チェコのキノコ図鑑、フランスのアンティークキノコ博物画
2013年 11月 10日
先日、味の素スタジアムアンティークフェスタ(当日の記事はこちら、戦利品の紹介はこちらやこちらなど)にて、ストーレッジさんのブースで買った本が当日の紹介記事に写りこんでいたのですが、いつもお世話になっているlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんから頂いたメールで、気になると仰っていただいたので紹介しようと思います。
ストーレッジさんはチェコやドイツのアンティーク雑貨・書籍などを扱っていらっしゃるのですが、味スタのアンティークフェアでは今回私が購入した「チチタケの標本」(紹介記事はこちら)をはじめとするキノコの模型や、キノコの図鑑などを多数持ってきていらっしゃいました。
しかも、アンティークフェスタでは図版の美しい書籍がすべて3割引き!!
チェコ語…全く読めないのに…つい、2冊購入してしまいました。
欲張りすぎた…とも思ったのですが、昨日の東京蚤の市の古書店街で、同じ本がほぼ倍額で売られているのを見て…やはりこういう機会に手に入れておいてよかった、と思った次第。
本は…きりがないのでそろそろ考えなければならないのですが…歯止めを聞かせるのが難しいですね。
購入した2冊のうちの一冊目、冒頭の画像の図鑑は大判で、フルカラー。
かなり見ごたえがあります。

いやもう、全く読めませんが、見ているだけで面白いです。
柔らかい水彩で描かれるキノコたち、実に表情豊かです。

目次以外すべてのページがこのレイアウトでカラーイラスト付きです。豪華…。
一枚一枚額装して飾りたいくらいのチャーミングなキノコ画が、およそ3百枚!!

ベニテングダケなど、毒キノコのページには、こんな髑髏マーク。

毒性の強いものには髑髏が2つ。


食べられるキノコのページには、ナイフとフォークのマーク。
可愛らしく、愛嬌がありますね。
この図鑑は奥付によると1988年刊ですので、それほど古いというわけではないのですが、このキノコ画の感じはとても表情豊かで、「調べる楽しさ」を十分に味わえるものではないでしょうか。
…まあ、読めないんですけどね。
ちなみに、東京蚤の市の古書店街でもこの図鑑、結構見ました。
が、やはり高値がついていましたね。
成程、と思ったのは、あらかじめ全てのページを切り離し、シート状にしたものが販売されていたことです。
1980年代の本ですから手に入りやすいでしょうし、アンティーク博物画と比べれば安く博物画としてのインテリアになりそうです。
とはいえ、扱っていたお店の方の話では、人気商品でなかなか在庫が確保できないとのこと。
この図鑑を切ってしまうのはもったいなくてできませんが、そういわれてみれば確かに、額装して廊下にでも飾りたくなる雰囲気のある絵ではあります。

2冊目のこちらは、少し小さなサイズで、ハードカバーより少し小さいくらい。
ストーレッジさんのお話によると、チェコスロバキアでは森にキノコを撮りに行くのは日常に溶け込んだ習慣であるため、どの家庭にもキノコの図鑑は必ず一冊はあるものなのだとか。
このサイズのものは実際に森に行くときに携帯するように作られているのだとか。

同じベニテングダケでも、描く人によって違う表情。
ですが、水彩画の柔らかい雰囲気はお国柄なのでしょうか。
ちなみに…

こちらは額装するために購入した、フランスのアンティーク博物画。
1930年代、フランスの百科事典からの一枚ですが、アンティークとの違い、年代との違いなどで、同じキノコ画でもだいぶ印象が違いますね。私にはこちらのほうが、神経質に感じます。
森にキノコ狩りが日常のチェコとの違いでしょうか。フランスでもキノコはよく食べられてますけど。
それにしても、キノコ画、見ていて飽きません。
取り留めなく蒐集してしまうと本当に破産しかねないので、今までキノコの博物グッズ等は意図的に避けていたのですが・・・ついに踏み込んでしまいました。
上の図鑑を購入して眺めていると、どうもやはり、普段目に留まる所に飾りたい、と思ってしまい…。
こちらは先日ご紹介したAnge de verre*さん(当該記事はこちら)の、オークションブースにて格安で購入しました。


同じキノコを図鑑と並べて比べてみるのも楽しい。

こちらは、Ange de verre*さんがおまけにつけてくださった、旧東ドイツのキノコ切手。
(背景は、ジョセフ・コーネルの自筆書類のプリント)
…鉱物もそうだったのですが、切手に手を出し始めると…ほんとにきりがなく楽しくなってしまう…。
恐ろしい話ですが、これを機会にあれこれチェックし始めてしまいそうな気もします。
物欲の尽きない幸せ、というのもあるとは思うのですが(欲しいものをあちこち回って探している時が、一番ワクワクして楽しかったりしますよね)…冗談ではなく、今年のキノコグッズ蒐集はここまでで一度おしまい、ということにしておかないといけません。
そんなわけで最近は、図鑑を見ながら樹脂粘土でミニチュアキノコを自作し、ガラスドームにいれて遊んだりして、キノコ欲をごまかしています。
そのうちそれも、ご紹介できたら…などとも思うのですが、いかんせん、不器用なものでオリジナルの造型はまだお見せ出来るレベルにないのがつらいところです…。

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