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パッシフロラ・カエルレア 初開花

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今年初めて植えたパッシフロラ・カエルレアが開花しました。いわゆる、耐寒性トケイソウ。
先日一週間ほど先に植えたクダモノトケイソウ(パッシフロラ・エドゥリス)が開花しましたが、その花と比べると葉も花も小ぶりで、かつ、副冠が青くまっすぐです。
ちなみにこのカエルレアは自家受粉ができません。
他の苗もあるのですが、あいにく咲いている花がないので、結実はしないでしょう。

またこちらのカエルレアは耐寒性があり、マイナス15℃まで耐えるそうで、私の住んでいる千葉では余裕で冬を越すそうです。

ただこのカエルレア、原産地はアルゼンチン、ブラジル、パラグアイでさすが南国の植物というか、繁殖力が半端ないらしく、地植えすると他の植物に絡みついて覆い尽くして枯らしてしまったり、根がコンクリートを突き破って隣家まで侵入するという話まであります。

我が家の場合、プランター植えで壁を伝わらせようという計画なのですが、あまり繁殖した場合は来年以降、対策をとらなけばなりません。
もともとがダーウィンルームのトケイソウに憧れて、なので青々と茂るのは大歓迎なのですが、適宜誘引したり切り戻すなど、手入れはそれなりに必要になってくると思います。

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こちらは先日のパッシフロラ・エドゥリス、通称クダモノトケイソウ。
副冠がもじゃもじゃと縮れているのですが、受粉させた後こうして花が閉じたあともその様子がわかります。

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こちらは人工授粉させて、結実した実の様子。
我が家はまだまだのんびりした環境ですが地方都市の新興住宅街にあるので、蜂などがあまりいません。
そのため、一応花粉を綿棒につけて人工授粉させました。

あのあと4つほど開花したのですが、そちらは帰省中に開花してしまったため、人工授粉はしませんでしたので、その後の比較をしようと思います。

あのあと調べたのですが、アッシジの聖フランチェスコが夢に見たキリストの磔刑の花、というのはこの時計草だと考えられていたそうですね。

子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、副冠は茨の冠または後光、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍、など宗教的な意味合いが強い花なのも博物学的趣味のある私には興味深いのですが、私は神道氏子かつ仏教徒(神仏習合が普通の古い農家だった家で育ったので、両方に信仰があります)なので、どちらかというと長針、短針、秒針に見立てた「時計草」としてのなじみのほうが深いです。

トケイソウ、今年初めての挑戦ですが育てやすくなかなか品種も多く花形も面白く、また花にちなんだ逸話も多く、味わえる実までつくので、楽しいです。
今後は、時計草のボタニカルアートなどを探す予定。
ダーウィンルームで見た図鑑も素敵だったなあ。(ミネラルショー後の資金不足・・・)
by zabiena | 2013-06-14 17:44 | 植物