
鉱物ジオラマ瓶(小)「旅路」
鉱物:モロッコ産バナジン鉛鉱(Mibladen Mine,Mibladen,Khenifra,Morocco)
アーカンソー州産水晶ポイント
瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)

個人的な趣味により青系の鉱物にどうしても目がいってしまったり、水晶や蛍石などポピュラーで人気のある石ばかりが続いていましたが、今日・明日の更新でご紹介するのは少し、目先の変わった鉱物を使った鉱物ジオラマ瓶です。
目の覚めるような朱色が、バナジン鉛鉱。母岩の白い部分は重晶石です。こちらの鉱物はいつもお世話になっているlucioliteminerals(以前の紹介記事はこちら)さんより、作品に仕立てるものを見繕って送っていただいたものです。
白い重晶石に花咲くような朱のバナジン鉛鉱の取り合わせがなんとも美しく、ジオラマに仕立てたらとても不思議な光景となりました。

背景にはアーカンソー州産の美しい水晶ポイントが2つ。どぎつい朱のバナジン鉛鉱ですが、こうして水晶のように透明な鉱物と取り合わせてみると、不思議な静けさを産みます。


フィギュアはドイツ・プライザー社製HOゲージサイズの修道女。傍らにあるのは鉱物ではなくて、修道女の鞄です。米粒より小さなサイズですが、よく見るときちんと鞄の形をしています。俯いて白い岩に腰掛ける彼女は、一体どこへ向かう旅の途中なのでしょう。

こちらも、蓋は接着していないので、この不思議な自然の造形物を上から覗くことができます。重晶石は繊細な鉱物で、バナジン鉛鉱も母岩から剥がれやすい脆さがあるので、スノーグローブなどには使用できませんが、ビンの中に閉じ込めて置く分には問題がありません。
標本そのものも美しいですが、その取り合わせで不思議に印象を変える姿を眺めるのもまた、ひとつの楽しみ方かと…。

こちらも10月14日からの東急ハンズ池袋店のイベントにお持ちする予定です。
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