ブラジル産藍晶石 文庫版「鉱石倶楽部」掲載の標本
2013年 08月 24日ブラジル産の藍晶石。
詳しい産地までは不明ですが、かの長野まゆみ著「鉱石倶楽部」の文庫版に掲載された標本ということです。
鉱石倶楽部では、もちろんこのような素人の携帯カメラの写真とは比べ物にならないきれいな写真と、この標本を小禽の羽根に見立てた詩が寄せられています。
文庫版も素敵ではありますが、この「鉱石倶楽部」、私の思い出では初出の「MOE」誌上での印象が強いです。
当時は毎月、早川司寿乃さんの繊細でノスタルジックな、胸を締め付けられるようなイラストと共に長野まゆみ氏の詩が一篇添えられていて、まだ中学生の子供だった私は「そんな石を、いつか見つけたいなあ・・・」なんて夢を見ていました。
大人って怖い。
少女の頃夢見た「そんな石」を買えるようになってしまうのだから、夢も何もあったものではない気もしますが、大人なんだからいいのよ、と割り切って購入したのでした・・・。
そんなわけで、こちらは今年の耳猫冬市にて購入したものです。
長野まゆみ氏のオフィシャルサイトには「耳猫風信社」なるwebショップがあり、その中のコンテンツの一つに「鉱石倶楽部」なる鉱物商も含まれていて、毎月季節にちなんだ鉱物を扱っています。
時折、懐に余裕のある時などにちょこちょこと、今までも気に入った鉱物を購入したりしていたのですが…やはり作家のお眼鏡に叶う鉱物だけあって、少しばかり主婦のお小遣いで買うには高価(とはいっても、現実的に絶対無理なほどではないのですが・・・私は万年金欠病なので・・・)で、なかなか手は出ません。
が、メールマガジンによると丁度明日の夜、今月分のカートがオープンするそうで、ご興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
なお、星印のものはkotoriko受注番号をお持ちの方にのみ、購入権があるそうです。
kotoriko受注番号とは、こちらのショップのみにて販売している長野まゆみ氏の小冊子を購入するともらえる番号で、こういうところは少し、あの物語の中の「鉱石倶楽部」とは違ってかなり敷居が高い気もしますが、顧客一人一人を大切に、という姿勢の表れなのかもしれません。
実際耳猫冬市にては、係りの方は本当に親切に一人ひとり対応なさっていらっしゃいました。
そんな秘密のお店で購った宝物を、こっそり夜中に抽斗から取り出して薄明りの下で眺めていると、自分が気ぜわしい毎日を送っている子持ちの主婦だという現実を忘れることができるような気がします。
たとえ現実には冴えない中年太りの主婦であっても、果てしなく広がる自分の夢の中でだけは軽やかな翼を持った青い鳥になれるということが、今の私にはかけがえのない福音です。
誰にも迷惑をかけないことではあるし、今はただじっとりうっとり夢を見て、明日の朝はすっきり目覚めたいです。
明日は五時起きで、長男の通う空手教室のボランティア活動、今回は校庭草刈りです・・・。
・・・負けない。
にほんブログ村
↑ランキングに参加しています。押してくださると、更新の励みになります。