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鉱物スノードーム「風に乗る」

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鉱物スノードーム「風に乗る」

鉱物:イリノイ州産八面体劈開蛍石 (Hardin County,Illinois,USA)USA
 ビンガム産蛍石欠片
    (Blanchard Mine, Bingham, Hansonburg District, Socorro County,NewMexico,USA)


鹿狩りの日、狩猟ホルンを抱えた騎手が颯爽と森の木立の合間をすり抜けていく。
馬が駆けるたび、風に乗って星が降り注ぐ。



狩猟ホルンという楽器は角笛が原型の、その名の通り狩猟の際に用いられる管楽器ですが、以前鉱物スノードーム「アルプホルン」でご紹介した、山岳地方の牧童が用いていたものとかなり形が違います。
これはもともとこの楽器がその名の通り狩猟の際に馬上で用いられていたことにちなみます。

狩猟ホルンは狩りの際にホースマスターが馬上で持つ際、後ろを走る人々にも合図が聞こえやすいよう、ラッパの端が後ろを向くように作られました。
今でもフランスの伝統的な鹿狩りや、英国の伝統的なキツネ狩りでは、狩猟ホルンが合図に使われています。

こちらはフランスの鹿狩りの動画。狩猟ホルンの音色も聞けますが…正直、慣れないとかなりうるさいかもしれません。


なぜ、フランスの狩猟動画が多く、英国のものが少ないかというと、英国の伝統スポーツであるキツネ狩りは現在は法律で禁止されていることに関係があります。

禁止令自体は2004年の施行なので、かなり前の話題になってしまうのですが、この記事などを読むと階級社会ならではの法律だな、と興味深いです。
が、実際にはキツネ狩り禁止令は曖昧な規定が多く、キツネをハウンドが噛み殺す前に銃殺すればよい、などとグレーゾーンが多いので、法に触れるか触れないかのこのスポーツは禁止令以前より人気が高まっているとのこと。
何とも皮肉な話ですね。


狩猟ホルンの演奏動画もyoutubeには多々ありますのでご興味のある方はTrompe de chasseで検索してみてください。狩猟ホルンの楽曲自体は英国のものもあるのですが、hunting hornだとゲーム動画ばかり出てきてしまいます(笑)
奏者が後ろを向いて筒先を観客に向けるスタイルなどは、狩猟でのスタイルがもとになっています。

ちなみに、ブラスバンドやオーケストラで用いるホルンは、この狩猟ホルンの系統から進化した「フレンチホルン」という楽器です。私が高校時代まで演奏していた楽器も、この「フレンチホルン」です。
フレンチホルンは狩猟ホルンよりもずっと繊細かつ洗練された音色ですが、私は狩猟ホルンのいかにもプリミティブな音色はわりに好きです。血の通った、生活に根差した音だと思います。

昔取った杵柄で今でもブラスを聞くと血がたぎりますが、その後辞めてしまって、就職後はずっと雅楽を演奏していました。音楽美術文芸舞踊華道、あちこち少しづつかじっては中途半端にやめてます。何も成し遂げられない、ともいう・・・。

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馬がすり抜けていったイリノイ州産蛍石はlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから購入しました。
イリノイらしい抜群の透明感もあり、綺麗に割りなおされているので、きちんと正八面体に近い整った形をしています。

八面体の横に転がっている、青い欠片はいつもの通り、luciolitemineralsの店主様が八面体をきれいに割りなおした際に出た欠片なので、三角の形をしています。

この縦型のドームは底面が狭いので、フィギュアを入れるとなるとバランス的にあまり大きな鉱物は入れられないのですが、こうして控えめに鉱物を少し入れるのも、これはこれでいいな、と思っています。

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振ってみたところ。
今回、ビンガム産の蛍石の欠片、水色・青の星と共に模造パール(プラスチック製。ビーズではないので穴は開いていません)を入れてみました。
流石に本物は入れられませんが、これならしばらくは劣化しない…と思います。

パールの塗装はいずれ、剥げてしまう運命かもしれませんが、それを言い出すと水の中に鉱物やら塗装したフィギュアやらラメを入れるのも、無理が出てきてしまうので・・・スノードームの楽しみというのは、永遠不滅のものを手中に入れることではなく、刹那のものであるからこその美しさを鑑賞することではないかな、と最近思います。

このような、「一瞬」の光景を閉じ込めて、それがまた、朽ちていく様をみるのも一興かな、と思いますが、どうでしょう。



―――
さて、夏休みがようやく終わり、ようやく制作や撮影に本腰を入れられそうです。

今日は本当に時間に余裕がないのでこんな時間に反則的な更新をしていますが、明日は午前中に鉱物の記事を更新をした後、しばらくスノードーム製作に戻ります。
と言っても新しく製作したものはすぐにお披露目できるわけではなく、接着剤の気化による白化を防ぐために5日以上乾燥棚で乾燥させた後、水入れをして、さらに気泡が落ち着くのを待って水の交換を一週間程度繰り返して落ち着かせます。

私はせっかちなので、のんびりと一個ずつ、というのが苦手で、作るのは同時進行で5つか6つ、作っています。
そんなわけで、新規のアイデアが生かされたものをここでご紹介できるまで、かなりのタイムラグがあるのですが、どうぞこれからもご笑覧いただければと思います。


秋からは今までの安いドームキットではなく、スノードーム販売のクール・ラッシュ様販売のキットを使ったり、精製水や超純水ではなく、各種オイルを使っての制作にチャレンジしてみようと思います。
目指すは、ある程度長期間変質しない、郵送に耐える、ひとさまにお分けしても大丈夫なレベル、です。

頑張ります。



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by zabiena | 2013-09-02 01:06 | スノードーム