予想はしていたのですが、本日開催されている「アートフェア2014 」の桑原弘明さんの展示にはまた今回も行けず…子供が小さいと選択肢は狭められてしまいますが、昨日は世田谷文学館まで行けたのだし、と心を落ち着けて過ごしたい休日です。
さて、本日はまた鉱物スノードームのご紹介です。

鉱物スノードーム「夢の中でいつも会う君」
鉱物:インド産緑魚眼石(Pune,Maharashtra,India)
ブラジル産ブルーアパタイト(Ipira,Bahia,Brazil)
インド産雲母薄片(熱処理済)
今回はずっと以前にミネラルショーにて購入してあった魚眼石を使ったスノードームです。
魚眼石はとても好きな石で、蛍石の次に所有数が多いのではないかと思います。
値段も手ごろなものが多く…けれど緑のものはやはり少し高価です。
今回のフィギュアはプライザー社HOゲージサイズのダンスを踊るカップル。
男性は少し緊張した面持ち、女性はしっかりと男性を見つめ、夢見るような表情にも見えます。
優雅で夢がありますね。
ちなみに題名の「夢の中でいつも会う君」はディズニー映画「眠れる森の美女」の名曲の歌詞から。
オーロラ姫と王子様のダンスのシーンの曲「いつか夢で」ですね。
この「いつか夢で」は初期版と現行版ものとでは歌詞が違い、現在は
あなたをいつも夢に見て その瞳さえとても懐かしい
夢は幻だというけれど でもわかる あなたこそ愛してくれる あの夢と同じに
となっていますが、私が幼い頃見た初期版では
夢の中でいつも会う君 燃える瞳を我懐かしむ
真ならぬを夢とも呼ぶが なれど同じ夢見を重なれば 正夢になるという
と素敵な擬古文だったのですね。
私は1977年生まれなのですが、なぜか銀座のマリオンでこの映画を見た覚えがあります。
現在まで愛されている映画ですからリバイバル上映でもあったのでしょうか。
どちらにしても、大人の恋愛の雰囲気だなあと思ったのはたぶん、この素敵な歌詞のせいでしょうね。
そんな、素敵な大人のダンスシーンを再現してみました。
大人のダンスシーン、しかも不思議な夢の中の口径なので、足元には透過光で美しく透き通ったネオンブルーのアパタイトと、白雲母の薄片をたくさん入れてあります。
魚眼石の緑とも相まって、非常にロマンチックな光景です。
カメラの腕がないので、スノードーム内の魚眼石はうまく撮れないのですが…うっすらと透けて見えるのも素敵です。この何とも言えない淡い色といい、母岩の白と黒のバランスと言い、なんとも物語性にあふれた石です。…正直、スノードームに使うのは惜しいレベルですが…魚眼石が好きなので手元にたくさん集まり過ぎた感もあり、思い切って使ってみました。


振ってみたところ。雲母のきらめきというのはどうしてこう、繊細で美しくロマンチックなのだろう、と見とれてしまいます。ホログラムとはまた全然違った印象ですね。当初、「雲母が舞うスノードーム」というのは単なる自己満足ではあったのですが、こうして使ってみるとなかなか抜け出せなくなるくらい魅力があります。ただ、モノを選ばないと全く舞わずにドスン、と落ちるものもありますから注意は必要です。今回仕入分の雲母は熱処理済みのものなので、とてもきれいに舞います。
・・・・・
プラ製のスノードームと向き合って早一年以上が経ち、この一年毎日のように研究・実験を繰り返し試行錯誤を続けてきましたが、いまだ課題が山積みで頭を悩ませています。
とは言え、やはりこのタイプは底面が広くジオラマが面白いものを作れるので、これからもボチボチ作っていきたいと考えています。
液漏れさえ…解決できればこちらも鉱物スノーグローブシリーズと同様に販売にもこぎつけるのですが…こういう時、何の知識もキャリアもない自分の浅学菲才さが情けなくなりますね。
5月まで日が少なくなり、少し焦ってはいますが、販売ができる制度に仕上がらなかった場合でも、幾つかは展示に持って行くつもりでいます。

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