人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」



鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20524227.jpg



本日はジオラマ電球2点のご紹介です。
デザフェスに持って行けるものはこれで最後になります。
以降のものは博物ふぇすてぃばるに持って行く用に制作しています。


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591457.jpg


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21110864.jpg


鉱物ジオラマ電球「望郷」

鉱物:ロジャリー産強蛍光蛍石
 Rogerley Mine, Frosterley, Weardale, North Pennines, Co. Durham, England)
使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm



鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591551.jpg


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591582.jpg


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591485.jpg


絶産との噂もちらほら出ている、英国ロジャリー鉱山の強蛍光蛍石。
絶産や閉山の噂というのはたびたびいろんな産地で出たりしますが、そういう噂は業者が敢えて流して値を釣り上げるための噂話に過ぎなかったり、またうわさが独り歩きしただけの話だったりで眉唾な部分もあるので惑わされてはいけないと思いつつ、イリノイの前例があるため看過できない部分はありますね。
ただ、ロジャリーのものに関しては最近は母岩付の美しいものは大分高騰している気はします。

この標本は内包物があるため透明度は低いですが、結晶の形もある程度は残っている、比較的大きなものをどーんと入れてみました。
ロジャリーらしい緑が美しいので、青い野原の中に配置。
フィギュアはプライザー社製Nゲージサイズの葬式参列者より老紳士です。


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591188.jpg


望郷。
老紳士がかつて暮らした思い出の地を想っているのか、それとも?


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_22332973.jpg


ロジャリー産のものは強蛍光が特徴です。
この個体は大きさがあまりないので太陽光ではわずかに傾向が観察できるような、そうでもないような…という程度ですが、ブラックライトを当てるとこの通り。強蛍光の名に恥じないはっきりとした蛍光を観察できます。




鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21210024.jpg


鉱物ジオラマ電球「あなたとともに」

鉱物:ビスマス人工結晶(石華工匠)
使用電球:口金26mm、高さおよそ10cm×直径およそ5.5cm


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591341.jpg




鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21330302.jpg




鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591361.jpg


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_20591296.jpg



石華工匠さん作のビスマス人工結晶のさざれ、今回は青いものを二つ使ってみました。
荒れ果てた墓地にたたずむ老婦人はプライザー社製Nゲージサイズの葬式参列者シリーズより。
墓標と十字架はドイツの老舗(創業なんと1911年!)鉄道模型メーカー・ノッホ社のNゲージサイズです。 


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21251260.jpg


ノッホのストラクチャーのうち、人物はあまり好みではないのですが、細かい情景キットはとても好きで、パウダーや植物、草むらキットなんかもノッホのものをよく使います。国内のものに比べると高価ですが、質感がとても良いです。
こちらの墓標などもよく見るときちんと墓碑銘が刻まれています…が、爪楊枝の先で接着するようなサイズですので、流石にルーペがないと読めません…。勿論お値段は張りますが、個人的にはそういった職人技がたまらなく好きです。


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21313366.jpg


老婦人が想っているのは亡夫の面影かそれとも…
少しうら寂しい光景ですが、電球の中に閉じ込められた物語を想像するのもまた、楽しいかもしれません。


鉱物ジオラマ電球「望郷」「あなたとともに」_f0280238_21340660.jpg




現在、作品の最終調整と磨き、標本ラベル作り(使用しているのが標本なので、すべての作品にラベルがつきます。マグネットはサービス品なのでラベルはつきません)、梱包と棚卸表作成をしています。
誤算だったのは…すべてが一点ものの上、使用している鉱物が多種多様なので、ラベル作りも手打ちで一つずつ、確認しつつ作らねばならないのに、もっと手際よく進むと思っていたこと…。
初めてのことですから勉強になりますが、そういたことに時間を割きすぎて何かを見落としていないか、少し不安です。

なにかと行き届かない部分も多々ある、手作り感満載の出展となりそうですが、どうぞ暖かい目でご覧いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

皆様にお会いできる日を、心より楽しみに致しております。



にほんブログ村 コレクションブログ 鉱物・岩石・化石へ
にほんブログ村
↑ランキングに参加しています。押してくださると、更新の励みになります。
いつも応援してくださる方々、本当にありがとうございます。

by zabiena | 2014-05-13 21:43 | 鉱物ジオラマ