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鉱物ジオラマ瓶(試薬瓶・大小)3点と作品の価格について

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本日は鉱物ジオラマ瓶3点のご紹介をさせていただきます。
こちらも駆け足で要点のみご紹介させていただきます。
このところ少し味気ないブログになってしまっていて、読んでくださっている方々には申し訳ないのですが、デザフェス直前、ということでどうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


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鉱物ジオラマ瓶(薬瓶・大)「砂漠の星」

鉱物:メキシコ産砂漠の薔薇(石膏)
ニューメキシコ産八面体劈開螢石(Blanchard Mine,Bingham,Socorro Co.,New Mexico,USA)
瓶サイズ:高さ約13.5cm、直径約 6.5cm




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ビンガムはブランチャード鉱山産の碧い八面体螢石。
劈開にそって割られた標本ですが、この青さは魅力的です。
石好きは水晶派と蛍石派に分かれる、などとよく言われますが、個人的に鉱物好きな方には青が好きな方が多い印象があります。
イリノイの青、フランスの青などはとても高価…な上にあまり手に入るものではないので、加工するなどもってのほか…ではありますが、ビンガムのものは透明度にはかけるものの、色の濃い青い蛍石がまだ流通していて、なんとか加工用にと譲っていただきました。

とは言え…国内のミネラルショーではあまり見かけることはありません。
私が今まで見たことがあるのは、フランスの業者さんと、ネットで通販をなさっている「N's Mineral 」さん、そして言わずと知れた青い鉱物に強い「きらら舎 」さんくらいです。
またこういったものが手に入るのはほぼ時の運まかせですから、今後も安定して手に入るというものではありません。とある筋から聞いた話では、ビンガム産のものはアメリカでは大分数が減ってきたとのこと…でもこういう情報はあまりあてにならないのも事実です。
それはデマ云々ではなく、鉱山の持ち主が変わったり、天然のものですから突然新しい鉱脈が発見されたり、といろんな要素があるわけで、予想がつかないといったほうが正しいかもしれません。

ただ、ビンガムの青い、とりわけ八面体の劈開標本に関しては非常に人気が高いので、蛍石にしては「!!!」という値段がついてたりもします。用は、それでも買い手がつくから強気の値段なわけですね。それを輸入するわけですから、さらに高くなるわけで…。

…当然、こういったものを使うと作品としての単価は高くなりますが…それにひるまず欲しいという方に。
ちなみに、もう一つの八面体はカラーレスですが、こちらもビンガム産です。この取り合わせ、対比も美しいですね。
青い方は白熱灯下で少し紫がかった青にカラーチェンジしますので観察してみてください(カラーレスのほうはカラーチェンジしません)。


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大き目で形の整った色の濃いビンガム産を使うのだから単価はそれだけで上がる…ので、思い切って豪華版にしました。
古い腕時計のムーヴメントと部品、メキシコ産の砂漠の薔薇も入れてあります。



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フィギュアはHゲージサイズの修道女。プライザー社製です。
実はこのサイズの修道女フィギュアは国内ではなかなか流通していません。
私のコレクション(未使用品)からの放出です。



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蓋は接着しておりませんので中身をのぞき込むことができます。
夢の中の光景を俯瞰してみるのもなかなか、乙なものです。






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鉱物ジオラマ瓶(薬瓶・大)「水晶礼拝堂」


鉱物:中国四川省産水晶群晶
瓶サイズ:高さ約13.5cm、直径 約6.5cm



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中国産の水晶は群小でもか細いものが多く、手軽ではあるのですが壊れやすい…というイメージがありましたが、こちらはとても形の美しく、また一つ一つの結晶が透明度も高く形もよい、少しグレードの高いものです。
この群晶の形がまさに、礼拝堂のように見えますね。



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こちらも古い、少し錆びた時計のムーヴメントを添えました。
この錆びた感じが退廃的で素敵です。


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フィギュアはHOゲージサイズの修道女。少し年配のようですね。
聖書を片手に祈りをささげているのでしょうか。



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こちらも蓋を接着していないので中をのぞくことができます。
礼拝堂を真上から見ることができるのは、夢の主だけです。

この薬瓶は厳密には理化硝子ではありません。が、瓶問屋さんで購入したもので、作りとしては悪くないと思います。
密閉度で言えば医療用ほどではない、と問屋さんは言っていましたが、高温多湿な場所に置くのでなければ問題はないと思います。
ジオラマ全般に言えることですが、接着剤や使用している材料の都合で、湿気と高温が非常に苦手です。
ご購入された方はどうぞ、風通しのよい、直射日光に当たらない場所に保管していただきますよう、お願い申し上げます。


続きまして次は、サイズ違いのもの。


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鉱物ジオラマ瓶(試薬瓶・小)「想い出にしないで」


鉱物:イリノイ州産八面体劈開蛍石(Hardin country,Illinois,USA)
マダガスカル産アンモナイト化石(Ambarimaninga,Majunga,Madagascar)
瓶サイズ:瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm


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マダガスカル産のアンモナイト化石のスライスと、イリノイ州産の八面体螢石を合わせてみました。
イリノイ州産は色の濃い紫と無色透明の二つなのですが、光の加減で少し黒っぽく映ってしまいました。
実際は深い紫です。

アンモナイトというらせん状の化石が何処となく「記憶」や「失われた過去」を連想させます。


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そんなわけで、今回はNゲージサイズの葬列出席者フィギュアより、悲しむ男女を使ってみました。
夫妻なのか…それとも父と娘?亡くなったのは誰なのでしょう。


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こちらも蓋を外すことができます。
ちなみにこの瓶は上の二つよりだいぶ小さいサイズですが、今までご紹介してきたのはこちらのサイズ。
上の二つはイレギュラーというか、特別に作った大きいサイズです。




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個人的には部屋の片隅に、そっと、瓶詰の誰かの悲しみを置いておく、なんていうのも詩的で悪くないな、などと思っています。



・・・・・・

お知らせです。

Twitter(@yuri1117)の方で本日、デザフェスで販売するものの大体の価格など告知しています。

先に告知いたしましたのは…自分の体験からです。
ああいった場では雰囲気にのまれて散財してしまうけれど…もう少し冷静になるべきだった!という失敗が私は多いのです。
が、時計荘の作品は価格的に失敗を気にやまないですむものではないし、そんな高額の失敗をしていただきたくない、という思いからです。

本当は価格を下げることができれば一番良いのですが、大量生産のメーカー品のような価格にすることは無理ですし、そういうことをしていたら活動は続けることができません。
せめて、ご紹介と価格の告知だけはできればと思い、公開いたしました。
どうぞ、当日までよく吟味なさってください。無理に購入することは全くありません。見ていただくだけで十分です。

そんなことを申し上げた後でなんなのですが、今後こちらのブログでは、価格などは公開する予定はありません。
というのも、このブログはもともと自分の好きなものを、たくさんの方に見ていただいて、蒐集の楽しみなどを共有したい、と思って始めたものだからです。

ブログ開設当初はこういったイベントで販売をするなどと考えていませんでしたが、機会を得てこういったチャレンジをさせていただけるのは大変幸せなことだと思っています。
が、やはり、こちらのブログを訪れていただく方々には、純粋に「ただ、見ていただきたい」という思いが強く…こちらでは価格を掲載するのを控えさせていただくことに致しました。

TwitterのほうでDMをいただくか、Twitterをお使いでない方もメール(zabiena@exicite.co.jp宛)をいただければわかる範囲で返信させていただきます。(掲載時期によってはまだ価格が決まっていない場合もあります。また、参考商品として展示のみになったり、破損や在庫切れの場合もございます)

どうぞよろしくお願い申し上げます。



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by zabiena | 2014-04-27 22:23 | 鉱物ジオラマ