本日は一旦制作の手を休めて、新宿の小田急第一生命ビル・スペースセブンにて明日より催される「国際ミネラルアート&ジェム展」(主催のTIMA公式サイトはこちら)のバイヤーズデー(業者商談日)に行ってきました。(バイヤーズデーはあらかじめTIMAに登録されている業者か、出展業者の招待のみで、コレクターや一般客は入場できません。私はご縁あって登録させていただいております)
ミネラルアート&ジェム、という名前からもわかるように、同じTIMA主催のミネラルショーでも5月の国際ミネラルショー(通称新宿ショー)と比べ、ビーズなどの加工品やアクセサリー、ルース(裸石、台や枠のついていない宝石です)やパワーストーンが多めのショーです。…とはいえ、鉱物標本もたくさん出ています。有名な業者さんも多く出店されていますので、一見の価値はあります。また、明日からの一般公開日ではワンコインでノジュール(化石が中に入っている石)割りも体験できるそうです。週末のお出掛けにはお勧めです。
仕入れの帰りには新宿高島屋まで移動し、新宿高島屋10階の美術画廊(公式サイトはこちら )にて開催中の「幻想博物館展」で内林武史さん(公式サイトはこちら。幻想博物館展についてはこちら。作品の詳細も掲載されています)の作品を鑑賞してまいりました。
こちらも鉱物を使った、どこかノスタルジックで不思議な作品が5つほど展示されており、ずっと実物を鑑賞したいと思っておりましたので、実際に間近で見て、触れることができ(それぞれギミックがあり、楽しい展示です。係りの方にお声をおかけになってから、試してみてください)、大変満足して帰途につきました。
幻想博物館展は新宿高島屋が最終会場で、10月6日まで(最終日は4時閉場)です。当ブログをご覧の皆様には特に、おすすめの展示です。お近くの方はぜひ。
そんなわけで、少しばてていますが、心は晴れやかです。今夜も、鉱物ガラスドームをご紹介いたします。
鉱物ガラスドーム(大)「優しい歌」
鉱物:インド産魚眼石
ドームサイズ:大 35×24mm
(
こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)
修道女が腰かけているのはインド産の緑魚眼石の結晶です。
インド産の魚眼石は無色、黄色、緑などがあり、特に緑のものは人気が高く、形や透明度の優れているものは高値で取引されます。
もちろん宝石質の素晴らしいものなどもあるわけですが、個人的にはこうした優しい色合いの淡い緑、少しくぐもった感じのものが好きです。…好みの問題ですが。
魚眼石は束沸石や水晶、方解石などと共生していることが多く、この石も裏返すと白い母岩が観察できます。
フィギュアはドイツ、プライザー社製のNゲージサイズの修道女。
腰かけて手を重ねています。なんとなくゆったりした風情。
まったくの余談ですが、私の高校時代はピチカートファイヴ全盛時代で、ピチカートの「悲しい歌」をよく聞きました。
修道女は緑の魚眼石に腰かけ、閉じられたガラスのドームの中で悲しい歌、ではなくて、優しい歌、を誰かのために歌っているのかも知れませんね。
すべてに終わりと再生は存在し、きっとみんな、そのことに気が付いている、などということを、考えたりします。
こちらのガラスドームも、10月14日~19日の東急ハンズ池袋店催事「創造素材の森」に持っていきます。
時計荘のブースは一階正面入り口を入ってすぐ、レジの前のテーブル二台です。
お近くの方、お暇のある方はどうぞお立ち寄りいただき、実際にご覧になってくださいね。
写真で見るよりも、光を受けてきらめく姿のほうが、きっと素敵です。