今日も暑い一日でした。
遠いと思っていた夏休みも、うっかりしているとすぐに来てしまいますね。…あと一か月強でどれだけ博物ふぇすに向けての制作ができるのか…がんばりどころです。
ぼちぼち資材も届き始めているので、来週はしっかりと向き合っていきたいと思っています。
さて、本日は新宿ショーの一般公開日にて個人的なコレクションとして購入した螢石の紹介です。
螢石 / Fluorite (方解石を伴う)Cave in Rock,Hardin country,Illinois,USAハロゲン化鉱物 等軸晶系CaF₂
こちらもMcNeil Mineralsさんで一般公開日に購入した蛍石でイリノイ州産の母岩付、方解石と共生している標本です。…螢石ばっかだな、という気もしますが、実際原体験としての鉱物が蛍石だったこともあり、ついつい集めてしまいます。
イリノイ独特の、薄い黄色と紫のゾーニングが絶妙な標本ですが、色合い自体は美しい!!というほどでもなく、むしろこの、ゼリーのような質感が気に入って購入しました。また、この標本は…
角度を変えると形のしっかりした方解石の結晶がいくつも共生しており、また母岩に散らばる黄銅鉱(…だと思う、のですが分析済なわけではないので、もしかしたら違うかもしれません。詳しい方、ご教授・ご指摘お待ちしております)の具合も絶妙で、こういったカオスな状態の標本が好きな私にはたまりません。
鉱物好きには「マテリアル好き」も多い気がします。金属っぽさ、ガラスっぽさ、そういうものの混沌とした組み合わせの妙を楽しむというか…このまま眺めていても十分楽しめますが、ルーペ片手に探索していると本当にいろんな表情が見えて、一種のトリップができそうな気すらしてきます。こういう、「飽きない標本」が好きで、少しお値段は張ったのですが頑張って購入してしまいました。
イリノイの蛍石は陽に透かして色の美しさを楽しむのもよいですが、こういった混沌とした標本は、あえて室内で静かにじっくり、見ていたい気もします。
撮影をしたのは実は一昨日です。週末はやはり慌ただしく、日中はなんだか落ち着かないまま過ごしてしまって、撮影はできませんし、ゆっくり石を愛でている余裕もありません。が、ゆっくりと夜、冷たいお茶を片手に机上の標本を眺めている時に、イガイガとしていた気持ちもゆっくりほぐれていく気がします。
私のような気持ちに余裕のない要領の悪い人間にとっては、自分の好きなもの、好きな世界を取り戻すための、ひいては自分が自分を忘れないでいるための、重要な鍵であったり、心の栄養素だったりします。
これから暑く大変な季節が到来しますが、一日の終わりにほんのひと時でも、のんびり気持ちの余裕を取り戻す時間は大切にしていたいものですね。時候不順の折、皆様もどうぞご自愛専一にお過ごしください。
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