花弁のほうです。


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小さいながらも美しい飴色の花弁は、ブラックライト照射で青白く蛍光します。
この白い蛍光は個人的にとても好みで…多少単価が上がるのを覚悟で使ってみた次第です。


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街灯も蛍光する仕掛けがあるのですが…写真を撮り忘れたようです…
蓄光粒もふんわり光ります。

鉱物紳士が登場する光景ではここまでロマンチックなものはあまり作らないのですが、薬用原料採集の旅、ということで薬用鉱物に種を使った、幻想的な夢の世界となりました。




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鉱物ジオラマ電球(置き型)「最果ての修道院」

鉱物:カナダ産石膏(蛍光)
アーカンソー州産水晶ポイント
使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm


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こちらも、先ほどの石膏と同じ産地の蛍光する球状石膏の欠片です。
ブラックライト照射で美しく光ります。
花のように見えますが、いくつかの細かな欠片を花の形のように植え込んであります。



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水晶はいつもの、透明度の高く姿の美しいアーカンソー州産の水晶ポイント。
このポイントたち…キロ買いして、その中から美しいものだけ(ほんの一握りしかありません…)を使用しているので、傷物の、作品に使用できないものがどんどんたまります…捨てるには惜しいので、なんとなく大瓶に貯めているのですがその大瓶がさすがに最近は随分と増えてきてしまっているので、いつか放出しようと思ってます。


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どちらかというと儚く麗しい印象ですが、あえてドイツのフランチェスコ修道院の若き修道士を合わせてみました。
薬用原料採集の旅の中で出会った人物なのかもしれませんね。


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かすかな石たちの声すら、聞こえてきそうな幻想的な光景です。




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鉱物ジオラマ電球(置き型)「流砂の花」

鉱物:カナダ産石膏(蛍光)
アーカンソー州産水晶ポイント
イリノイ州産蛍石

使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm



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カナダ産の石膏の花とアーカンソー州産の美しい水晶を、流砂の中に配置してみました。

流砂…幼いころ、「風の谷のナウシカ」を見て以来の憧れです。
ジオラマで表現するには無理がある…気もするのですが、美しい石の花たちが沈み込んでいく様子を私なりに作ってみました。


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よく見ると、ラクダの足も少し沈んでいたり。



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流砂に出会う危険な旅…。



駆け足で申し訳ないのですが、今晩はこの後、2回更新します。
よろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-03 22:27 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

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今晩4回目の更新です。
怒涛の更新ラッシュですが、いよいよ4日から開催のAraki Mizuhoさんの個展にゲスト出展させていただくお話をいただいた時に、真っ先に思い浮かんだ構想の作品をご紹介します。

こちらも、「蒸気と真鍮と齒車と」のとしさんと共同開発の、UVライト式のジオラマ電球です。





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UVライト式鉱物ジオラマ電球(吊り下げ型)「星の家路」

鉱物:アーカンソー州産水晶ポイント
ロジャリー産蛍石(強蛍光)

電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm
使用ソケット:真鍮製 ロータリースイッチ式
コード:黒 ダブルコード
UVライト点灯:電池式(交換可能)



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薬用原料採集旅行、と聞いてArakiさんの作品を拝見し、イメージをふくらませていたところへ今回のゲスト出展のお誘いを受け、まずはじめに思い浮かんだのはこんな光景でした。

厳密には薬用に使用される蛍石は漢方薬に使われる中国産の紫色の蛍石、なのですが、是非とも強蛍光の代名詞、英国はロジャリー産の蛍石を使って、旅する紳士の夢を閉じ込めたUVライト式ジオラマ電球を作ってみたい、と思ったのでした。


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とはいえ、中国産の蛍石のイメージから余りにもかけ離れた、ロジャリーのピシッとした貫入双晶を使うのはなんとなく抵抗もあり、また電球の中に入るサイズも滅多にはなく…中国産と言われても違和感のない印象のものを探してきました。ここらへんは自己満足です(笑)


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と、言ってもやはりロジャリー産。
UVライト点灯でものすごくはっきりと蛍光します。
店内は明るいですが、これだけはっきり蛍光するのであれば観察できるかも…との目論見。
ちなみに後ろで赤く光っているのは時計部品の爪石の人工ルビーです。



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水晶はやはり、定番の「鉱物ジオラマ」らしさがでるので、これも是非とも使いたかったという・・・


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こちらは紳士のフィギュア。旅をしている彼…のイメージです。HOゲージサイズ。




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こちらはロシア製のヴィンテージ時計部品。状態はかなり良いです。…が、時ともに錆の浮く可能性もあります。
それもまた作品のうちと楽しんでいただければと思います。


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100年前といえば、結構いろんなものが今と遜色なくあったりする世界です。
例えば、街灯。ガスの街灯も活躍している時代です。
…というわけで、これもどうしても使いたかった、蛍光する街灯を仕込んであります。

UVを点灯すると、紳士の夢の世界がぼうっと青白く光り、なんとも幻想的…。
薬用原料を求めて旅する紳士の、いつか辿る星の家路の夢の光景です。


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先日、インスタグラム(@tokeisou_zabiena)とTwitter(@yuri1117)にてこの画像をアップした際、たくさんの反響をいただきました。
先ほどの記事でも書いた通り、個展開催中の店内は明るく、暗い中で点灯した時のこの光景をご覧いただくことはできません。ご購入された方だけの特典となるわけですが…これからもたくさんの方にご覧いただきたい、と思ってはいるので、今後もこのシリーズは細々と作り続けるつもりでいます。

今回の作品2点に関しましては中野の旅屋にて4月4日~29日まで開催のAraki Mizuhoさんの個展にて展示即売いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


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今夜はここまで。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

次の更新もまた、怒涛の更新となります。よろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-03 01:47 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

日付は変わりましたが、今晩3回目の更新です。

今回の催事のゲスト出品の目玉、UVライト式鉱物ジオラマ電球を2点、ご紹介いたします。

このシリーズは「蒸気と真鍮と齒車と」のとしさんと共同開発したもので、以前Cafe Plateauxにてお披露目をしたもののコード版です。
今回はArakiさんの展示のゲストですので、場所をとらなくて済むように、また店舗でディスプレイの一部として活用していただけるように、コードでつりさげる形のものを制作しました。(ご希望があれば+1000円にてチェーンとの交換も承ります)

お披露目時の記事はこちらをご覧ください。



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UVライト式鉱物ジオラマ電球(吊り下げ型)「赦しの言葉」

鉱物:アーカンソー州産水晶ポイント
スマトラ産ブルーアンバー(蛍光)

電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm
使用ソケット:真鍮製 ロータリースイッチ式
コード:黒 ダブルコード
UVライト点灯:電池式(交換可能)



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今回のArakiさんの個展のテーマである「医療を巡る旅」。

薬用原料採集の旅をしているArakiさんの作品の中の登場人物が見た夢の景色、という入れ子状のテーマを扱ってきていますが、ぜひとも私がArakiさんの世界観に共鳴して制作したかったのが、これです。

としさんのお力を借りることでこの光景を作り出すことができました。
もう…やりたい放題やったので高価になってしまい売れる気はしませんが、とにかく展示させていただけるだけでも大満足です(笑)

ロータリースイッチをひねるとUVライトが点灯し、暗闇の中で点灯させると中の蛍光鉱物が鮮やかに光る、夢の景色。

今回は薬用鉱物をモチーフとした不思議な夢の景色を組み立ててみました。


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こちらは、ドイツの実際の修道院の修道女をモデルとしているフィギュアを使用。
うら若き修道女は聖典を携えて佇みます。


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その後ろには、水晶と水晶の合間にロシア製のヴィンテージ時計のムーブメントが。



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鉱物は薬用鉱物である琥珀(薬用性についてはこちらに書きました)・スマトラのブルーアンバーとアーカンソー州産の美しい水晶を使用した、薬用原料採集旅行へ行った彼の、夢の中の景色です。


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夜の暗い室内でUVライトを点灯したところ。
電球自体のUVのみで、ほかは照射していませんが、美しく傾向するさまが観察できます。
(なお、UVの特質上、昼間の店内では確認がしづらいかもしれませんが、その点はご容赦ください)


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これだけブルーアンバーを多用しているとなんだか感覚が狂ってきてしまいますが、ブルーアンバー自体は貴重な種類の琥珀です。
この蛍光の美しさ…自然とはなんと不思議なものでしょう。
人の子の手には作りえない美しさですね。

ちなみに光っている粒は人工の蛍光粒。人工のものではありますが、これはこれで美しいです。
また、ロシア製のビンテージ時計部品も、人工ルビーの爪石が真っ赤に蛍光します。




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昼間の姿…



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夜の姿。
美しい…。本当に、蛍光鉱物は地球が作った芸術品です。
(ちなみにこの作品はギミック付きオブジェであり、電池式で照明器具ではありませんので連続点灯時間は2,3時間程度と思われます。
 電池は交換できます←交換の説明書付きです)


これは私の完全な自己満足で作った作品ではあるのですが、満足のいく出来になったと自負しています。
ぜひ、たくさんの方にご覧いただきたいと存じます。
申し訳ないことに、4日からのArakiさんの個展期間中、旅屋 にて店頭展示即売とさせていただきますので、暗闇で点灯するさまがご覧頂けるのはご購入者の方だけなのですが…引き続きこのシリーズは私が気に入っているので、高価であっても作り続け、また展示は続けていくつもりでいます。(受け皿があればですけれど…)


興奮のあまり、記事が長くなってしまったので・・・。
もうひとつのUVライト式ジオラマ電球については、このあともう一度更新します。
(長々と済みません…)



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by zabiena | 2015-04-03 00:49 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

本日2回目の更新です。
今回は人気の秤量瓶タイプの鉱物ジオラマ瓶点をご紹介いたします。

秤量瓶タイプは計4点納品しましたが、記事が長くなりますので残り2点に関しては明日ご紹介いたします。


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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「蟠る闇」

鉱物:オーストラリア産モララクォーツ(煙水晶)
スマトラ産ブルーアンバー(螢光)

瓶サイズ:直径約3.5cm 高さ約6.5cm(蓋部分含む)



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人気の秤量瓶タイプの鉱物ジオラマです。

スーツの紳士が眺めているのは、瓶に閉じ込めた砂漠の中に不穏な気配の夕闇の雲の色のような琥珀…(琥珀の薬用性についてはこちらの記事をご覧下さい)。
こちらもスマトラ産のブルーアンバーです。何がブルー、なのかというと、



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ブラックライト照射で青白く光るので、「ブルー」アンバーというわけです。
蛍光はかなり顕著なので市販の長波ブラックライトで十分観察できます。



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そしてこちらは以前もご紹介したことのあるモララクォーツ。
オーストラリアのモララで取れる特徴ある煙水晶なのですが、ハーキマーダイアモンドのように母岩の中に包まれるようにして成長するそうで、中を覗くとモヤモヤと煙が渦を巻いているような文様が浮かんでいます。


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ビンの蓋を開けてルーペで見てみても面白いです。
まるで夜の闇が蟠っているよう…。


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砂漠には人工の蓄光粒をまいてあるので、ブラックライトで蛍光するほか、お部屋の明かりを消した後などにふんわり光ります。



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鉱物ジオラマ瓶(秤量瓶・小)「夕陽の結晶」

鉱物:マダガスカル産赤鉄鉱入り水晶


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大きく手を振るスーツの紳士が乗っているのは、暮れなずむ夕日の光がそのまま結晶したような、赤鉄鉱入りの水晶です。
タンジェリン水晶とよく似ていますが、タンジェリン水晶は表面に酸化鉄が付着したものですが、こちらは水晶の中に赤鉄鉱がインクルージョン(内包)されているもの。
違いは根元を見るとよくわかる(折れていると、中まで赤いのがよくわかります)のですが、あまり折れ目は美しくないので今回は根元は埋まっています…。

赤鉄鉱もArakiさんの作品中に登場する鉱物です。

薬用鉱物としてはこのようにインクルージョンしているものではなく、漢方で代赭石として補血・止血に用いられる土状の軟化した赤鉄鉱を用います。

…が、この代赭石、画像検索などしていただければお分かりになると思うのですが、実物はあまり美しくない…というかモノによってはかなりグロテスクです。また硬度も低く加工には向かず、顔料としても用いられるように水に溶けやすい性質もありますので、今回はこの赤鉄鉱のグラデーションが美しくインクルージョンした水晶を使用することにしました。


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ふたを開けて上からのぞいたところ。
グラデーションが美しいので、じっくりご覧いただきたいです。
砂に撒いた粒は蓄光粒ですので、夕陽が暮れた後はうすぼんやり、星が光りだします。



ちなみにすべてのジオラマに言えることですが、時計荘のジオラマでは鉱物を接着する際には水溶性の接着剤、もしくは簡単にはがすことのできる性質の接着剤を用いてフィギュア固定などをしています。
多少振ったくらいでは崩れないようになっていますが、水に漬けておくと傷つけることなく石を取り出せます。
ご参考までに。


この後、今回の展示の目玉、UVライト式鉱物ジオラマ電球2点をご紹介します。
多分、日付をまたいでしまうと思いますが…よろしくお願いいたします。



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by zabiena | 2015-04-02 23:51 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)

本日中野の旅屋へ、いよいよ明後日4日(土)から始まるAraki Mizuhoさんの個展(紹介記事はこちら)にゲスト出展する作品を納品してまいりました。
ほっと一息です。
そんなわけで、滞っていた作品紹介をしたいと思います。
なお、一度に書き切るには数が多いので、一日3回に分けて更新します。

本日はまず最初の更新で鉱物ジオラマ瓶の試薬瓶タイプ2点、2回目の更新で秤量瓶タイプの鉱物ジオラマ2点、3回目の更新でとっておきのUV式ジオラマ電球2点、明日は鉱物ジオラマ瓶の秤量瓶タイプ2点とジオラマ電球4点を3回の更新に分けてご紹介をいたします。

スケジュールが詰まっているため、怒涛の更新ラッシュとなりますが、どうぞよろしくお願い致します。

まずは、試薬瓶タイプ2点をご紹介します。


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鉱物ジオラマ瓶(小)「沈黙の秘薬」


鉱物:アフガニスタン産藍方石(アウィナイト・原石)
ドイツ産藍方石単結晶(アウィナイト・蛍光)
アーカンソー州産水晶ポイント

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)




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薬用鉱物からは一旦外れますが、今回はこの美しい石をArakiさんが新作の中で取り上げていらっしゃると聞いて、スペシャルなジオラマに仕立てました。

青い宝石としてはサファイアよりも美しいと名高いアウイナイト・藍方石ですが、この鮮やかで美しい青い石は残念ながら宝飾品に加工できるような大きな結晶には育ちにくいため、宝石としてはあまり一般的ではありません。
が、この美しい青はやはり標本としても人気です。

特に、ドイツのアイフェルで産出している結晶は青が濃く美しいのですがやはり小粒が多く、また産出量も少ないので高価です。この地区の藍方石は蛍光するものもあるのですが、蛍光するのは青の薄い個体が多いです。
今回使用しているドイツ産の単結晶はアイフェル地区のもので、青が割合濃く尚且つ、紫外線長波で強く蛍光するスペシャルな標本です。私がまだ時計荘として活動をし始める以前、ミネラルショーで購入したものの放出品です。


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紫外線ライトを照射したところ。
一般的な長波ライトでもここまで顕著にピンクに蛍光します。



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また、修道士の後ろに控えているラピスラズリによく似たこの石も、実は藍方石(を含む石)です。

藍方石はラピスラズリと非常に似ている…というかラピスラズリ自体はひとつの好物ではなく、藍方石、方ソーダ石などの混合物なのですが、アウインもラピスラズリもどちらもソーダライトグループに属し、化学式もほとんど同じで、違いはアウインが水酸基(OH)を含んでいることだけです。


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単結晶に比べるとわかりづらいですが、確かに原石の方も藍方石の部分が薄く蛍光します。
一般的に流通しているラピスラズリではこの蛍光は確認できません。



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藍方石の青にはやはり…透明度の高い水晶がよく似合う気がします。アーカンソー州産の選りすぐりの美しい個体です。



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フィギュアはHOサイズの若き修道士。
この修道士フィギュアもドイツ製のものなので、ドイツ・フランチェスカ修道院の修道服を着用しています。Arakiさんの新作の中では旅はドイツへ向かっていますから、このフィギュアの登場も面目躍如というわけですね。


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全体の蛍光。
草むらには花に見立てた蓄光粒をまいてあります。人工のものですのでお部屋の明かりを消した跡などにふんわり光ります。



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ジオラマ瓶全般、蓋は接着してありませんので、中を覗いてみることができます。
ペンライト型のブラックライトをお持ちでしたら、近くで照射してみるのも面白いかもしれませんね。




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鉱物ジオラマ瓶(小)「黄昏の聖典」


鉱物:スマトラ産ブルーアンバー(琥珀・蛍光)
インド産輝沸石

瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)


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例によってガラスの曲面でわかりづらい画像なのですが、今回のテーマ「薬用鉱物」の一つである琥珀を使用したジオラマです。
琥珀の薬用性についての説明は前回の記事に書きましたので、こちらをご覧下さい。


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この個体もスマトラ産の蛍光するブルーアンバーです。長波の一般的なブラックライトでも激しく蛍光します。
青白い蛍光は昼の姿とは打って変わって妖艶で神秘的です。



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私個人としては、琥珀の昼の姿も深い飴色でとても美しい(しかも、ペンライトなどで光を当てると光を透過して何とも言えない美しさ)とは思うのですが、地味は地味なので、インド産のキラキラとした反射が美しい輝沸石を添えました。



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濃い飴色と白の対比が美しいです。



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全体の蛍光。
叢にはいつもの人工の蛍光粒をまいてあります。


以上で試薬瓶タイプの好物ジオラマ瓶は全てご紹介いたしました。
この後、更新しますのはまず、秤量瓶タイプの鉱物ジオラマ瓶を2点。そのあと更にもう一度更新し、今回の目玉、とっておきのUVライト式鉱物ジオラマ電球をご紹介いたします。日付をまたぐ可能性はありますが・・・頑張ります。


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by zabiena | 2015-04-02 23:18 | 鉱物ジオラマ | Trackback | Comments(0)