ブラジル産ファントム水晶 文庫版「鉱石倶楽部」掲載標本
2013年 08月 27日3日前の記事と同様、今年始めの「耳猫冬市」(長野まゆみ氏の「十年に一度のおかたづけ衝動」による放出市)で購入した、長野まゆみ著「鉱石倶楽部」(文庫版)に掲載されたブラジル産ファントム水晶、研磨品です。
普段、研磨品や加工品には食指が動かないのですが、これはさすがに特別です。
文庫版「鉱石倶楽部」では、「トホノクニ」という詩と、「OEufs a la neige 雪帽子」というショートストーリーが書き添えられています。もちろん、このような素人写真より、ずっと美しい写真も掲載されています。
付属のカードと紙箱。
「耳猫冬市」の開催地が私の実家からそれほど遠くなかったので、お正月の帰省にかこつけて初日と最終日の2回、行ってみたのですが、初日には(独り占めはみっともない、申し訳ない)と手を出さずに我慢したこの標本が最終日の閉会間際まで売れ残っていたので、思わず購入してしまいました。
残っていた理由は、裏側に小さな欠けと傷があるのと、当然ではありますが石自体の相場より少し高い値がついているからかな、と思いましたが、私にとっては「あの世界」に通ずる石なので、その辺りはそれほど気になりません。
他、長野氏がスクラップした料理記事のファイルや資料本、小学生のころから蒐集していたというハンカチなど、ついこまごま欲張って購入してしまったのですが、どれも驚くべき保存状態の良さで、几帳面なお人柄が伺えました。
初日はご本人も在廊されており、ぼろぼろの文庫版「天体議会」と、会場で購入した文庫版「鉱石倶楽部」にサインをいただきました。
いらっしゃると思わなかったので、鞄に入っていた年季の入った文庫本など差し出してしまい、申し訳ないことをしました…。
にもかかわらず快くサインしてくださり、静かな物腰と丁寧なお話の仕方が、とても嬉しかったです。
「新作もどうぞよろしくお願いします」と言われてどきっとしたのは内緒です。
私としてはあくまで作品世界を愛しているのであり、作家個人との距離が近すぎるとどぎまぎしてしまって、なんだか落ち着かない気もするのですが、「十年に一度」ということなのでこういった機会もたまにはいいかもしれません。
別の角度から。
ぼうっと霞む稜線がなんとも儚く、物語を感じます。
などと、アレコレと私が書き添えるのは無粋というものですね。
今回の公式サイトでのカートオープンは、残念ながら資金不足でして、購入したものはありませんでしたが、毎月、メールマガジンが届くのを楽しみにしています。
何しろ「十年に一度」とのことなので、耳猫冬市のような放出市はもうしばらくはないのでしょうが、こういった掘り出し物があると、やはりテンションが上がりますね。
ちなみにこの台は最近、ホームセンターで額板を買ってきてステインで塗装したものです。
安い材料ではありますが、なかなか雰囲気が出ているかな、と自己満足しています。
(なお、長野まゆみ氏の公式サイトにて、各イベントや鉱物の販売などが告知されています。)
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