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鉱物スノードーム「遥か昔のこと」

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鉱物スノードーム「遥か昔のこと」

鉱物・ブラジル産タンジェリン水晶

車椅子の老人が見詰めるのは、夕焼けに染まる巨大な水晶の塔。
じっと佇む老人は、一体何を思っているのでしょうか。
無言のうちに、日は暮れていきます。


今回の標本はlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから購入したものです。
タンジェリン水晶、というと個人的に見たことのある標本が偏っていたのか、くすんで色濃い印象があったのですが、この標本は薄く色づき水晶らしい条線も美しく、胸の締め付けられる夕暮れを思い起こさせます。

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別の角度から。この色合い、なんとなく切なくなるような色だなと思い、車椅子の老人と組み合わせてみたのですが、なんとも意味深な光景になりました。バックストーリーなど考えるのも楽しいスノードームです。

現在、luciolitemineralsの店主様にスノードームの中に入れる鉱物、というリクエストで見繕っていただいたものを、何週間かに一度、まとめて譲っていただいています。
趣味の合う方の紹介してくださる鉱物は、やはり響くものがあるので、こういった出会いがあってこその鉱物スノードームだなあ、と感謝することしきりです。


老人に夕陽、などと寂しすぎるかな?と思うようなスノードームですが、

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振ってみると少し光景が変わり、蝙蝠が飛んで当たりが少し煌めきます。
蝙蝠だけだと不気味な雰囲気になるかと思いましたので、今回は自作の蝙蝠チップ以外に老人の「思い出成分」として茶色のパラフィンを入れてみたのですが、茶色なので派手になりすぎなくてよいかな、と思っています。
蝙蝠とのパースがおかしいのはご愛嬌。
というより、基本的に「明け方に見たような気のする夢」の光景をイメージして作っている鉱物スノードームシリーズなので、雰囲気重視でいいのだ、と多少開き直っています・・・。

子供の頃、夕暮れ時に家の裏手の畑を、蝙蝠がひらひらと変則的な飛び方で飛んでいるのをみると、切なくて悲しくて、どこかに何かを忘れてきたような、何とも言えない胸の締め付けられるような心地がしました。
逢魔が時はなぜ寂しいの、と母に聞くと「ゆうとろどき」というんだよ、と後に母から教えてもらいました。
夕飯をとろとろと煮込む時間。ゆうとろどき。
後にそれがアリスの翻訳版のスナーク狩りの詩に出てくる造語の訳だと知りました。

家々で夕飯をとろとろと煮込むゆうとろどきに、外では蝙蝠が飛んで、老人は昔を思う。

子供が生まれてからあまり自由が利かない身となったこともあり、いつか子供たちが元気に巣立って行って、夫と二人になったら二人だけであそこにいこう、これをしようと今からいろいろと想像するのが私の愉しみなのですが、そんな風に計画をいろいろ立てて行動できると思っているのは私がまだ老人の域には遠く、現在は体力気力的にはまだまだ働き盛りだからで、人生の落日というのはもう少し、静かなものなのかもしれませんね。

所詮その時にならないとわからないことですから、若輩の私がそんなことを言うのはおこがましいけれど、最近、少し体力的に弱っているせいか、そんなことを思っていたりします。



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by zabiena | 2013-09-13 10:23 | スノードーム