諸事情により、大変長らくお休みをいただいてしまい、大変失礼いたしました。
本日よりまた、ブログを再開させていただきます。

さて、少し間が空いてしまったので店頭在庫と一致するかはわからないのですが、一応時計荘のスタンスとして、お買い求めいただいた方に後ほどブログをご覧いただければ、詳しい解説などもご確認いただける、という方式をとっておりますので、引き続きシャララ舎さんへ納品した新作のご紹介をさせていただきます。
先週より店頭へは画像のようにずらりと並べていただいておりますので、どうぞ奮ってお立ち寄りください。またシャララ舎さんでは常設で取り扱っていただくということで、今後追加納品の予定もございます。ゆったりとしたお店で美味しい琥珀糖やソーダを召し上がりつつ、ごゆっくりご覧いただければとてもうれしく存じます。なお、シャララ舎さんの営業日・営業時間や所在地につきましてはこちらの公式サイトをご覧ください。ブログの記事によりますと年末年始も営業されている由。その後1月4日より13日までは長期休暇となりますので、ご注意ください。
それでは新作のご紹介です。

鉱物ジオラマ瓶(小)「森のサーカス」
鉱物:イリノイ州産八面体劈開蛍石
コンゴ産孔雀石
瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)
(1月23日・後日註:こちらの作品はCafe Plateauxさんにて販売しております)

孔雀石はビロードのような質感や深い緑が印象的な鉱物ですが、モース硬度が3,5~4と柔らかく、個体によっては非常にもろいので宝石としての位置づけではなく貴石ということになってますが、実際には宝飾品にも加工される美しい石です。この美しい緑は銅の錆び、緑青と同じ成分で、この緑色は古くより顔料(岩絵の具)として使用されています。
この個体もやわらかいのでこのまま装身具などに加工というのは無理ですが、このようにジオラマにして鑑賞するには問題ありません。

イリノイの八面体は美しい薄紫…実はこれは私が割ったものです。透明度が高く色合いが美しいチャンクから割り、中でもきれいに割れたものを使用しています。そこへロシア製の腕時計からとった古い時計部品を添えました。

フィギュアはNゲージサイズのサーカスの馬。かなり好きなフィギュアなので、馴染みのお店に頼んでまとめてプライザー社から取り寄せてもらっています。最近…悲しいことに円安のあおりをかなり受けているのですが…お値段的には頑張っております…。
この深い深い緑と、美しい透明感のある八面体の取り合わせはなかなか、メルヘンを感じさせますね。ちなみに、孔雀石の根元の草むらに撒いてあるのは人工の蛍光粒で、蛍光・蓄光します。

鉱物ジオラマ瓶(小)「想い出を胸に」
鉱物:インド産緑魚眼石
瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)


最近、円安のあおりをまともに受けて、以前ほど手軽な緑魚眼石は手に入りづらくなってしまいました。
いつも大変お世話になっているインドの業者さんはとにかく、ドーン!!ともってきて箱売りする、売り切って帰る、というタイプのインド人の経営者らしい売り方をしているのですが、この業者さん曰く「箱で大量に持ってくるのすらだんだんつらくなってきた」そうで…なかなか厳しい状況です。値上がりしても売れるようなハイランクなものはコレクターさんが狙うのでそこまでつらくないそうなのですが…私のような細かいものを狙うものとしてはなかなか、選ぶ幅が減るとつらいものがあります。
が、やはりこの色合いは捨てがたく、多少の値上がりには…目をつぶるしか…そんなわけでそこまでハイランクなものではなく、手軽に使えるレベルのものの中から、吟味して色合いの美しいものを選んで使ってみました。

ヴィンテージの時計部品を添え、フィギュアはNゲージサイズの葬列シリーズから老婦人を。涙を連想させる石の色がなんとも、突き抜けて寂しげです。

こちらもささやかに、石の裏手に人工の蛍光粒を配置してあり、蛍光・蓄光します。

鉱物ジオラマ瓶(小)「少女の国」
鉱物:イリノイ州産八面体劈開蛍石
アーカンソー州産水晶ポイント
瓶サイズ:直径約4cm(口径約2.5㎝) 高さ約8.5cm(蓋部分含む)

今年に入ってだいぶ流通しているイリノイ州産の八面体ですが、やはり美しい水色で透明度の高いもの、となるとやはり絶産ですので希少です。今割に見かけるのは、少しくぐもった色合いのものが多いですね。
これは私の割ったものではなくて、劈開職人さんが割った往時のオールドコレクションからの放出の、とっておきです。
背景に配置したアーカンソー州産の水晶ポイントも、とても透明度が高く姿の美しいものを選びました。

Nゲージサイズの少女たち。何かひそひそとささやき合っているようにも見えますね。ピンセットでもやっとつまめるような、米粒サイズです。

こちらも、背景のほうに蛍光粒を撒いてあります。お部屋の電気を消した後などに、ぼうっと光る様子がなんとも幻想的です。
・・・・・・
ここまでですべての新作をご紹介いたしました。
シャララ舎さんへは以上の新作と旧作を合わせ、鉱物ジオラマ電球4点、鉱物ジオラマ瓶15点と鉱物ガラス管オーナメントイリノイ州産蛍石・ニューメキシコ州産蛍石各9点ずつ、鉱物ガラスドーム30点を納品してきました。すでに一週間以上が経過していますので、現時点でもし、気になる作品がある方はお店までお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。
・・・・・・・
今後の予定について…
あれこれと水面下で企画中で、1月にはまた楽しい企画をいくつかご紹介できそうです。その前にまた長くお休みをいただいてしまいますが…制作のほうは進めておりますので、どうぞご理解のほど、お願い申し上げます。
明日は…すっかり時期をはずしておりますが、あれこれと11月~12月にかけて訪れた場所のことなど、備忘録的にご紹介したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
↑ランキングに参加しています。押してくださると、更新の励みになります。
いつも応援してくださる方々、本当にありがとうございます。