インド産魚眼石
2013年 08月 30日インド産の魚眼石(Poonah, Maharashtra, India)。
lucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから今年の初めあたりに購入したもの。
魚眼石はその名前も、きらきらと煌めく様も好きでいくつも持っている(あまつさえスノードームに投入してしまうほど・・・)のですが、この標本は棒状の黒い枝のような母岩にびっしりと魚眼石の実が連なっている様で、つい手が出ました。
以前もさらっと記事で触れたような気もしますが、私の好きなイラストレーター・絵本作家にエロール・ル・カインがいます。
名作「おどる12人のおひめさま」は宝物で、幼い頃から何度も何度も読み返しています。
2人とも男の子ですが、美しいこの絵本を子供たちにも見せたくて、けれど汚されたら悲しいので子供たち専用の本をもう一冊買ったくらい、好きです。
お城の12人のお姫様たちが夜ごと、お城の地下の金の森、銀の森、ダイアモンドの森を抜け、地下湖の中の島の秘密の宮殿で12人の王子様と舞踏会。
なんという幻想的な美しい光景。
ル・カインの息をのむような繊細でしっとりときらびやかなイラストと共に、強烈に印象に残っています。
地下の森で、兵士が証拠に金、銀、ダイアモンドの木の枝を折るのですが、ダイアモンドの枝ってこんなかしら(これは魚眼石だけど・・・)、と連想します。
幼児期に見た美しいものが、こんな中年女になっても強烈に心の中に刻み付けられて今なお鮮烈な光を放っている。
そのことを思うたび、なにか勇気づけられます。
疲れていても焦っていても、迷っていても悲しんでいても、心の中にある美しいものは、光を失わず、道を照らしてくれる、そんな気がするのです。
明日と明後日は、連続して夏休みに制作した鉱物スノードームの最後の二つ(と、オマケのもの)を更新する予定です。
長かった夏休みもいよいよ今週末で終わりです。スノードームの更新が続きますが、どうぞご容赦を。
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