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シャララ舎3月納品分鉱物ガラスドーム、一部ご紹介

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私的な行事が相次ぎまして、1週間ほどブログの更新をお休みしておりました。

4月からはまたイベント(プラトーとヴィレヴァンオンラインストアへの通常納品に加え、Araki Mizuhoさんの個展へのゲスト参加、シャララ舎での個展が相次ぎます。

本日はシャララ舎へ納品分の作品を一部ご紹介させていただきます。
(なお、店頭販売中ですので販売済みの際はご容赦ください。在庫につきましては当方では把握ができないため、直接シャララ舎へお問い合わせください)



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鉱物ガラスドーム(大)「あの星の向こうへ」

鉱物:ニューメキシコ州産蛍石(蛍光)

ドームサイズ:大 35×24mm
(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)



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今月の納品分の一番の目玉、ニューメキシコ州産蛍石の欠片を使ったガラスドームです。
近づいてみるとうっすらとグラデーションがあり、ゾーニング(決勝が成長する方向に額縁のように色の枠が見える)がはっきり観察でき、佇まいのなんとも愛らしい個体です…が、それだけではなく。


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紫外線を照射するとはっきり蛍光します。

ニューメキシコ州産、というと真っ青な八面体が昨今人気ですが、この産地のものは比較的淡い色合いで、母岩から外れやすく結晶どうしもあまり強固に結びついていないのでボロボロと手で崩せるくらいの物も有り、こうしたかけらが配送の際などにどうしても出てしまうのですが、それを譲っていただいた中から綺麗な色合い、形のものを選んで仕立ててあります。

ただこの産地のもので蛍光するものは非常に稀で、希少なものゆえリクエストを頂いても気軽に作れないのが残念なところです。

石の上に配置したのはNゲージサイズの米粒より小さな少女たち。
絶妙なバランスで星を眺めています。



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鉱物ガラスドーム(大)「定点観測」

鉱物:アーカンソー州産水晶ポイント

ドームサイズ:大 35×24mm
(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)



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アーカンソー州産の水晶ポイントとロシア製のビンテージ品の時計極小部品を組み合わせ、腕時計を見ている男性を配置したガラスドームです。

時計部品はとても好きなのですが、昨今の流行もあり多少食傷気味…なので久々に時計部品入りのガラスドームを作った気がします。モチーフとしては好きですし、職人技的なこの小さな細工物にはため息が出るので、これから少し、またつくろうかな・・と思っているところです。

水晶はとても美しい形で透明度も高い美品ですが、根元に埋め込んである土台の茶色い樹脂粘土の色を反映し少し暗めに見えます。

蓄光粒を配置し、少し接着剤の水面にもとかしてあるのでブラックライトで蛍光します。



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鉱物ガラスドーム(大)「透明な鎮魂歌」

鉱物:ニューメキシコ州産蛍石

ドームサイズ:大 35×24mm
(こちらの記事内、百円玉との比較画像の大きいサイズのドームが同じサイズです)




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一見アメジスト?と見まごうような美しいラベンダーカラーですが、これも「あの星のむこうへ」と同じ産地の蛍石のかけらです。
この産地の蛍石は青~紫にグラデーションするのですが、この部分は透明なすみれ色が美しかったので、それを生かしてみました。

ちなみにですが、こういった石は大抵、大量ロットで買い付けてその中から、美しいものだけ、仕立てて見栄えがするものだけを選んで使っています。
ですので、少し割高になってしまいます。ガラスドームに入れるサイズだと、あまり単体で流通していることはなく、結構そういったロス分が大きくて価格を抑えられないのと、ガラスドームは密閉してしまうため、作り直しがきかず、接着時の歪み等で廃棄になるとコストが高くなっていきます。また、作業時間としては細かいものの方が難しく、手間もかかります。
そんな理由で、蓋を開けて調整できるジオラマ瓶と同じくらいの値段になってしまいます。
舞台裏の話なのですが、最近良く、ガラスドームの価格設定について聞かれることが多いため、思い切って書いてみました。

でも個人的には、作り続けていたいシリーズです。
小さくて精巧な美しいものが、ガラスの中に閉じ込められている、というそのモチーフがとても好きなのです…。



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こちらも画像では蛍光しているように見えますが、石自体は蛍光しません(ブラックライトの青い色を反射しているだけです。肉眼でははっきり違いが分かります。シャララ舎店頭にもブラックライトは置いてありますので、試してみてください)

蓄光粒と、水面がブラックライトで蛍光します。



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ほか、20点程を今月はシャララ舎へ納品してあります。

なお、以前こちらで告知させていただきましたが、現在時計荘作品は以前のように全ての作品をブログへ掲載してはおりません。
時計草の活動が始まった当初はイベントのみの販売だったので、会場での混雑を避けるため、また一日のみの販売であるため事前に選んでいただく期間を設けたいと思っていたため、全ての作品をブログにてご紹介してきたのですが、最近は常設でお取り扱いいただいている店舗もあり、ごゆっくり選んで頂く環境を提供させていただけるようになったため、このスタイルを廃止しました。
もちろん、お買い上げくださったお客様で、もし詳しい解説等、ご要望がございましたらコメント欄、もしくはツイッターのダイレクトメッセージやメール(zabiena★excite.co.jp ←★を@に変えて送信)で承りますので、お気軽にお声おかけください。必ずご返信させていただきます。

作品に関しては、気にいるとしつこく同じものを作り続ける癖がありますので、リクエスト等は大歓迎です。…お答えできるかどうかはわからないのですが・・・。ご意見ご感想をお待ちしております。


現在は新しい試みを続々と始動させつつ、制作においてもさらなる改良・技術の向上を心がけております。
そのためにブログをやめるつもりはありませんし、これからも時間を縫って更新していきたいと思っております。
今後共、どうぞよろしくお願い致します。

明日はいよいよ目前迫ってきた、Araki Mizuhoさんの個展へのゲスト参加について告知をさせていただくとともに、しばらくArakiさんの個展へお持ちする作品をご紹介させていただきたいと思います。


 
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by zabiena | 2015-03-19 22:18 | ガラスドーム