本日はディズニーランドの話題です。
(今回、スマートフォンで撮影した写真のみですが、どうぞご容赦ください)
・・・と、ディズニーランドだなんてスノッブの極みで石や博物趣味に関係ないじゃないか!!と言われてしまいそうですが、実はスノッブの極みのようなイメージを持たれがちのディズニーランドの一角に、鉱物標本や化石標本を売っているお店があったりします。
場所はアドベンチャーランドステージのすぐ横、カリブの海賊とジャングルクルーズとの間の、ショップが固まってあるあたりにあるお店、「サファリ・トレーディング・カンパニー」です。
バイトをしていたころ(このお店ではありませんでしたが)から早十五年が経ち、規定も変わっているといけないな…と思いショップのキャスト(店員)さんに確認をしたところ、キャストさんやお客さんが写っていなければブログ掲載もOKとのことで…残念ながらお店の外観は取れませんでしたが、実際に並んでいるところは撮影することができました。
冒険をテーマとしたこのサファリ・トレーディング・カンパニーでは、上のほうに載せた画像の、探検帽やアフリカの工芸品、動物や昆虫のフィギュアなどが並んでおりまして、その一角にこのような標本ブースがあります。



アメジストのクラスター、マイクロマウントの鉱物標本(紅水晶、紫水晶、螢石、ラピスラズリなどのいわゆる「メジャー」な鉱物のもの)と同じく化石標本のマイクロマウント。さらっと並べてありますが、ちょっとした博物館のミュージアムショップのようです。
ディズニーランドは物価が高い!!なんてよく言われますが、実は輸入雑貨に関してはお得な品も多かったりします。こちらの標本も数百円~千円以下程度のものばかり。
もちろん、鉱物ファンの方には物足りない、取るに足らない安価な標本ではあります。
が、テーマパークを訪れる小さな子供たちにとっては「本物の宝物」だったりするわけで、こういう入り口がディズニーランドにも用意されているというのは、石好きとしてはなんだかとても嬉しいです。
私がバイトをしていた15年前くらいにはこういった雑貨は園内あちこちにあり、私の勤めていたお店も輸入雑貨のお店だったのですが…今はキャラクターものしか扱わなくなってしまいました。
幼心に「夢の世界!!」と思ったのには、こういった子供心をくすぐる『不思議なもの』で満ち溢れたお店、というのも大きな存在だっただけに、こういったお店は是非、これからも残してもらいたいなあ…などと思ったりします。
実は私は子供のころからかなりの回数ディズニーランドには家族で行っているのですが、いつもお土産と称してお小遣いで買うのはキャラクターものではなく、素焼きのオカリナだったり、外国の切手だったり、ドリームキャッチャーだったり、民芸品の布袋だったりしました。そういうお店が今ではあちこちにありますが、都下の田舎町に育った少女には、本当に特別なお土産物に思えたのですね。


お店のディスプレーも、よく見るとなかなかどうして、よくできています。上の画像はワールドバザール内カメラセンター脇のショウウインドウ。


こちらは同じくワールドバザール内エンポーリアムのショウウィンドウ。古き良きアメリカ、という雰囲気作りのために、きちんと本物を持ってくるところが憎いですね。



現役で使われている照明に至るまで、古めかしいデザインでなかなか装飾に関しては見ごたえがあります。アンティークショップで見かけることはあっても、ここまで実用的に使われているものって、なかなかありませんから参考になります。

植栽も素敵です。こちらはプーさんのハニーハントのエントランスにあるイングリッシュガーデン。一見して野の花が茂っているように見せるあたりも、イギリス式ですね。

いかにも、イギリス的な装飾の通路を抜けると、

博物趣味、ヴンダーカンマー趣味のある方にはグッとくるような、ベルジャーに入った植物たち。こういう細かい小道具に至るまで、きちんと時代に合った物を使うあたりが、とても好きです。

ディズニーはスノッブだ!と決めつけるのではなく、細部にまで拘って、お金をかけて妥協なく作り上げた空間の成り立ちを楽しむ、というのもよいものだと思います。

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