久々の更新なのですが、本日は「儚さ」「透明感」などのフレーズからは少しずれたところにある、けれど私のとても好きな石「バナジン鉛鉱」のご紹介です。
バナジン鉛鉱 / VanadiniteTAOUZ-Mine,Sahaea,Moroccoバナジン酸塩鉱物 六方晶系Pb5(VO4)3CL
鮮やかな朱色、六角柱の結晶が黒い二酸化マンガンに映える、美しい標本です。この取り合わせにはハッとしますが、これはモロッコのタオズ鉱山で採れるバナジン鉛鉱の特徴だそうです。真っ白な重晶石に朱、という取り合わせも実は今、手元にあるのですが(これは後日更新予定)この組み合わせといい、なんとも自然の造型というのは人の子の手の届かない高みにある、と感じます。
蛍石や水晶のような儚さ、繊細さとは違い、自然そのものの力にハッとさせられるようです。私は雨後のキノコを観に行くのが好きなのですが、森の中で鮮やかなキノコに出会った時に息をのむあの感じに似ています。恵みの雨を受けていのちを謳歌している、初夏の森の中を想像してしまいます。
このところ、なにやら不調が続いておりまして、そんなときに美しく儚い石を眺めてるのはもちろん、心癒されるひと時なのですが、自分の力ではどうにもならない問題を抱えて立ち尽くす時、ふとこんな力強いコントラストの石を思い出しました。
ちなみにこの標本は以前、ミネラルショーで馴染みのドイツの業者から購入したものなのです。以前にも書いたかもしれませんがそのお店、とても品揃えが好みでしかもリーズナブルなのですが…アクリル板にがっちりとホットボンドで接着し、きちんと陳列、というのはお国柄なのでしょうか…。ミュンヘンショーなどではどうなのか、一度でいいので見に行きたい、と思っています。
このところ、人のやさしさが身に沁みています。困った時、辛い時にそっと手を差し伸べてくれる優しい人々に私は恵まれているのだ、と思うと感謝の気持ちでいっぱいです。日々、困難なことはありますが、無理をせず、できることをできる範囲で、していきたいと思っています。優しいお気遣いをいただいたすべての皆様、本当にありがとうございます。なかなかまとまった時間が取れずお返事等滞っておりまして大変申し訳ありませんが、気長にお待ちいただけたら、ありがたく存じます。
さて、数日前から書いておりますが、このところ我が家のネット環境が最悪でして、この更新も画像のアップロードに相当の時間が掛かってしまいました。本日、新しい回線の申し込みをして、7月2日に工事・開通の予定です。それまでは多少、更新に不備も出ると思いますが、どうぞご容赦のほど、お願いいたします。
にほんブログ村
↑ランキングに参加しています。ボタンを押してくださると、更新の励みになります。