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化石スノードーム「あの星の名前」

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化石スノードーム「あの星の名前」

化石:ペルー産アンモナイト化石
産地:huallanca DIstrict,Dos de Mayo,Huanuco,Peru 
地質年:中生代白亜紀前期、約1億1000万年前


おにいちゃん、あの星の名前、なんていうの?
なんて、会話をしながら星を眺めている仲良し兄妹の立つ丘は、ペルー産の漆黒のアンモナイトです。
lucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんにスノードーム用にと紹介していただいたもので、もともとはもう少し粉をふいたような色合いなのですが、オイル封入すると漆黒になり夜を連想させます。
この個体は白い筋が入っていて、なかなか特徴的です。

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角度を変えてみたところ。
化石自体に厚みはありますが、実際の見え方とは少し異なるかもしれません。
フィギュアとの距離があるため、レンズ効果で歪んで見えてしまいますが、肉眼で見るともう少しはっきりしています。


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背景に星のチップが張り付いてしまっていますが、これは時の経過で剥がれます。
フィギュアはプライザー社のHOゲージサイズ、幼稚園の子供たちです。
もとはシスターと組んであるものなのですが、今回はこの、手をつないでいる様子がかわいらしかったので、子供のみで。
笑顔の様子など、表情まできちんと作りこまれています。


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今回、星とホログラムのほかに、時計の部品も入れてあります。
丁寧にクリーニングしたつもりではあるのですが…オイル封入ですので錆びることはありませんが、もともとヴィンテージものの時計部品なので、元の状態で錆がついていることがあり、それがオイルに移り、変色することがあります。
経過を観察してみたいと思います。

また、今回、わずかですが液漏れを発見しました。
私自身がコレクションするには問題ない程度ではあるのですが、液漏れしたものを販売するわけにはいきませんので、少し手を加えてみても液漏れが収まらないようであれば、デザフェスではこの作品は販売用ではなく展示のみ、ということになるかもしれません。
私の作っているスノードームは中身が水ではなく、オイルなので液漏れがある場合は蒸発せず、周囲がべたべたしてしまうのです。
私自身であればメンテナンスはできますが、販売となるとそういうわけにはいきません。


実はこういったことはよくあることで、私の腕の問題でもあるかもしれないのですが、どんなに細心の注意を払っても、こういったロスは出てきてしまいます。
作った当日の気温や、その後の経過、もともとのキットのバリのあるなし(すべて接着面を丁寧にサンドペーパーで磨いてから溶剤系接着剤にて接着しているのですが…こればかりは運としか言いようがない状態です)、色々な要素が複雑にからみあっているので、原因は特定できないことが多いです。

ただ、スノードーム作りにはロスが多いというのは他の方もおっしゃってはいますが、研究を重ねてなるべく、ロスを少なくしてコストを下げていきたいところです。
もちろん、デザフェスに持って行って販売する分は、液漏れのない、綺麗な状態のもののみになります。
そのため、こちらのブログでご紹介したスノードームがすべて、デザフェスに持っていけるとは限りません。
間近になりましたらまた、当日の販売品リストを作ってこちらのブログにてご案内したいと思っています。



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振ってみたところ。
青い流星と、銀のホログラムがふんわりと舞います。
時計の部品も心なしかゆっくり落ちる、という感じです。




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星の方が若干比重が重いため、星が落ち切った後にふんわり、銀のホログラムが降り注ぎます。
なかなかメルヘンチックなスノードームになりました。




・・・・・・・



本日は明け方から体調が思わしくなく…、けれど朝から夫が起き出して、子供たちに朝食を準備してくれ、そのまま「はなやしき」に息子二人を連れて出かけてくれました。

午前中はのんびりして、お昼からようやく動けるようになり、掃除洗濯を済ませて今はまたゆっくりしています。
こんなに穏やかに過ごす昼下がりは久しぶりで、夫の思いがけない優しさに涙が出そうです。

我が家は「完全分業制」、夫は外で働いて稼ぎ、私は家で家事育児をする、完全に役割を分担した形をとっています。
休日に昼、下手すると夕方まで夫が寝ているのも、当然の権利です。
ストレスの多い、不規則な時間帯で働いている分、しっかりした休養は必要です。

とは言え、私も人間ですから時には体の不調もあります。
それでも普段手助けしてもらうことは無理なので、最初から考えないようにしています。
期待して勝手に逆切れすることほど疲れることはありません。

実家にもそう気軽に来てもらう距離ではないです(実家は東京都郊外、自宅は千葉市)し、夫の実家はなおさらです。
今日も朝から暗い気持ちで、「ああそれでも、頑張らなきゃ…」と覚悟していたのに、夫がさっと準備して出かけてくれたのには驚きました。

来年もお互いを思いやって、年を重ねていきたいなあ、などとのんびり思う幸せな午後。
……今年も「スコープ展」には行けませんでしたが、これはこれで良い年の瀬だな、なんて考えています。



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by zabiena | 2013-12-23 13:56 | スノードーム