本日は帰宅したら雨…。
予報では降る予定ではなかったので油断していました。
それでも作品を撮影してみたもののやはりガラスを取り入れた作品は画面が暗くては見づらいので、予定を変更して今日は昨日届いたばかりの素敵な絵をご紹介したいと思います。
先日、時計荘の新しいロゴをご紹介したのですが、そのイラストを描いていただいたakiさんから、そのイラストの原画が届きました。
akiさん(tumblr→
aki-ikki ,Twitter→
aki__09,instagram→aki_ikki)は素晴らしいインスピレーションに満ちた繊細な絵画を描かれる方で、その絵に惚れ込み、図々しくも拙作と交換でロゴと看板の制作をお願いしたのですが、その原画の素晴らしいこと…。
私は絵画に関しては観る専門ですので詳しいことは申し上げられませんし、また私の拙い写真ではこの感動のすべてはお伝えしがたいのですが、この感動を是非、読者諸兄にもおすそ分けしたく、原画をスキャンするではなく、敢えてカメラにて撮影してみました。
こちらは時計荘のロゴに使用している紫水晶のイラスト。(詳しい紹介記事はこちら )ため息が出ます。
私は鉱物博物画なども少しばかり蒐集していますが、この絵にはそれらとはまた違った感動があります。博物画は学術的な記録でもありますから、ある種客観性のある視点から描かれているわけですが、この絵の素晴らしさは石を描く際に客観のみではなく、作者の主観も交えて描かれている点にあるのではないかと思います。石の美しさに悦びを感じ、そこに夢を見る人の視点。
それがakiさんの一連の作品を観るものに不思議な感動をもたらしているのではないかと私は思います。
いわば、自然への賛美とも呼べるものが、この絵には溢れていると思います。
そこへ加えて…この石は私のコレクションがモデルになっておりますので、私にとってはなお一層の感動があったりします。
こちらは私の所有ではなく、
AOM ・
NEVE のデザイナー松倉葵さん所有の中国産煙水晶がモデルとなっているもの。
鉱物の所有者である松倉さんの許可を得てakiさんにデザインして頂いた時計荘のポストカードの中に入っています。
こちらは私が所有しているナミビア産の蛍石(紹介記事はこちら )がモデル。
ナミビア産の蛍石はゾーニングとグラデーションが美しい石なのですが、こうしてモノクロの点描画となるとまた違った美しさが生まれますね。いつも思うことですが、限定された条件下の美しさ、というのは魅力的です。モノクロであることで、無限の色を感じる世界。そんなものに思いを馳せます。そういった要素が、夢の世界を連想させるので、私はakiさんにイラストをお願いした、という経緯もあります。
私の見る夢は総天然色なのですが、夢なので記憶はおぼろげです。一時期、学生の頃夢日記をつける実験をしまして、頭がおかしくなりかけたことがあります。
記憶が混乱し、夢と現実の境があいまいになり、不安定になりました。
夢とは鮮明であってはいけないものなのだ、とその時思ったのですが、想像すること、遠く思い焦がれること、そういう存在としての「夢の景色」は今でも追いかけ続けていて、それが作品という形になり始めました。
akiさんのモノクロ細密画をみていると、そのおぼろげな世界が一歩、こちらへ近づいてくるような、怖いような、それでいて身震いするような嬉しさを感じます。
こちらも私所有の黄鉄鉱がモデルです(紹介記事はこちら )。
黄鉄鉱の魅力の一つ「自然界にあって天然のものなのに、まるで人工物のような正確な形」。その魅力が余すことなく表現されています。
私は全く絵心のない人間で、こういった感動的な絵を描ける才能のある方には本当に感服します。まして、自分の創作物にまつわるものにそれを使用できるというのは夢のようなことです。看板に恥じぬよう、制作も精進していきたいと思います。
なお、これらのイラストを用いた時計荘オリジナルポストカード(非売品、時計荘作品をご購入いただいた方へのオマケとして配布予定)は只今印刷中で、近日中にご紹介できると思います。どうぞお楽しみに。
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