鉱物スノードーム「潮だまりの中に」
2013年 08月 31日鉱物スノードーム「潮だまりの中に」
鉱物:インド産魚眼石
イギリス ロジャリー産蛍石欠片
パイプをくわえた男が、大きな魚のようなものを捕まえたようです。
釣竿やバケツもないので、素手だったんでしょうか。
それにしては大きな魚です。・・・魚?かな?どうなんでしょう。
捕まえた男が困惑しているようにも見えます。魚ではないのかもしれません。
真横からだとわかりづらいので、斜め上から。
男の足元に、程よい穴が見えます。
どうやら潮だまりにこの、大きな「何か」がいたようです。
というようなことを考えて作ってみましたが、例によってわかりづらいですね。
魚眼石は大分前のミネラルショーで手に入れたもので、詳しい産地までは不明です。そんな曖昧でありふれた標本ですが、透明感もあり、磯溜まりのようなちょうどよい穴もあるので、スノードームにしてみました。
魚眼石の上の、男の持っている魚(か、何か)の眼は、やっぱりこんな風にギラリと光るのでしょうか。
今回、初の試みですが海面を作ってみました。
一応波立たせてあるのですが、少しわかりづらいかもしれません。
海の上に転がっている緑の石はロジャリー産蛍石の欠片。蛍光します。
これもlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから頂いた、劈開時に出た欠片なので三角です。
振ってみたところ。
吹雪の中、魚の眼の上で魚を掲げる男。
グリセリンの量は結構入っているのですが…蛍石は舞うというより落ちる、という感じ。
ですが、海の風景なのであまり粘度を上げなくていいかな…と。
後ろ姿もなかなかです。
オマケ記事:郵便配達夫シュヴァルの理想宮
フランスの片田舎で暮らす郵便配達夫シュヴァルが、仕事の傍らたった一人でひたすら33年かけて作り上げた理想宮。
(ウィキペディア「フェルディナン・シュヴァル」の項より)
シュヴァルは中学生のころからの、私の憧れです。
人にどう思われてもいいと考えてドロップアウトするのは簡単だけど、真面目に普通に暮らしつつ自分の理想郷を具現化してしまうことに憧れているのです。
私の蒐集物も、そして鉱物スノードームも、行きつくところは33年後の私だけの理想郷を形作るものでありたいと考えています。
変でも不格好でもいいの、それは私の理想郷にあるべき姿だから。芸術とか尖ってかっこつけなくていいの、育児も家事も大事だから。シュヴァルのように真面目に暮らしながら、ひたすら好きなことをするだけなんだ・・・と、開き直っていたりもします・・・。
シュヴァルについての書籍は
『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』 河出文庫 岡谷公二著 ISBN 4-309-47418-7
が出版されていますが、文献や写真で見るだけではなく現地に行きたいとずっと思っています。
崩れて壊れる(シュヴァルは専門知識のある建築家ではなく一介の郵便配達夫なので、既にあちこちが崩れ始めているのだとのこと)までにいけるかな・・・・。
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