すっかり春めいて、暖かい日です。
そんな春休みののんびり気分で、少しファンタジックな鉱物ジオラマ瓶をご紹介したいと思います。
鉱物ジオラマ瓶「砂漠の獅子夫妻」
鉱物:砂漠の薔薇(石膏)(メキシコ産)
イリノイ州産蛍石(Hardin country,Illinois,USA)
秤量瓶サイズ:直径3.5cm、高さ4cm
イリノイ州産の美しい薄水色(少し紫が入っている気もします)の八面体と、砂漠の薔薇と呼ばれる石膏の結晶を、砂漠の景色に閉じ込めました。
掌に乗る小さな秤量瓶の中に広がるのは、淡い色合いのどことなく童話的な景色です。
フィギュアはプライザー社Nゲージサイズのライオンの夫婦。
造型はさすが、という風格で、この小ささなのに鬣の流れる様子や筋肉の盛り上がりなども精巧にできているのですが、どことなく表情はユーモラスです。
中の良い若夫婦なのかもしれません。
もちろん、現実に砂漠に住むライオンはいませんが、「明け方の夢」にはこんな景色も不思議な景色も自然に登場します。
形も色も美しいものの、B品なので中にはクラック(ひび割れ)が見られます。
クラックが入ると標本としてはランクの高いものではなくなってしまうのですが、観賞する分にはその日々の部分に光が乱反射して美しいものです。
当初はスノードームの中に入れようかと思っていたのですが、クラックのあるものは長期間オイルや水に浸すとクラックが進行したり、最悪割れてしまうことがあるので、ジオラマに使用して見ました。
砂漠の中の蛍石は、淡い色合いが引き立ちますね。
砂漠の薔薇は石膏でできているものと重晶石でできているものがありますが、こちらは石膏タイプ。
白い縁取りが美しいです。
ちなみに砂漠の薔薇があったところというのは過去水のあった場所です。
水が干上がった後にこんな美しい石の花が咲くのは、自然の驚異ですね。
瓶の蓋は接着していませんので開けて中をのぞき込むことができます。蓋は密閉するようにできていますので、すりガラス状の所を濡らしてしまうと開かなくなります。また、大変薄く繊細なガラスでできていますので、取り扱いには十分気をつけてください。割れやすいです。
蓋を開けて中をのぞき込むのも楽しい風景です。
この秤量瓶は昨年の東京蚤の市でまとめて購入した、デッドストック(未使用の在庫品)のものなので、数に限りがあります。
残るはあと一つ…。あとはサイズ違いのものもありますが、そちらは背が少し低いので、また違った使い方をしようと思っています。
ただ、この後にも瓶の種類は変えて、他にも鉱物ジオラマ瓶を作り続けるつもりではいます。
こちらはデザインフェスタに持って行く予定ですが、在庫で残れば博物ふぇすてぃばる!に持ち越します。
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明日から春のお墓参りと、好物アソビ・涙ガラス制作所・前田昌良さんの合同展「輪唱」(紹介記事は
こちら )の初日に伺うために帰省します。
写真は撮りだめしてありますので更新はするつもりでいますが、実家のweb環境が不安定ですので急遽お休みする可能性があります。
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