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antique salon『博物蒐集家の応接間』へ

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昨日は日帰りで名古屋へ。
antique salon で昨日より2月8日まで開催中のイベント、『Salon d'histoire naturelle 博物蒐集家の応接間』(イベント特設サイトはこちら)へ行ってきました。


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(こちらの画像は特設サイトより許可を得て転載しております。
デザインはかのQ-TA氏。
「上品で華麗、それでいてどこか悲しげで毒のある商品」
を扱っているsalonさんの雰囲気にぴったりです)



Salon d'histoire naturelle 博物蒐集家の応接間
期間:2015.1.31(sat) ~2.8(sun)
営業時間:12:00~19:00 
場所:名古屋 antique Salon
定休日:水曜日・木曜日(期間中 第1日曜日は営業いたします)
参加アンティーク店:神戸 Landschapboek/ 京都 ラガード研究所 / 長野 メルキュール骨董店
東京 dubhe / 東京 piika / 名古屋 antique Salon / スペシャル・ゲスト 天文古玩



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このイベントには全国より、博物系アンティークに強いアンティークショップが集結しており、当ブログの読者諸氏にはぜひともご紹介いたしたく、納品した新作の作品紹介の途中ではありますが、本日記事にさせていただきます。

今回、antique salonに集っている骨董店は、長野よりメルキュール骨董店、東京・下北沢より piika、神戸よりLandschapboek 、京都よりLagado研究所、東京より dubhe(ドゥーベ)と、錚々たる面子。(敬称略、各店名からHPにリンク。詳しいお店の紹介はこちらをご参照ください)
まさに博物趣味の祭典といっても過言ではありません。
万難廃して駆け付けた次第です。

読者の皆様にもこの素晴らしいイベントの雰囲気を少しでも味わっていただきたく、画像を多めにお送りいたします。
(撮影・画像のブログへの掲載は店主様のご了承を得て行っております)



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お店のショーウィンドー。
今回のイベントのスペシャルゲスト、天文古玩の玉青さんの所蔵品により「銀河鉄道の夜」の時計屋のショーウィンドーが再現されています。
正直、この展示を拝見するだけでも十分に名古屋まで足を運んだ甲斐があった、と…この写真では細部までご覧いただけないのが残念至極でありますが、ぜひともご興味のある方は実際にお店へお運びいただくことをお勧めいたします。

玉青さんについては改めてご紹介するまでもありませんが、かの濃密かつ幅広い博識を誇る博物・理科趣味ブログの先駆者であり、祖ともいえる「天文古玩」の作者です。(運営、というよりあの物語性の豊かさにはやはり「作者」の名がふさわしい気がします)

周知の通り、氏のコレクションはそれこそ日本でも有数のものですので、そこから紡ぎだされたこのショーウィンドーの展示はまさに、必見です。



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店内は、お買い得品のガラススライドや貝殻標本の詰め合わせなどのお小遣いで買える、気軽なものから…
(私はこのコーナーより、破格値のデュフォンの博物画を購入…、まさに破格値!目を疑いました…)



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以前、当ブログでもご紹介したアンティーク鉱物標本(ご紹介記事はこちら)の兄弟たちや古い瓶詰の鉱物標本、鉱物の掛図(画像3枚目のものはLe Cuivre、「銅」ですね)等、鉱物カテゴリのものも充実しています。
勿論、アンティークですから鉱物そのものは褪色したり参加したりはしていますが、なんとも言えない風情のある印刷やラベル、たまりません。
(以前購入したものと同じラベルの、丸井紙箱に入ったる古い標本を購入…)


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乾いた生の名残、美しい剥製や頭骨標本たちもそこかしこに…
永久プレパラートもお買い得値のものが多数そろっています。
こんな美しいものが我が家にあったなら…と夢を見てしまいますが、これらもただ拝見するだけではなく実際に購入できるという素晴らしさ!!(お金さえあれば…そして少し頑張れば手の届く額だったりするのです!)
(…とは言え我が家は家族の希望により、剥製だけは置けない決まりなので…ここはぐっとこらえてpig weed、アオゲイトウの美しいプレパラートを購入しました)







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次から次へと目移りする、「実際に持ち帰ることのできる」すてきな品が…。
店中どこを見渡しても、絵になりすぎてなかなかお店を出ることができませんでした。


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今回会場となった主催のantique salonは名古屋で「蜜と毒(poison et miel)」をテーマとし、金子國義のアリスとエドワルダのような、同一人物の影と光、対極にあるものが同時に存在する美を追求しているアンティークショップで、店内には金子國義の絵画が飾られています(さすがに撮影は控えました)。

その空間演出はやはりかの有名な澁澤龍彦邸を連想させます。

この場所だからこその演出、熱のある日の夢に出てきた謎の骨董店のような、不思議な光景です。
東京蚤の市、代官山蚤の市、骨董ジャンボリー等、こういった理科趣味・博物趣味のお店と出会えるイベントもありますがやはり、こうした試みはこのような空間演出、照明、空気管の中で味わうのが本来なのでは、と個人的には思います。
なんとも贅沢な企画です。

いずれ、こちらで購入した品々ではブログでご紹介したいと思っています。

ちなみに新幹線で千葉から2時間強、日帰りで十分行けました。
個人的には、押すな押すなの大混雑をかき分けての東京蚤の市よりはずっと、落ち着いてゆっくり見られて満足です。
なかなか遠方にまで足を運ぶのは腰の重い私のような人間にはハードルが高いことですが、こういった機会を得ることで背中を押してもらった気分です。
十分、日帰り旅行を企画して行く価値はあります。

博物趣味を愛する当ブログの読者諸氏にもこのイベントへのお運びを強くお勧めいたします。


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余談ではありますが、私などの一般人が出張っていいものか、と躊躇は致しましたが僭越ながらレセプションにも出席してまいりました。

やはり普段より人付き合いの多いほうではないので(というよりお酒の席に出るのはお正月以外ほぼ日常生活ではありません…)気後れし、玉青さんや店主様がたのご尊顔を拝しつつもろくなご挨拶もせず早々に帰りの新幹線に飛び乗ってしまったわけですが、不可思議な博物蒐集家のサロンでシャンパンをいただく、というシチュエーションがもう、素敵すぎて…なんとも語彙の乏しい感想ではありますが、至福のひと時でした。

ゆっくりお話しできませんで大変失礼申し上げましたが、ご列席の皆様にはまたどこかでお目にかかる日を楽しみにしております。

すてきなお時間を、どうもありがとうございました。



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by zabiena | 2015-02-01 14:31 | イベント・展覧会